久しぶりに歩いてみた大正池グリーンパークの林内では
木洩れ日を浴びてキク科の小低木、コウヤボウキがちょうど見頃を迎えていました。
およそ60㌢ほどの長さの枝先に咲く直径2㌢ほどの小さな花はそれほど目立つものではなく、
山野草に関心のない人なら、おそらく気付かずに通り過ぎてしまうにちがいありません。
和名は「高野箒」で、和歌山県の高野山金剛峯寺でコウヤボウキの枝を束ねて箒をつくった
ことからこの名があります。
頭花は小さな筒状花が13個ほど集まったもので、下部は総苞弁が覆瓦状に重なり円柱形に
なっています。筒状花は1.5㌢ほどで深く5裂し、裂片は強くそりかえってまるで淡いピンク色の
リボンのようです。