四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

夏雲の果て

2020年08月22日 15時35分10秒 | 日々の歩み
新型コロナ感染症の感染者は、今日の発表で東京都では256人と、依然として高止まりの状況が
続いています。都内への通勤の怖さは依然としてありますが、マスク、手洗い、うがい等細心の
注意を払いながら「ウイズコロナ」の時代を凌いでいきたいものと感じています。

そんな中、私たちの住む街でもようやく温水プールが開放となり、細君ともども週二日ほどを
目標に通い始めました。事前予約と人数制限、シャワーも採暖室も使用不可等々、色々な制約は
あるものの泳げる幸せを感じながら運動不足を補っています。
当初は身体の重さを感じましたが、さすがに三回目になると、水に慣れたゆえでしょうか
泳ぎも滑らかに感じ、1,600mほどの泳ぎも心地よく感じました。



また、横須賀にありますソレイユの丘というイベント公園にも時々通っています。
ここの公園施設の売りの一つであった「海と夕日の湯」という温浴施設が、折からの
コロナ禍の感染症対策のため、3月に閉鎖されて以降未だ閉鎖されたままです。





プールや他の公園は非常事態宣言の解除以降開放されつつありますが、ここの温浴施設のみは
未だ解放されていません。このことを知らずに過日、この公園を訪ねましたが依然として
施設は閉鎖されたままでした。

それでも、ペチュニアの改良品種「桃色吐息」が公園を彩り、また向日葵も見事に咲いており
自然公園の良さ「癒やしの空間」を久方ぶりに味わうことが出来ました。



そんな日々に詠んだ短歌は相変わらず統一感がありませんが、掲載したいと思います。
  ☆夏雲の果てに広がる紺碧の空に一筋 ジェット機の跡
  ☆木洩れ日に浜木綿の白 燃ゆるがに 耀き放つ夏の逝く日に
  ☆シールドとマスクも付けて教室へ受講者なべて高齢者ゆえ
  ☆くぐもれる声を補う目力を信じて今日も講義で語る
  ☆石仏に刻みし想い 歳月の鑿は削るも今に届けり
  ☆落日は花野を染めて星ひとつ招きゆっくり岬の果てに
  ☆あの時は言わずに来るも今更に 言って届かぬ ごめんと感謝



  ☆凱歌にも聞こえ真昼の蝉しぐれ 甲子園なき試合の庭に
  ☆目標の甲子園無くGo Toと言われて何を目指せと言うか
  ☆船頭は隠れていない船に乗りコロナ禍の海いずこ目指すか
  ☆福島に未だ増えゆくトリチウム 海洋放出と愚策極まる


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傷あと未だ

2020年08月16日 17時28分54秒 | 日々の歩み
昨日15日は、75回目の「終戦の日」となり、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館で開かれたました。
天皇、皇后両陛下や安倍晋三首相、遺族らが参列し、先の大戦の戦没者約310万人を悼みました。
天皇陛下はお言葉で昨年と同じ「深い反省」との表現で平和を祈念する一方、新型コロナウイルス感染症にも
言及されました。今年の全国戦没者追悼式は新型コロナの影響で初の規模縮小となり、参列は過去最少の
約530人で、20府県の遺族代表が欠席したとのこと。




追悼式は昨日、午前11時50分すぎに始まり、正午に参列者全員で1分間の黙とうをささげ、
続いて天皇陛下が「過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬこと」を
切に願う、とのお言葉を読み上げました。
新型コロナについても「新たな苦難に直面していますが、私たち皆が手を共に携えて、困難な状況を
乗り越え、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います」と述べられました。
これに先立ち、安倍首相は式辞で「戦争の惨禍を、二度と繰り返さない」と述べ、歴代首相が言及した
アジア諸国に対する損害などには今年も触れませんでした。なお、高齢者が多いことも考慮し、
会場は参列者の座席を1メートル間隔とし、検温や手指消毒などを徹底し、飛沫感染防止のため
国歌斉唱を取りやめ、演奏だけにしたとのこと。



