華道家 余田紫甫(志穂) 

いけばな嵯峨御流・華道家 余田紫甫の海辺の街での楽しいくらしと花を愛する日々

シネマ2011 冬~春

2011年04月22日 | MOVIE
映画の感想をポポポ~~ンと

・(500)日のサマー

主役のトムは笑顔がこの作品の大きな役割を果たしてると思う!
それほど魅力的な笑顔。
そういえば80年代一大ブームになった A-HAのボーカルを髣髴とさせる・・
そう監督はミュージックビデオを多く手掛けてきたマーク・ウェブの長編デビュー作だそう。
だから映画全体がなつかしいミュージックビデオを観てる様
トムが恋をするサマーは私はあんまりピンとこなかった。
そこがこの映画の肝なのか・・・・・
誰もが経験するけど、、恋をした者にだけに見えたり、感じたりする
特別な感じ!(そういうことだよね・・)
昨日までの景色も恋をするとバラ色に変わってしまうウキウキ感
永遠のテーマですね。

時代は現代なんだけど、、ファッションや音楽がちょっと懐かしくて不思議な感覚
お洒落な映画でした。
私は好き♪

・フローズン・リバー

凍った河・・・何もかも凍った土地に暮らす・・・極貧の家族の物語
観ていて痛い、辛い、重い。
まだ更に最悪の事態になっていく予感がヒタヒタと押してくる緊張感
気がつけば映画に入り込んでいる。
主演のメリッサ・レオ凄いですね。。。 (この映画でアカデミー主演女優賞にノミネートされました。)
油気のない乾いた中年の肌に不釣合いなティーンが着るような派手でかわいいな下着とタトゥー
この演出した人すごいわ。
タバコの吸い方が板に着いてるってかはまってる。。。地?(笑)
そしてこの翌日、『ファイター』の母親役でアカデミー助演女優賞を受賞しましたね!
でもスピーチでFXXってポロリと言っちゃてそっちが話題になってました。

こういう映画はどうにも出来ない厳しい現実を曝されてなんともやるせない気分になりますね。
広いアメリカこんな地域、こんな暮らしもあるんだ・・・
世の中にはまだまだ自分の知らない事が多い。
ラストは希望の光も残してるんですね。
素晴らしい作品です。ただし重い。

・マイレージ、マイライフ

やっと観た~~
面白かった!無駄なく面白く作ってると関心させられる作品
冒頭のオープイングの空からの土地の映像がとても印象的
アメリカって本当に広い・・・っと実感する。
空港、ホテルとGクルーニーの無駄のない動き・・・いいですね。
ホテルよりも殺風景な自宅も面白い。
セットも俳優の演技も見過ごすくらい自然にすごく計算されてる感じ。
女優二人が上手い!(どちらもあまり華はなくタイプじゃないけど)
もちろんGクルーにーの魅力も全開。あのスマイル最高ですね。
人との深いかかわりを避けて生きてきた独身男。(しかも魅力的)
最後は痛烈などんでん返し・・・
人生の苦味を感じました。。。
不況・リストラってのも人事じゃなくて身につまされた。

・50歳の恋愛白書 (原題:The Private Lives of Pippa Lee )

これ邦題がよくない・・・もっと重みのある映画なのに~~
なかなか面白かった!
この年齢になって観るからいいのかも。

ロビンライト魅力的で好きです。。(Sペンと離婚成立)
50歳の役はちょっと早いのでは?
作中ではキアヌ・リーブスは35歳の設定になってますが実はロビンライトより年上だって・・・(それもびっくり)
それが無理がない・・嘘がつけなくて人生を損をしてきた役どころ、自然体ですごくよかった。
キアヌはこういう役が似合う!

ロビン扮する”ピッパ”の若い頃の役を演じたブレイク・ライヴリーめちゃかわいい!
(旅するジーンズっていう映画から目をつけてます。)
映画の若き日の部分が特にいいです。これからも絶対注目!!

若き日の母親との確執、不倫の末の結婚、親友と旦那が浮気、夢遊病癖
波乱万丈の人生・・・
人生にちょっと疲れたりした時に観るとなにか心に与えてくれそうな映画
女性の為の映画ですね。
前から気になってけどやっと観て良かった~~と思える作品

・いつか眠りにつく前に

人生の終わりに直面した老女の若き日の恋愛の回想と、
彼女を看病しながら自らの人生を見つめなおす2人の娘たちの姿を描いたドラマ。

メリルストリープ、グレンクロース、クレア・デインズ、トニーコレット・・・
好きで豪華な顔ぶれが並ぶも展開が鈍く中弛み感が否めない。
ここまでひっぱっるので最後にもっともっと劇的などんでん返しあるのではないか?っと期待したが
人生の最後の思い出すエピソード?っと思ってしまった。
ライラの若き日(金持ちで才色兼備という設定)を演じてるの女優、
私は他にもっと花がある人いなかったのかな~~っと思ってたら
YODAっちはいいと言う。
調べてみるとなんとメリル・ストリープと実娘である親子共演。納得!
メリストリープ、ローラダン・・・この系統の顔昔から好きだもんね~~
私はもっと濃い顔が好み

