四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

夏の名残と秋の深まり

2011年10月04日 22時04分31秒 | コンサート
10月の声とともに、初冠雪の便りも届き情趣に満ちた秋もすぐそこに…。

それでも、未だ長月を象徴する曼珠沙華の紅の花も炎のように咲き誇り、
酔芙蓉も薄紅の花を茜空を背景に咲き競っています。

夏の名残りを残す花と、秋の花が入り混じり素敵な美空間をつくる遊歩道に
たまらない郷愁を感じるこの頃です。

未だ厳しい状況の中で、日々復興を目指す友人からの力強い便りに、
かえって励まされた想いです。
自らのできることを淡々と果たしていこうと改めて思った次第です。
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「横須賀マスターズ水泳大会」参加

2011年08月01日 21時23分07秒 | コンサート
世界水泳の最終決戦日と時を同じくし、七月の最終日曜日の31日。
「横須賀マスターズ水泳大会」が横須賀水泳協会主催で、
海上自衛隊横須賀教育隊の屋内50mプールにおいて行われました。

私たちのチームも全員参加をモットーに自由形、背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライの
50m、100m、さらに個人メドレーリレー、フリーリレーにエントリーしそれぞれの
メンバーが二種目に参加しました。

私は50m自由形と、200mフリーリレーに参加しました。長水路大会はご存知の方も多いと
思いますが50mプールを用いて行うもので、25mの短水路で日ごろ泳いでいる者にとって
50mは限りなく長く感じました。特に後半の12mは息切れの状態でした。

試合結果は200mフリーリレーでは、年代別の組み合わせの妙もあり参加5チーム中で
優勝をすることが出来、金メダルを頂きました。しかも、タイムは平凡ながら大会新記録と
いうご褒美まで頂くことが出来ました。
なお、個人参加の50m自由形では同年代の参加人員は6名と少なかったこともあり
準優勝の銀メダルを頂くことが出来ました。

前回の2011年度日本マスターズ水泳短水路大会では悔しい思いを致しましたが
今回は、大会規模は小さいもののチームメンバーとリベンジが出来たと喜び合う
ことが出来ました。

水泳は一人でひたすら泳ぐ孤独なスポーツですが、このようにチームメンバーと共に
試合を楽しみ、その結果をお互いに喜び合い讃え合うことは素敵なことと思った
次第です。

今回は地理的な関係から、皆さんが車で参加したことから祝杯は別途の日に
設定しました(^。^)。
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美しく逞しかった「なでしこジャパン」

2011年07月18日 20時01分42秒 | コンサート
 120分を戦い抜いた美しく逞しかった「なでしこジャパン」。
このワールドカップは「耐えて、耐えて、W杯を手にすることができた」との
佐々木監督の言葉が全てを表していると感じました。
 しかも「フェアープレー賞」に値する誇り高い品格をもったプレーを全試合通して
貫いたことは、優勝に一陣の風にも似た爽やかさを添えてくれました。

 熊谷のPKがゴールネットを揺らした瞬間、世界の頂点が決定した瞬間でもありました。
Jリーグの男子サッカーに比べても経済的にも、環境的にも厳しい中で技を磨き懸命に
精進してきた長い道のりが、世界のひのき舞台で実を結んだ瞬間でもありました。

沢のワールドカップ5得点は文句なくMVPの活躍ですが、GK海堀の活躍は文字通り
世界の守護神でもありました。
彼女の活躍抜きには世界の頂点は達成できなかったのではないでしょうか。そして、
彼女を支え切ったライバルたちのピッチ外の活躍も含めて…。

世界を制した乙女たちの歓喜の叫びは、大震災と原発事故で打ちひしがれた日本人の
魂にも響き渡り、心強いエールとなったことと思います。
復興へ心を一つにして取り組む日本の象徴として、今回の偉業を心から讃えたいと
思っています。
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天然温泉「湯楽の里」

2011年07月03日 22時25分20秒 | コンサート
 久しぶりにボランティアその他イベントの予定のない日曜日。
梅雨の晴れ間に太陽も覗き、早朝から真夏日の暑さに閉口し、
プールに向かったものの会員証の準備等私の手違いで入場を
あきらめ、かねてから予定していた横須賀天然温泉「湯楽の里」
に行って参りました。

