華道家 余田紫甫(志穂) 

いけばな嵯峨御流・華道家 余田紫甫の海辺の街での楽しいくらしと花を愛する日々

いけばな教室 9月

2019年10月11日 | Flower
いけばな教室 9月
盛花 景色いけ 七景 『野辺の景』
花材:鷹の葉薄・竜胆・姫アスター・日蔭蔓
嵯峨御流には日本の風景を七つの景色に活ける盛花の応用花態があります。
いずれも水の扱いが重要な役割も持ちます。
秋の花材を用いて 秋の野辺の景色を活け表します。





















いけばな教室 5月

2019年10月11日 | Flower
いけばな教室 5月
生花 燕子花 葉組
二花十一葉
高貴な女性の面影を宿し万葉の昔から愛されて歌にも詠まれたカキツバタ
葉組は水合わせでピタリと沿わせます。
4月の男らしい花菖蒲と比較するのも葉組の楽しさのひとつです。















桜をいける

2019年04月08日 | Flower
桜をいける
いけばな教室 3月盛花 

桜(彼岸桜)・フリージア・ブプレリウム・玉しだ

日本全国に桜の名所の数は数えきれず、
万葉集から現代の歌まで桜を歌った歌も数えきれません
これほど日本人に愛される花は他にないと言えます。

桜の開花の一足先に日本の国花の一つ桜を活けました。
水盤の中に桜の咲く景色を見立てます。

桜にも沢山の種類があります。
染井吉野・神代曙・大島桜・啓翁桜
誰よりも先に咲く寒桜・河津桜など・・・

一年一度巡ってくる桜の季節を楽しみましょう。
















新年を寿ぐお花 

2018年12月30日 | Flower
新年を寿ぐお花 
今年最後のお稽古

御題『光』

松(大王松)竹(寒竹)梅(白梅)
白菊(ピンポン菊)・南天

縁起のいい花材の意味を理解しながら
菊は皇族の紋章でもあり、高貴・高潔の象徴
その中でも位の高い白菊を使い
平成というの時代を終える最後のお正月を活けました。

花器との調和を考えながら歴代の御題花器で想い想いに活けました。













いけばな教室 9月 瓶花 秋の景色

2018年09月14日 | Flower
いけばな教室 9月 瓶花 

栗・竜胆・藤袴

秋です。夏の間に繁茂した植物も成熟、実りの季節を迎えます。
そんな秋の景色を栗・竜胆・藤袴で瓶花に活けあげます。
枝ぶりによって 斜成体・横成体に活けました。

藤袴は秋の七草の一つです

秋の七草

女郎花・薄・桔梗・撫子・藤袴・葛・萩 です。

















いけばな教室 7月 盛花 立盛体

2018年08月02日 | Flower
いけばな教室 7月 盛花 立盛体

蒲・向日葵・エメラルドウエーブ・スターチスハイブリット

湿原に推測し、事記・因幡の白兎で兎の傷を治したと言われる蒲(がま)は薬効もあります。
葉の曲で湿原に吹く涼しい風を連想させ涼を感じます。
太陽に愛される真夏を象徴する向日葵・海の波・海中の海藻を連想させるエメラルドウェーブを
嵯峨三宝を使って足元をすっきりまとめ凛とした立盛体に活けました。














HANAGASANE 花がさね

2018年07月23日 | Flower
HANAGASANE 花がさね

嵯峨御流の新花『花がさね』発表講習会に参加してきました。
大阪 谷町 大宝寺
8.
今年は60年に一度の戊戌(ぼじゅつ)の年
1200年前に弘法大師さまの成された写経が公開される記念すべき年でもあります。

花がさねは真言密教の三大の理念を含み
のびる枝・うごく枝・つなぐ枝を用いて こだわり・とらわれ・慈しみの心を表現します。
心の縁を重ねた花葉枝で表します。












7月 専修会 盛花 後盛体

2018年07月23日 | Flower
7月 専修会 盛花 後盛体



七竈(ななかまど)桔梗・スプレーカーネーション・たちかずら

盛花(もりばな)嵯峨天皇が弘法大師より聞いた中国の洞庭湖を模して作った大覚寺の大沢の池
の景観を規範としています。
現代の生活様式から嵯峨三宝や七宝の省略で活けられることが多いのですが
基本の七宝を三つ使って、水の出入りの表現を改めて意識して活けます。
現代花材での色彩盛の多いなか花材も自然盛で自然の景観を表します。

後盛体―前が低く向こうを高く水盤の縁を隠す

参考花 祇園祭に欠かせない檜扇の生花



荘厳華 応用など






いけばな教室 6月 

2018年06月23日 | Flower
いけばな教室 6月 

瓶花 斜成体
モルセラ・ガーベラ(トマホーク)・ドラセナ

ユニークな形状をもつモルセラ・かわいい苞の下に棘を潜ませてたり、
花がほのかにハッカの香りがしたりします。水揚げは良好です。
そんな特性を持つモルセラを主体にオレンジのガーベラと赤のドラセナの葉で引立てて
空間を取ながら、立体的で奥行きのあるな作品に仕上げます。



















6月 専修会 瓶花 

2018年06月20日 | Flower
6月 専修会 瓶花 

斜成体 横留

素馨
薔薇
玉羊歯

古代から人は花を活ける行為をしてきています。
活花の起源となる立花(荘厳華)の様にその目的は神仏に供える事が主でした。
季節の草木を小さく、床の間に合って、約束事の少ない花を活けたいと発展していったのが瓶花(抛入れとも云う)の起源と言われています。
自然の枝ぶりを活けして、簡素に、風雅に活けあげます。















参考花 荘厳華 空相の花



盛花 景色活け