柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

相続トラブルはどの家にも種があるものです。

2020年09月16日 | 葬儀後の相談いろいろ
最近、私の周囲で相続トラブルの話をよく聞きます。

男性の平均寿命は81.41歳
女性の平均寿命は87.45歳

ということは
相続人は50代から70代になり
高齢になってから高額なお金を手にする訳です。
長年の抑え込んでいた家族関係の積み重ねが
相続時にトラブルを生み出すということも多くあります。

父親が先に亡くなり、残った母親がいる場合の相続って
すんなりと決まるようですが
その母親が亡くなった時の相続争いをよく耳にします。

母親が子供の一人に肩入れしていた
母親の財産を管理していた子供が使い込んでいた
母親に独断で遺言書を書かせていた
親の仕事を継いでいる、又は同居していて引き継ぐ資産が特別に多い
母親から口約束でお金を借りていた。
などなど

母親に直接、財産の確認はしにくいし
兄弟姉妹が管理していると、関係にひびが入りそうで
「どうなってるの?」とも言いにくですものね。

でも、親が亡くなると
「遠慮のない言い分」が飛び出してきます。
肉親だけに揉めると
顔も見たくないと話合いを放棄する人もいますが
これでは解決にならず、ずるずると引きずるだけです。
その後に関係が修復することは先ずありません。

トラブルが長引きそうなら
弁護士に相談するのも一案です。

相続は税理士さん、と思い込んでしまいそうですが
揉め事の法的手段は弁護士さんの方が明るいです。

費用を心配する向きもありますが
先ずは相談して見積もりを取ることから始めましょう。
法律家から見た有利、不利の見通しも判断の材料になります。

私が知る限り
ほとんどの相続トラブルは
素人判断で揉めているケースばかりで
心労も、愚痴も大きくなるばかりです。

親は「自分が死んだら、子供たちが何とかするだろう」と
思い込んでいますが
身近で話を聞く限りそんなに簡単に事はすみません。

生前に遺言書、又はせめてエンディングノートに
親の希望や、その理由を示しておく必要がありますね。



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