四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その146)

2024年08月28日 05時31分18秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その146) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「雨に濡れる 八重酔芙蓉 薄紅に染まり初める」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【短歌説明】浅間山明鏡止水さんご自身の説明です。
 1月17日より源氏物語・紫式部日記の和歌を返歌で投稿して来ました。
 「幻」の巻で終わりましたので思案しましたが、引き続き新たな視点で
 「源氏物語に登場する個性豊かな20人の女性たち」を中心に返歌を
 楽しみたいと思っています。
 今週は源氏物語巻名歌から1首提出しますのでご指導よろしく
 お願いします。巻名歌は過去分と重複するところもありますが、
 返歌自体は新規で作成しています。私は再度研究しますので、
 返歌のみのご指導で簡潔に願います。
「1.桐壷の巻」
 ある帝(桐壺帝)は、特別身分の高い出自ではない女性(桐壺更衣)
 に深い愛情を抱き、彼女との間に美しい皇子(光源氏)を設けました。
 しかし桐壺更衣は、他の女房たちからの嫉妬や嫌がらせが重なった
 せいか、光源氏が3歳の時に病で亡くなってしまいます。帝は
 亡くなった桐壺更衣と瓜二つの先帝の皇女(藤壺)を入内させ、
 彼女を慰めとしました。藤壺は帝の寵愛を受ける一方で、
 光源氏と密かに恋仲になります。
 帝は光源氏を臣籍降下し源姓を与え、左大臣家の娘(葵の上)と
 結婚することになりました。彼はその美しさから「光る君」と
 呼ばれていました。
【詞書】今日を限りと死出の旅路に赴かねばならぬとは、悲しいことです。
  私は生きたい。行きたいのは命ある道です。悲しみの中で気づきました。
〇かぎりとて 別るる道の 悲しきに いかまほしきは 命なりけり
                         桐壺更衣
(返歌)
☆幼子の 心優しい 母なれど 一つの歌を 遺して散りぬ
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 提示された桐壺更衣のこの歌は、身罷った後も桐壺帝の心を長い事つなぎ
 止めた歌で、源氏物語の歌の中でも絶唱のひとつと言われています。
 この歌への作者の返歌は、幼子(光源氏)を残して「死出の旅路に赴か
 ねばならぬ」桐壺更衣のぎりぎりの哀しさを汲んだ歌となっています。
 ただ、桐壺更衣のこの歌を受け取った方(帝)の立場になって少し寄り
 添って…、詠ってみました。今生では死に別れることになる桐壺更衣を、
 私はあなたの魂のありかを必ず探しに参ります、との想いを込めた返歌と
 してみましたがいかがでしょうか。 
 【ご参考】
 ★幼子を 残して死出の旅に出る 君のたましい 探し尋ねん

【詞書】酷暑を詠ませて頂きました。
☆盆すぎて直も酷暑は収まらず 赤とんぼとて飛びゆけれども
【詞書】ゴルフの松山選手を詠ませて頂きました。
☆パリ五輪メダル獲得しても猶 アメリカツアー10勝到達
【詞書】兵庫県知事で詠ませて頂きます。
☆兵庫知事 次々問題出て来れど 謝罪の言葉は一切も無し
                         西BOOさん
【解説】
 「酷暑」「ゴルフの松山選手」「兵庫県知事」と、今回もホットな
 時事を中心に三首詠んで頂きました。
 一首目の歌、7月、8月と依然として炎暑、酷暑が続きお盆が過ぎても
 中々おさまらない暑さですが、そんな中でも詠まれているように
 アキアカネが飛び、季節の確かな移ろいを感じさせてくれます。
 燃えたつような炎暑の中でも、トンボたちは季節を感じ自らの命を
 全うするように健気な営みを続けています。その存在に厳粛な想いに
 させられますが、そんな想いをかき立てられる歌でもあります。
 二首目の歌、松山選手のタフさにはいつも驚かされますね。
 「アメリカツアー10勝到達」がいかに凄いことであるかを
 さりげなく詠っている所が、この歌の凄さでもありますね。
 三首目の歌、彼のような人格を持つ知事が選挙で選ばれてしまう
 今の選挙制度の怖さを感じます。「リーダーとは」を、改めて
 彼に、県庁職員の方に、さらに県民の方々にも自問して頂きたいと
 痛切に思います。