クレア・デインズ若かりし頃の輝きが消えてた・・・

・善き人のためのソナタ

1984年の東ベルリン。
当時の東ドイツが置かれていた監視社会の実像を克明に描いて第79回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した。
ゲルド・ヴィースラー大尉の無表情名演技 そしてスタートレックみたいな服が怖い~~
84年と言えばMTV旋風でディスコやカフェバー 遊びまくってた・・・
とても同じ時代の物語と思えない・・
最後のシーンで救いをもらえた。
早くこの目で現在のドイツを見てみたい!


・阿修羅のごとく
 
 大好きな向田邦子さんの作品 原作は遥か昔に読んだ。
 独身で実家で暮らしてたその頃と結婚した今では4姉妹への感情移入も変わる。
 細部まで面白い。
 森田監督もよかった!
 仲代達也・大竹忍・小林薫 旨過ぎる~~~ &桃井かおりも! 
 八千草さんはTVでは長女演じてましたね。
 向田邦子と言えば久世プロデューサー、ついついTVドラマと比較してしまう。
 キャストはTVの方がよかったかな~~
 昔の向田ドラマ再見したくなりました。
 

・夜になるまえに BEFORE NIGHT FALLS


キューバ出身の作家・詩人、レイナルド・アレナス
カストロ政権下で、作家であり、またホモセクシュアルであるために迫害され1980年にアメリカに亡命する
その後エイズが発病してしまう。自身の壮絶な一生を描く自伝。
演じるのは大好きな ハビエル・バルデム
私はゲイの映画が理屈ぬきで好き。
男性達がお洒落なのがいい。
実際は相手を見つけるのは男女より相当大変な分だけ痴情の縺れも大変そうだけど・・

先に観た『善き人のためのソナタ』 でも 芸術家が政治的に監視されたり迫害されるのだが
東ドイツの景色とキューバのラテンな景色では伝わる悲壮感が対照的。

ポスターがすごくいい。

・ハモンハモン JAMON JAMON

観終わった後、YODAっちと二人でえ~~~~???と声をあげました。
はっきり言ってびっくり!!!これアダルトビデオちゃいますやんね?(笑)
最後のなんでもありか~~には、笑いしか出てこないんですけど・・
芸術性の高い作品と思って前からチェックしてたので余計にびっくり
そしてほんとにヴェネツア国際映画祭で金獅子賞取っててさらにびっくり。
(びっくりばっかりしてる・・)

この映画、ペネロペクルスのデビュー作だとか。。今より大胆な脱ぎっぷりです(爆)
今は夫婦のハビエル・バルデムも共演。まだ若々しい。

いっぱい吊るされたハモンは美味しそう。
ハモン+パン+ワイン 食べたくなります。・・・以上

・レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで

タイタニックの名コンビ デカプリオとケイト・ウインスレット
あらすじも前知識無しに観ました。
こんな内容とは思わなかった・・・疲れた~~~
ものすごく伝わる緊張感はやっぱり主演の二人の演技力のなせる業
表面上は穏やかな夫婦の会話の中、近所の中年夫婦とその息子の訪問シーン見応えあります。

ボーイズライフ・ギルバートグレイプ以来久しぶりにディカプリオが演技上手かった事を思い出した。
朝食の感情を抑えたシーンはこっちまで張り詰めた糸が切れる恐怖に怯えて手に汗でした。
もちろんケイトも上手いんです。怖かったな~~ほんとに怖かった。
この人は年々良くなって行きますね~~好きだな。
観終わった後どっと疲れる秀作でした。

・おくりびと

話題の映画今頃です。
モックンの所作が美しいですね~~~何度見ても惚れ惚れしますね。
山崎務・余貴美子・杉本哲多 もいいですね。
婦人役は別の女優でも良かったかも。
間違いなく日本映画史上に残る 作品

・母なる証明 

韓国映画でも好きな部類の方の作品
田舎の景色が綺麗ですね。
カメラアングルがすごい芸術的なんです。
韓国はお隣の国だけど人種の違いをはっきり感じる・・激しいですね。
このオモニ(母)凄すぎる!どこから来るのかあのバイタリティー・
キム・ヘジャっていう女優さんでした。迫真の演技でした。
一時、四天王と騒がれたウォンビンも難しい演技に挑戦したみたいですが・・
ちょっとキャラ作りがインパクト薄かった。
残念、ギルバートグレープにデカプリオ には及びませんでした・・・
ちょっと展開中判り辛いところもいくつかあって
ネットでネタバレで解説したファンのBlogを読んでなるほど納得した箇所がありました。
なかなか見応えのある作品。