私たちは、遺族代表が追悼の辞でおっしゃった「平穏な生活が享受できることは戦没者諸霊の尊い犠牲の
礎の上に築かれたものであることを忘れず、心に深く銘記する」との想いを、改めて心に刻んで参りたいと思います。



過日盆入りの日、次男夫婦が訪ねてきて、コロナ籠りでなかなか美味しい魚が食べれないので漁港まで魚を
買いに行こうとの提案もあり、細君ともども三崎魚港の「うらりマルシェ」や、水産会社の経営する
市場まで行ってきました。
この「うらり」は正式名称を「三崎フィッシャリーナ・ウォーフ」と言い、平成13 年に旧三崎魚市場の
跡地の一部を活用して建てられ、マグロを中心とした水産物の産地直売 センターや市の文化施設である
三浦市民ホール等を併設した複合施設です。オープン以来18 年が経ち、現在では年間130 万人の来館者を
数えるようになっているとのこと。最近では2 階部分に三浦の野菜等を販売する農産物直売施設を開設し
評判の施設となっています。



ちょうどお盆休暇でもあり、他県ナンバーの車も集まり、かなりの混雑がしていましたが、
ここと水産会社の施設を巡り、珍しい野菜と、マグロ等のお魚や、お寿司を買い求めてきました。
次男夫婦がお土産として持参した和菓子と、「うらり」で買い求めたお魚料理等を、ご先祖様へ
お供えし、盂蘭盆会のささやかな宴を行いました。

こんな日々の歩みの中で詠んだ短歌も掲載したいと思います。
 ☆満ちゆける潮の流れをよむがごとアオサギ一羽浜に立ちいる
 ☆真鶴の岬に立ちて眺むれば相模の海は果て無く広く
 ☆長梅雨に耐えたる蝉の鳴き声が コロナ籠りの路地に響ける
 ☆リモートで久々会いたる孫たちの成長あとは背丈に見ゆる
 ☆塚本も岡井隆もまた逝くが 前衛短歌 その灯は継がれ
 ☆木洩れ日は観音像を揺らしいる コロナ籠りの鬱拭うがに

 ☆突風と雨とカミナリ襲いくる 都市の真昼の炎暑の果てに
 ☆コロナ禍の路地にしみ入る蝉しぐれ仕事なくせる人の呻きも
 ☆きょうも雨あしたも雨とコロナ禍にGo To言うも出るに出られず
 ☆蓮池に車数台呑まれいる豪雨の果ての濁流に乗り
 ☆落雷と豪雨のあとの二重虹 コロナ禍越える吉兆なれや
 ☆泥水に沈んだ街よふただびに 治水無き国 武器さらに買う
 ☆敗戦後 四半世紀を経てなおも 傷あと未だ鮮血を噴き
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心に刻んで

2020年08月08日 13時50分35秒 | 日々の歩み
広島は一昨日6日、75回目の原爆の日を迎えました。広島市の平和記念公園では、市主催の
「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が開かれ、被爆者や遺族、安倍晋三首相ら
785人が参列しました。

 松井市長は宣言で、新型コロナウイルスの脅威を乗り越えるためにも世界が連帯する重要性を
強調し、今の平和な広島があるのは先人が苦難に立ち向かった成果とし「これからの広島は、
世界中の人々が核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けて『連帯』することを市民社会の総意に
していく責務がある」と訴えました。

 世界の指導者に対しては、核軍縮への建設的対話を継続し、核に頼らない安全保障体制構築に
向け全力を尽くすよう求め、日本政府に「世界中の人々が被爆地ヒロシマの心に共感し『連帯』するよう
訴えていただきたい」と要請し、核兵器禁止条約の批准を求めました。
私たちも、75回目の原爆の日という節目の日に改めて、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けての
連帯と、ささやかでも自ら何をなすべきかを問い、共にあることを心に刻んで参りたいと思います。