【詞書】まだまだ暑い日が続きますが、朝夕など少し秋の気配を感じる
  事があります。「秋澄む」「秋気澄む」の季語で、三首詠みましたので
  出詠します。
☆ゆうゆうと鳶舞ふ空を見上ぐれば 雲の行方に秋澄みゆけり
☆住吉の本殿開き おごそかに 秋気澄みたる婚礼はじむ
☆手水鉢の小さき竜の吐き出せる 水の音にも秋の気澄めり
                         みっちっちさん
【解説】
 俳句の季語「秋澄む」「秋気澄む」を用いて、秋の澄み切った空気と広大な
 空を、短歌で表現して頂きました。
 一首目の歌、上の句「ゆうゆうと鳶舞ふ空を見上ぐれば」は、空を舞う鳶の
 姿に、秋の澄み切った空気と広大な空が象徴的に表現されています。作者は、
 この鳶の姿を目にすることで、秋の深まりを感じている様子が伝わって来ます。
 下の句の「雲の行方に秋澄みゆけり」では、雲の流れによって、時間の経過や
 季節の変化を象徴し、鳶の姿と雲の流れを結びつけることで、秋の訪れを
 より鮮やかに描き出しています。
 また、悠々と空を舞う鳶の姿や、刻々と変化する雲の流れが、視覚的な
 イメージを鮮やかに表現して描写力に優れた作品になっています。
 三首目の歌、「秋の気澄めり」の「気」の表現に工夫の跡が見られます。


     「未だ咲く 高砂百合」

【詞書】お盆行事も済んで日も暮れて・・・、故人を偲ぶいつもの静かな
  お盆でした。
☆静かなる笑みを浮かべる遺影へと 問えば答える朝に夕べに
☆紡ぎこし思い出の糸たぐるごと 寄り添いて座す盆の提灯
☆追憶の海のインディゴ蘇る あの夏の日のきみのジーンズ
                         夕庵さん 
【解説】
 三首の歌いずれも、故人となったご主人を偲び、盆の夜に静かに心を
 寄せ合う様子が、美しい言葉で表現されていて心に響いて参ります。
 特に二首目の歌は、上の句でご主人との思い出を糸のように紡ぎ出す
 様子が目に浮かびます。「たぐるごと」という言葉が、思い出を一つ
 一つ丁寧に引き出す動作を表し、作者の心の動きが伝わってきます。
 下の句では、 盆の提灯の灯りが作者と故人の心を優しく繋いでいるような、
 温かな情景が浮かびます。「寄り添いて」という言葉は「盆の提灯」に
 託しながら、二人の心の距離の近さを表し静かで穏やかな時間が流れている
 様子が感じられます。
 また、故人を偲ぶ作者の切ないながらも温かい気持ちが、言葉の端々から
 伝わってきて、私達もしみじみとさせられます。
 三首目の歌、夏の海の鮮やかな藍色は、かの日の君のジーンズの青にも
 重なって思い出されたことと思います。青春そのものの象徴であった夏の
 日のジーンズ。彼との日々が、くっきりと浮かび、寄せては返す波のごとく
 尽きることもない。そんな想いが爽やかに表現されています。