 二年近い工期で1,800mもの深度ボーリングを行い天然温泉を
くみ上げ、今年の四月に開館した「湯楽の里」。
ここには五月連休で帰省した子供たちと訪れた後、三度目の
訪問でしたが日曜日ということもあり結構混雑していました。

 二階に位置する展望露天風呂から東京湾を目の前に眺める
ことができ、対岸に位置する房総半島のゆったりとした
山並みと町並みも眺められ、眺望も満点です。

 さらに夕闇と共に半島の渚を縁取る灯火の連なりも幻想的な
景観をつくり、横浜、川崎の灯と共にさながら東京湾を囲む
光の環が瞬いているかのようです。

 お食事処「天風」も海の眺望を生かした素敵なしつらえと
共にリーズナブルな値段の割には料理も丁寧で美味しい
品ぞろいでリピートしたくなる内容でした。
車の運転を細君に譲り、湯上りのおいしいビールを少し
頂きました。
被災地の方々には申し訳ない思いをいだきながら、
ちょっぴり贅沢をさせて頂きました。

湯楽の里にて詠める

☆海原を眺め浸るや露天風呂
      梅雨の憂さ消す紫陽花のごと
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横須賀「しょうぶ園」

2011年06月20日 21時41分28秒 | コンサート
「見事に咲いているよ」との友人からの便りに促され、先週末に横須賀に
あります「しょうぶ園」に行って参りました。

7,000㎡の敷地に412種、14万本の花ショウブが鮮やかに咲き競う様は、
圧巻との印象があります。
江戸系、肥後系、伊勢系さらにアメリカで品種改良された外来種も含めて
開花している様は、他の菖蒲園の規模を圧していると考えます。

園の中ほどに作られた水車小屋を囲むショウブ園は江戸情緒を今に伝え
情趣にあふれていると感じました。
また、清少納言、星月夜、乙女の舞、葵の上、小桜姫等々ネーミングの
冴えを感じさせる品種が並び、物語性に溢れる「花園」絵巻を演出していました。

また、花ショウブの群生の鮮やかな色彩は梅雨の下、鬱々とした気分を晴らし
爽やかな思いにしてくれました。
このような身近な「非日常」も大切にしたと思った次第です。
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ああ五月の薔薇よ!

2011年05月22日 11時17分24秒 | コンサート
 「五月の薔薇」と言えば、ウイリアム・シェークスピアの戯曲「ハムレット」のあの有名なせりふが浮かびます。

「ああ五月の薔薇よ! かわいい乙女、やさしい妹、
 うるわしいオフィーリア!
 神様、うら若い乙女の心が・・・、 
 こうもはかなくても良いのだろうか」

 これは妹オフィーリアの自死を悼む、兄レイアティーズの言葉ですが、ここでの薔薇は、はかない命の象徴として
登場しています。
今では、四季咲の薔薇も数多く作られ、薔薇は必ずしも儚い命の象徴にはなり得ない状況もありますが…。
しかし、咲き満ちたその瞬間から朽ちていく薔薇の花びらを見ていると「花の命のはかなさ」を感じずにはおれません。

とりわけ、今年の薔薇は「生きとし生けるもの」の命のはかなさを、そして懸命に生きようとする者たちへの励ましを自ら咲くことで指し示していると感じました。
儚く潔く散る桜とは異なり、四季ごとに復活するかに咲く薔薇の矜持に、震災からの復興を担う多くの人々の秘めた誇りを重ねてみたいと思っています。

儚さを秘めながらも、五月の陽光を受けて輝くように咲く青薔薇「シャルルドゴール」を「鎮魂の花」として掲載致します。
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ふるさとの山

2011年04月26日 23時22分31秒 | コンサート
 早、葉桜が薫風に揺れハナミズキ、チューリップ、ツツジ、シャガ等々春の花々が爛漫と咲き競う素敵な季節。しかし、今年の春は手放しでその季節を味わうことをはばかる重い鬱屈を抱えています。

