四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

京都 先斗町、錦市場

2013年01月16日 21時35分56秒 | 歳末
先週末の三連休に、冬の京都を訪れて見ました。
仕事を除いての京都旅行は久しぶりでしたが、息子たちが諸々の計画を含め
ほとんどセットしてくれ、それに乗っかり彼の家族と共に行って参りました。

予定していた清水寺、大原、二条城等は細君の体調と、あいにくの雨に
見舞われ断念しましたが、日頃なかなか行けない、先斗町、祇園、河原町、
錦市場等々を中心に散策、食事、観光等を行って参りました。

中でも、錦市場は京都の「台所」を標ぼうするだけあり、390mもあると言われる
石畳の小路の両側には鮮魚、京野菜、漬物屋さんを始め、扇屋さん、箸屋さん、
お茶屋さん等暮らしていくうえで必要な様々な商品を扱う商店が軒を連ねていました。
平成5年に完成したと言われるアーケードも古代色の朱、緑、黄と深みのある素敵な色に
染められ、錦市場を象徴する顔になってなっているとの印象を持ちました。

鴨川踊りで有名な先斗町も風情のある街の佇まいに、懐かしさと癒しを感じ、
さらに川床のある「冨美家」というお店で京料理のコースランチを味わうことが出来ました。
いずれの料理も目と舌を楽しませていただき、再び訪れてみたいとの感慨に浸りました。

祇園では、幸運にも舞妓さんたちにお目にかかれ、そのはんなりとした風情と艶やかさに、
今更ながらにときめくものを感じました。
また、吉井勇の「かにかくに 祇園はこひし寝(ぬ)るときも 枕のしたを水のながるる」の
歌碑を身近に触れられ、短歌を少し嗜む者にとっては嬉しい限りでした。
この歌は、吉井勇の祇園への深い思いを詠んだものですが、石川啄木らと編集を担当した
「スバル」に発表されたものです。
歌碑は風情のある石畳の道に沿う白川のほとりにありました。

久しぶり訪れた京都は、名所旧跡から離れた場所も、その懐の深さと、趣を感じる場所が
そこかしこに溢れ、その一つ一つに触れることで想い出深い旅となったと感じた次第です。

京都は雨模様であったものの雪は降らず、帰り道新幹線が小田原を越えたあたりから雪国の
様相に変わり「爆弾低気圧」のもたらした「関東の大雪」に改めて驚かされた次第です。
コメント (2)
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