華道家 余田紫甫(志穂) 

いけばな嵯峨御流・華道家 余田紫甫の海辺の街での楽しいくらしと花を愛する日々

絵國香織ワールド

2006年11月17日 | BOOK
彼女とは絶対友達になれない!!
『スイートリトルライズ』の最初の1ページで感じた主人公に対する気持ちは
江國さんのどの作品にも共通する。
友達に慣れないと言うか、共感も理解も出来ないまったくの別の生き物だ
実生活では回りにいて欲しくないとさえ感じる。
そして作品の中で主人公も単純明快でとてもわかり易い私みたいな人物が出てくると
その人物に対して拒否反応や理解不可能だったり違和感もったりしてるから笑える。
(今回の作品の中では単純明快キャラはズバリしほって名だった(笑))
でも、、気がついたら作品にのめりこんで、江國ワールドに引き込まれている。
私が過ご事のない時間や生活がそこにあって
読んでる間中、妙になつかしいく、心地よく、落ち着いた気持ちになる。
彼女が描いたら、、不倫も浮気も同性愛もアルコール中毒もヘビースモーカーも
透明感があって、ぜんぜん生々しくないから不思議。
大抵の小説では主人公に感情移入したり、共感しながら楽しむのだけど
江國作品は主人公がまったく別の人種だから、
想像を超えた行動もすっと受け入れられてしまう。

それと江國作品はいつも強烈に東京を感じるのです。
私にとって東京=非現実かな。

ちょっと肌寒くなった秋の午後に読むのが一番心地よくって似合う。
(コーヒーじゃなく紅茶)
江國作品は本屋で見つけたら買わずにいられない。
それが江國中毒。

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5 コメント

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思わず… (koji)
2006-11-19 00:21:46
このブログを見たあとに買い物に出かけました。
ぶらっと寄った本屋さんで、この本が目にとまり、思わず買っちゃいました。
でもまだ読んでませんけどね。
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読書熱高まる (ゲロリーナ)
2006-11-20 19:08:56
秋ですねーーー。
ほんとあったかい飲み物と読書って感じです。
でも出産後、ながらく本を読んでなかったし、本屋でうろうろする事もなかったので、本にも疎くなってしまった。
でも最近また更に余裕が出てきたので本読みたいなって思ってたとこです。

そうそう!!全然関係ないけど、先日うちの近所でShihoさんダンナに偶然お会いしたんです。
私は近所に買い物に行ってて、スッピン、ぼさぼさ頭でした。
しかもマメゴロウがぐずぐず言い出したので、周りなんか見る余裕がなく、マメゴロウをなだめていたら、
「ゲロリーナちゃん!!」って声がしたんです。
こんなところでお会いするなんて、びっくりしすぎで言葉につまってしまいました。
ほんとShiho家とはご縁がありますね。
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絵國→江國 (HIGE)
2006-11-22 11:06:18
タイトルからいきなり字が違うやん!って思ったけれど、絵國香織で検索してもいっぱいヒットするのだから間違える人が多いってことね。
ひょっとしたら絵國って名前でも本を出してたりするのかとさえ思ったわ。
江國作品について著者は「人生を変えるような作品にはしたくない」らしい。何となくその中のフレーズが残っているみたいなのがいいのだとか。
俺は読んだこと無いのだけどね!

最近、目頭がじゅわっとなるようなのばっかり選んでるから、指向を変えてこういうのも読んでみようかな?
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ほんとや~~ (SHIHO)
2006-11-22 14:48:03
誤字ぜんぜん気がつきませんでした。
KOJI&HIGEさん、、男が読む江国の感想も聞きたいわ!映画”間宮兄弟”も江国作品。面白そう。今はNAOMIオススメで借りた浅田次郎を読んでます♪そしたら今、旬で映画化続いてますね。この方の作品もなかなか面白いです。今日は今からいっぱい東京メトロ乗ってきますわ!、、で、ゲロリーナ、千葉でバッタリの時、旦那にはマメゴロウに優しく語りかけてた母の姿に映ってたみたいよ!!うれしい縁はずっと続きます様に、、
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Unknown (HIGE)
2006-11-22 16:27:17
浅田次郎と言えば何と言っても「プリズンホテル」!
4冊もあるので最初はどうかと思うけど、中に入り込んでしまえばあっという間。
これはいいよ!
「地下鉄に乗って」もおもしろかったねぇ!
今度は「椿山課長の七日間(なのかかん)」を読もうとしてるところ。
これは泣いてしまうかも・・・
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