私はこれまで、漠然とした意味で「自然学」という言葉を使ってきました。
これはアカデミックな「自然科学」が人間の英知の結晶とも言える科学をもって
自然の様々な事象を解析していくのに対して、自然との触れ合いを通して、そこから何かを
学んでいくことを意味しています。
そういった意味では、絵画や音楽、小説、詩なども「自然学」と言えます。
それは私達が、子供の頃に多くの遊びの中で色々な事をを学んでいったように
その延長線上で、多くの「楽しみ」に満たされたものです。
一般的に♪の世界では、音を楽しむという意味から「音楽」という言葉が使われていて、
決して「音学」や「音楽学」という言葉は使われません。
もし、自然を楽しむことが「自然学」なら、
私的には「自然学」=「自然楽」であっても良いような気がします。
ところで、この「自然学」にも学歴のようなものがあって、
その最初学歴はといえば、物心のついた頃に、蟻やカタツムリなどに興味を覚え、
そしてもう少し大きくなると、蝶やクワガタムシ、ハンミョウなどに好奇心を広げていった頃の経験です。
山で出会った人達と、この頃の経験を語りあうと、思いがけないほど話が弾むことがあります。
どうも同じ最初学歴を持つ者同士は、多くの点で分かり合えるような気がします。
さて、今年も今日を含め後二日、正月準備に何かと気忙しい二日間となりそうですが、
無理をして、怪我などなさいませんように、元気で良い年を迎えましょう。
今日の画像は、ミズキ科のアオキです。
茎が緑色をしていることからこの名前が付けられています。
山地の林下に普通に生えますが、赤い実が美しいことから庭木にもよく使われ、
葉の汁には解熱効果があることで知られています。
雌雄異株で、3~5月に茎の先の円錐花序に紫褐色の小さな花を沢山つけます。
雄花には雄蕊が4個あり、雌蕊は退化しています。雌花は雌蕊が1個のみで雄蕊はありません。
尚、この赤い実は4月位まで長く楽しめます。
アオキ<ミズキ科 アオキ属>