 それは…、地震、津波、原発と三重苦の災害に見舞われ命を落とされた14,000余名を超える方々、さらに、依然として厳しい避難生活を余儀なくされている人々の存在。その人々と共にあることを密かに胸に刻み日々を律して過ごしていることもありますが、自然の見せる慈愛に満ちた顔に潜む、凄まじいまでの酷さを改めて知ったことによる畏怖の心ゆえかも知れません。

 当初、計画はしたものの自粛しようとの意見もありましたが、東北で酒蔵を営む方の心熱くするメッセージもあり、話し合いの結果20年数年ぶりに行われた郷里での中学の同級会。
 その会に参加すべく先週末休暇を取って長野上山田温泉まで行って参りました。全国各地からの参加者は二十数人で、同級生の二割強にのぼる物故者を考慮すると六割以上の参加率で盛況な宴となりました。このような状況ゆえに懐かしい友に会いたかったとの意見に代表されるように単なる懐かしさのみでなく、故郷につながる絆を再確認する会ともなりました。

 私たちは団塊の一端を形成する世代ですので、良きにつけ悪しきにつけ時代の変転の洗礼を常に受け続けてきました。文字通り戦後史を自分史に重ねて闘いつつ歩んできたとの実感があり、級友も離れていても同志との想いを強く感じて参りました。

 それぞれの場所で地に足をつけ、生活の厳しさからもそれぞれの使命からも逃げることなく踏ん張ってきた着実な歩みを物語るように、一人一人の顔は幾星霜の季節の鑿に刻まれたすがすがしい表情を造っていました。級友の一人一人の顔を眺め女性、男性関わりなく改めて頼もしく感じた次第です。

 宴の翌日は、「被災者支援」をメインテーマとして開催されていた「上田城千本桜祭り」に有志で参加し、久しぶりに高校時代の通学の地を訪れました。桜はまさに満開の状況で、信州の蒼い空に映える桜の見事さを堪能することが出来ました。咲き満る桜を通して、今なお白銀に輝く遥かな北アルプスの景観に、さらに噴煙を上げ続ける浅間山の雄姿にたまらない懐かしさを感じました。「ふるさとの山ありがたきかな」を改めて実感した次第です。     

  ☆幾星霜隔てて会いし友垣の
          笑みとなまりにきずな新たに

 被害にあわれた皆様へのお見舞いとしてはささやか過ぎますが、鎮魂の意味をも込め、前回に続き再び咲き競う春の花の中から「なにわいばら」を「鎮魂の花 その2」として掲載させて頂きます。

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それでも桜咲く

2011年04月09日 10時30分32秒 | コンサート
 観測史上初めてというM9の地震とそれに続く大津波、さらに福島第一原発のメルトダウンの可能性と、
うち続く事故、そして北長野の震災等々。まさに日本列島の半分を覆う災害は閉塞感を
一層掻き立てるかのようにその爪痕を日に日に明らかにしつつあります。

 この大震災によって尊い人生を途中で断ち切られた方の数も、12,787名(4月8日現在)と12,000名を
はるかに超えています。
このみ霊に冥福を祈るのみで哀悼を表現する言葉を未だ持ちえないでいます。

 このような状況下でも季節は巡り、桜がそこかしこで咲き始めています。
かつて、北信濃の山峡に咲く深山桜を見た記憶が甦ってきます。信濃路の遅い春を淡紅に彩る深山桜の
開花は長く厳しい山国の冬を耐えてきた里人の希望であり、春の象徴でもありました。

 被災地に咲いた梅の花の写真を新聞で拝見しましたが、その梅の開花も被災した方々にとって
「希望の象徴」であったと思っています。

 春を忘れず気品さえ漂わせて咲く桜は季節の象徴でありどんな厳しい季節の中でも必ず春は巡り
花開くことを静かに深く語りかけてもきます。
そんな花の姿の一端をデジイチ・スケッチしましたので掲載致します。

 ボランティアや義捐金、さらに、つつましく生活を律しながらも自分としてできる「共にある」事を
淡々と継続していけたらと日々思っています。

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「あの子の分も」

2011年03月28日 21時22分00秒 | コンサート
東日本大震災で命を落とされた方の数が日々増え、
一万人の大台を既に越え3月28日現在10,872名となりました。
改めて心からご冥福をお祈り致します。