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5 コメント

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ほとんど! (Mahita)
2011-04-22 21:44:49
お!ここに載ってる映画のほとんど観てる!
韓国のと(観たことがない)阿修羅のごとく以外
全部すでに観てます。

「いつか眠りにつく前に」こっちではなんと言う
タイトルだったかな~。わすれちゃった。あ、
『Evening』だったかな?すごい良かったよね。Liam Neesonの奥さんほら亡くなった...
彼女とお母さんも共演してるでしょ。

500Days of Summerはすんごくよかった!
なるほど。ミュージックビデオか。だから「綺麗」
な描写だったと納得。

『Up in the Air』のカットされたシーンも観た?
DVDで30分ほどあって、うわ~ストーリーがここまで
行ってたの~~???とびっくり!これはなかなかの
映画やったよね~。

『Frozen River』と『Winter's Bone』は
同じ気持ちになる映画。観てね。

関係ないけどドイツはいいぞ!むちゃいい!
ラテン系のわたしだからもちろんスペイン~♪
だったけど、ドイツもすごく惚れました。

返信する
Unknown (グロリア)
2011-04-23 22:08:14
「500日のサマー」わたしもつい最近観た。
あの男の子好きなタイプ!ただそれだけで最後まで観たけど映画自体はイマイチだったわ~
ゾーイなんたら(サマー役)嫌いなのよ~。
「善き人のためのソナタ」は地味だけど見ごたえあったね。
「いつか眠りにつく前に」も観たけどまったく記憶に残ってない(?_?)
YODAっちの女性の好み、共感できないけど一貫してるよね(笑)
「ハモンハモン」は今さらだけど未見なので気になる~観ようっと!
返信する
やっぱり姉妹だ (SHIHO)
2011-04-26 11:42:52
Mahita

ふふふ・・・流石姉妹!観る映画系統が近い!観るペースもね!
  
>>  Liam Neesonの奥さんほら亡くなった...

ナターシャ・ジェーン・リチャードソン 母親と共演とはあったけど
リアムの奥さんでしかも亡くなってたとは~~びっくりです。ほんまにびっくり
スキーの転倒が原因なんて、、雪山好きの私にとっては怖い話です。

ドイツ行きます!近いうちに行くんです!
楽しみだわ~~

最近日本映画も秀作が多くてね・・送ったりしてあげたいわ~~

グロリア

私もサマー役の彼女イヤ~~
観ながら早く 目が覚めたらいいのに~~っと思ってたわ(笑)
ハモンハモン観てみて!絶対期待したらアカンよ(笑)
返信する
Liam Neeson (Mahita)
2011-04-27 22:39:43
彼女が事故にあった時はこちらでかなりのニュースに
なってたよ。Liam Neesonもほんとつい最近まで
彼女のことを絶対に話せなかったらしい。奥さんの
死後、映画に出まくって、仕事しまくってとにかく
がむしゃらにやってきたけど、彼女のことだけは
話せなかったって。で、先月くらいにやっとインタビュー
で話して、そして今からちょっと休養して息子達と
時間を過ごしますって言ってた。

彼女が事故したちょっと前にわたしもシェルターで
こけて、30センチくらいの超分厚い氷で思い切り
頭打って、夜で外には誰も居なくって、80パウンド
くらいのわんこは遊んでると思って上に乗って
じゃれてくるし...。漫画であるような星と鳥が円
書いてまわるような状態を見たので、「あ~これで
終わりかな~」と思ったほどでした。無事でしたが。

頭打ってなくなる人ほんとによく聞くので要注意!

あ、映画といえば、マイケル・ムーアの
「Capitalism」観た!日本に居る人が観たら
どう思うかな~?あんまりぴんとこない?と思ったり。
もし観たら教えてください。
返信する
怖い~~ (SHIHO)
2011-04-28 18:03:55
ある年、スノボ仲間何人かが続けて脳震盪になったの・・前後の記憶がないって言った
頭を打つのはほんと怖いねよね。
昔、近所のパン屋の息子さんもラグビー練習中に頭打って帰ってから家で亡くなったを覚えてます。
私もスキー頭強打した時はCTスキャンまでとりまた。めちゃ怖がりですよ。
MAHITAも何もなくてよかった~~

Liam Neeson好きな俳優なんでほんとびっくり。
あれ?ラブアクチュアリーでそういう役だったのでは・・・

マイケルムーア監督最新作早速予約しました。
もちろんYODA家は好きです。
感想いいます。
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