エンマコオロギは体長が24-34㍉で、日本産コオロギでは最大の種類です。
産卵期を迎える、10月初めの頃から住宅地でも鳴き声が聞かれますが、夜更けて聞くその声は
美しくも寂しげで、私達をしんみりとした静寂の世界へと導いてくれます。
エンマコオロギ <直翅目 コオロギ科 コオロギ亜科>
↓ エンマコオロギ(雄) 翅に複雑な筋模様があって、これをすり合わて鳴き声を発生させます
↓ エンマコオロギ(雌)腹部先端に長い産卵管を持っていることで見分けられますが、翅の筋模様は
整っていて鳴き声を出すことはできません。
↓ 産卵中の雌、長い産卵管を地中深く突き刺して産卵します。雑食性のバッタ目ではよくある
ことですが、交尾後の雌が産卵する前に雄を襲って捕食することがあります。
↓ こちらは雌のエンマコオロギを、ほぼ正面から撮ったものですが、複眼の上縁に沿って白い
眉状斑があり、その顔が怒りに眼を吊り上げた閻魔大王に似ているからこの名が付けられたという
説があります。似ていると言えば似ているし、似ていないと言えば全く似ていない?
仮面ライダーそっくりという人もいるかも知れません。さて、あなたにはどう見えるのでしょうか・・・