昨日に変わらぬ今日がある日常が一瞬の地震と、
それに続く大津波で断ち切られた多くの方々の存在。
そして、19,036名の安否不明者と、依然として厳しい避難生活を
強いられている25万人を超える方々の存在。
さらに、放射能汚染が続く福島第一原発によって避難を余儀なく
されているその周辺の多くの方々存在。

その心情を思うとき、その外で発する私達のいかなる言葉も
軽く感じてしまう自らの思いを戒めています。
多少なりともお手伝いになればと仲間たちと共に現地に向かったものの、
その惨状に打ちのめされて、大した貢献も出来ず帰ってきたのが現実です。
私たちが、被災者とともにあることは「人が人としてあること」の
厳しさと、自らが真摯に向かい合うこととも思っています。

義援金、支援物資、ボランティア等々はもとより自らが出来る事柄を
淡々と果たしていこうとも思っています。

お手伝いの合間に、現地の皆さんのお話を聞くことが出来ました。
言葉少なに、自らの現状に折り合いをつけつつ、絞り出すように語って
くれた言葉は、私たちの想像を超えていました。
大津波で被災された、ある一人の女性。その方の立場に立って
その思いを「あの子の分も」との題で、私なりに詞に紡いでみました。
被災された方の心情はこんな言葉では言い尽くせないことは重々
承知しながらも、うたわずにおれない思いから紡いだものです。
推敲も足りませんが、皆さんで添削を兼ねたご意見を頂ければ
嬉しいです。

なお、拙い詞ですが著作権は放棄していませんので転載、
改ざんの際は、その旨必ずご連絡頂ければと思います。

「あの子の分も」

お母さんどこ
サッチャンはどこ~
そんな声がこだまとなって
今でもはっきり響いてくる
私の目の前で波にさらわれていった
あの子が今でも目に浮かぶ
あんなに好きだった海なのに
今は見るのも辛い
私から全てを奪って行った津波
この地で生まれ育ったのに
ここで生きていくのは辛すぎる
でも、きのう赤ちゃんの泣き声を聞いた
こんな惨状の中でも新しい命は生まれ
育っていくんだね
負けてなんかいられない
一万を超える多くの人の犠牲の上に
助かったこの命

あなたはどこ
ヨーコはどこだ~
そんな声がこだまとなって
今でもはっきり響いてくる
私の目の前で波にさらわれていった
あの人が今でも目に浮かぶ
あんなに好きだった海なのに
今は見るのも辛い
私から全てを奪って行った津波
この地で生まれ育ったのに
ここで生きていくのは辛すぎる
でも、きのう3日ぶりに助かった
おばあちゃんの元気な声を聞いた
こんな惨状の中でもくじけない
強い思いがあるんだね
負けてなんかいられない
この地で踏ん張り生きていかなくちゃ
亡くなった人に申し訳ないもの

がれきの山から
やっと探したこの写真
あの子の、あの人の笑顔がいっぱい
写っている
好きだった家も、庭も、町並みも
光の中で輝いている
ありふれた日々が愛しいまでに
浮かんでくる
一瞬の津波が全てを奪っていった
でも、私の愛したあの人と
あの子の笑顔と思い出を
私はかかえていくわ
負けてなんかいられない
新しいいのちを見守る一人として
折れずに強く歩んで行こう
あの子の分も あの人の分も
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如月に咲く

2011年02月28日 00時15分19秒 | コンサート
春一番も吹き、春の息吹を運んだ如月も
明日で終わり、まもなく春弥生の月。

花の少ない如月も春を呼ぶ花々の密やかな
共演がそこかしこで見られます。
そんな花々をスケッチしてみました。

また、今年は目標距離にこだわらず水泳も含めて
スポーツ全般、ゆっくり楽しみたいと思っていましたが…。

水泳のチームメンバーの不足もあり、五月に水泳仲間と
大会に出ることになってしまいました。

その準備として、早速、昨日から25mダッシュの
10本連続の課題に取り組み、その距離と合わせて
1,500mほど泳いで参りました。

今日で二日目となりましたが、心地よい疲れと爽快感は
他のスポーツに比べ格別との思いがあります。

春に向けて花々が蕾を膨らませる時節、私たちも
心身共に花開く準備をせねばと思う昨今です。
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