過日、細君の体調が少し回復したことも有り、勤務のないウイークデーに久しぶりに次男夫婦と共に、
かつて会社の保養施設があり、何度か訪れた真鶴岬にドライブを兼ねて行って参りました。



折からのコロナ禍のもと、県外移動ははばかられることも有りここにしました。かつての施設は既に無く、
その近所にあった「サボテン公園」は「お林展望公園」となり、規模もだいぶ縮小されていたとの
印象でした。しかし、ここから眺める相模湾の眺望は180度にひらける大海原で、その迫力に
圧倒されるものがありました。



当初はこの岬にある魚市場の魚料理が美味しいとの情報もあり、それを目指したのですが、
あいにく市場の休日に当たり、その近くにあるかき氷店「ひととせの雪」はテレビ放映の影響もあり、
駐車もできないほどの混雑で、あきらめざるを得ませんでした。

やむを得ず、急遽小田原にある天丼が美味しいとネットで評判の「だるま料理店」に変更ました。
ちょうど昼時でもありましたので、かなりの待ち時間もありましたが、看板料理の天丼セットをはじめ、
天ぷら刺身定食、天ぷらうどんセット、海鮮丼等を注文し頂きました。いずれの料理も老舗の技と
センスを感じさせる絶品と言えるもので、特に天丼のつゆは、店が「門外不出」というだけあって、
かなり高い水準のものでした。





この店は、金沢出身の達磨(たつま)仁三郎が創業し、だるま大師の縁起にちなみ、
屋号を「だるま料理店」としたとのこと。
帰り道の茅ケ崎にある「テラスモール湘南」に寄り、コスメや、ポロのショップで次男の
ポロシャツ等の買い物を行い、ウインドーショッピング等を楽しみ帰宅しました。



こんな日々に詠んだ短歌ですが、相変わらず統一性に欠けますが掲載いたします。
  ☆久方に真鶴岬訪ねたる かの日の子らの声は今なく
  ☆コロナ禍に母につながる故郷を遥かに偲び籠りつづける
  ☆海山に恵まれたるや この土地を 今更想うコロナ籠りに
  ☆人間の心のすきまを狙うがに コロナ禍さらに勢いを益し
  ☆リスたちの巣作り成せる庭隅に獣害あるも排除ためらう
  ☆コロナ禍に行かねばならぬ仕事あり命かけたる程でなくても
  ☆義姉よりの賜わる新ジャガ蒸して食ぶ 常に変わらぬ温もりもあり

  ☆風吹かばマスク幾つか滑りゆく命守りし感謝はなきや
  ☆原型を留めぬままに崩れ落つ叫びも重き丸木美術館
  ☆人間を返せと叫ぶ声響く 丸木美術館重く鎮める
  ☆原民喜 「人間を返せ」の叫びなお 75年経ても続くや
  ☆第二波の新型コロナの感染に国と地方の足並みそろわず
  ☆五十年に一度というも年ごとに 続く災害三度となりぬ
  ☆かの日にも摩文仁の丘に祈りたる 75年の重き足跡


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梅雨明けに

2020年08月02日 12時08分32秒 | 日々の歩み
 ここ関東は8月1日に平年より11日程遅れて梅雨明けしました。
8月1日、気象庁は「東海地方と関東甲信地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。
東海地方、関東甲信地方ともに平年(7月21日ごろ)より11日遅く、 昨年(7月24日ごろ)より
8日遅い梅雨明けでした。なお、統計開始以来、東海地方は3番目に遅く、関東甲信地方は
2007年と同じ3番目に遅い日付とのことでした。



 関東甲信地方で梅雨入りが発表された6月11日から、7月31日までの降水量は、東京都心で
472.0ミリ(この期間の平年の降水量は289.3ミリ)でした。
梅雨明けの昨日、今日は晴天となりましたが、関東甲信地方は、向こう一週間は、晴れる日が
続くようです。



 一方新型コロナウイルスの感染者は1日、全国で新たに1535人が確認された。1日当たりの
感染者が1500人を超えたのは、過去最多となった7月31日(1579人)に続いて2日連続。
クルーズ船の乗客乗員らを合わせた国内の感染者は3万8578人となりました。
 東京都では472人の感染が判明し、3日連続で過去最多を更新しました。年代別では20代と30代の
若い世代が324人で約7割を占める一方で、重症化リスクが高い60代以上が35人含まれるなど
年代層が広がっています。なお、埼玉県(74人)、千葉県(73人)、奈良県(19人)、長崎県(15人)などでも
過去最多を更新しました。



 きょうの日曜日は私の住む団地の「クリーンヨコスカ」イベントの日でした。私たちは当番で
団地全体の清掃を、当番の皆さんと共に朝9時から行いました。
団地周辺は管理人さんの気配りも行き届き、清掃担当の方のご尽力もあり、比較的きれいに
維持されていますので、前回同様にあまり大変な作業では有りませんでした。
 ただ、炎天下の中での約一時間弱の作業ですので、熱中症に気を付けながら、参加者と
和気あいあいの雰囲気の中、日頃不足している情報交換等行いながら無事終えることが
出来ました。清掃の後の達成感と、清々しさは結構いいものです。
今年はコロナ禍の中、ほとんどの行事が中止となっていますので、久しぶりにご近所さんとの
会話はいいものと感じました。



 このところ細君が夏風邪をひき、10日程安静を保つため散歩やジョギングはもっぱら一人で、
やってきましたが、行きかうお馴染みさんから「最近、奥さんと一緒じゃないね」との声がかかり、
皆さんからも心配して頂いていると改めて感じました。



 昨日は、細君が体調も少し回復し、足ならしため少し散歩しようとのことで、新たに出来て評判の
ケーキ屋さんまで、買い物を兼ねて往復2キロほどを歩いてきました。
昨日はケーキでなく、和菓子もあったため細君の好きなお菓子を中心に買ってきました。



 私の住む団地は比較的木々が多く植栽され、ちょっとした森を形成していますが、その一画に
リスが巣作りをはじめ、頻繁に小枝を加えて庭を横切っていく姿が散見されました。
鎌倉で、その繁殖が一時期問題になった台湾リスですので、巣がつくられると植栽への悪影響も
予測され、管理人さんへの連携を行い、早急に対策をと思っているところです。



 徒然に詠んだ短歌ですので、統一性に欠けますが掲載したいと思います。
  ☆水張田をあかねに染めて沈みゆく梅雨の晴れ間の雄々し落日
  ☆濃く淡く闇を引き連れ舞う蛍 憧れいずる魂は涸れるも
  ☆終点も見えないままの地球号コロナ禍の今皆がクルーぞ
  ☆コロナ禍に余命想いて籠る日々 成すべきことは先送りせず
  ☆梅雨明けを示す雷鳴轟きて眠り奪いて未明につづく
  ☆コロナ禍に漠たる死さえ鮮明に 我らに迫る時とウイルス



  ☆声の無きざわめきのみが駆け抜ける 森に命の誕生もある
  ☆水走る岬に満る紫陽花は盛り過ぎても なお藍深くして
  ☆長梅雨に目覚め遅るる蝉しぐれ めぐる季節に森を包める
  ☆街ひとつ丸洗いして梅雨去りぬ コロナの鬱も流して欲しき
  ☆未だなおF1奥の燃料棒 冷却プールにいだかれ眠る
  ☆十万円頂きたるも店を閉じ 友の幾たりいずこかに去る
  ☆梅雨明けの久方ぶりの青空に 百日紅の べにはまばゆく


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