【詞書】地震台風豪雨雷猛暑
☆大地大気が怒り
  警鐘を轟かす

   生き残れる場所は?
        どこへ?
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 8月に入って、大地震(8日日向灘と南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)、
 9日神奈川県西部)、台風(5号及び7号)、ゲリラ豪雨と、日本全体が
 被害の可能性があり、そして間には、相変わらず35℃以上の猛暑日で
 熱中症アラートが鳴り響いています。
 大地、大気が怒りだしたとしか思えない。
 今週も台風10号の上陸が予想されています。
 最近の情報を確認して、災害への備えと早め早めの行動で、十分ご注意下さい。
                         自閑さん
【解説】
 地球温暖化、南海トラフ地震、大規模台風、連続する猛暑日等々、詠われて
 いるように「大地大気が怒り」の様相を呈しています。「警鐘」も単に鳴らす
 のみでなく、「轟か」している所が、この歌の核心と
考えます。
 下の句の「生き残れる場所は? どこへ?」は、災害列島となった日本には
 もはや安全な場所は無いとのメッセージが込められていると感じました。
 それでも・・・「どこへ?」と考える大半の人々の想いを、諾いつつも
 「そんな場所は無い」との作者の秘められたメッセージが歌から響いてきます。
 遠い道のりになっても「CO2削減」等への取り組みを含めて、地球温暖化へ
 国際的な取り組みが喫緊の課題となっている旨を改めて認識したいと思います。
 それは、国家間の戦争をしている猶予は、今の地球には無いんだとの大きな
 そして、深いメッセージでも
あると理解しました。
 なお、【短歌説明】で触れて頂いた台風10号の進路は、未だ定まらない
 部分もありますが、九州に上陸後、列島の南端を縦断する予報も出ています。
 大きな
被害にならないよう祈りたいと思います。

     「咲き盛る 百日草」

【詞書】26日の午後4時前から母や父の通販などの払い込みやらも兼ねて、
  買い物に出ました。青空も見え、けっこう涼しい風が吹いていた
  宇治川べりを自転車で走り、平等院参道の郵便局へ。その後、
  コンビニ払いの物の支払いと、スポーツ紙5紙を買う為にコンビニへ。
  支払いと(1紙は売り切れだったので)4紙のスポーツ紙を買って、
  自転車を出そうとしてふと、駅の方向を見た時に、東の方の空に虹🌈!
  おおっ!久々っ!!(ここんとこ何度か雨上がりとかに見られれば…と
  空を見に行ったりしたんですが振られ続きで…)よっしゃスマホで
  写真や!…ん?あれ?……あかん!忘れた!今日に限って…!!😨
  もう一軒駅の近くのコンビニで売り切れてたあと1紙を買って、
  一緒のタイミングで外に出た外人さんに「(その方向を指差して)
  レインボー!」って教えてあげて、もしかして当たるかな~と、
  少し先の宝くじ屋さんで100円スクラッチを2枚買ってみたり
  しました。(1枚100円  当たってました)…今回の写真は
  撮れませんでしたが虹🌈は好いですね!
☆コンビニを出て久々に虹を見た
      「よし、写真撮ろ🎵」「スマホ忘れた!」
【詞書】前述のスポーツ紙5紙、今回はこのライブの記事目当てでした。
  前回のTHE ALFEEさんに関しての歌と似通ってしまいましたが、
  この日行われた「THE ALFEE 50th Anniversary Premium Members
  Special Live」(於:有明アリーナ)は8月25日、彼等がALFIEとして
  4人でデビューした(デビューシングル「夏しぐれ」が出た)
  1974年8月25日からちょうど50年の日に開催された特別なライブ
  でした。オーケストラとの共演もあり、“誕生日”を祝うセレモニー
  もあり、桜井さんが高3の時出場した山野楽器主催のコンテストで
  歌ったというサイモン&ガーファンクルの「ボクサー」から始まって
  ALFEEさんの歴史を辿るような構成だったそうです。後半は
  オーケストラとの共演も…。過去にもオーケストラとの共演は
  あったし、CDもありますが、円熟味が増した現在の彼らの
  パフォーマンスは素晴らしいものであったというのが紙面からも
  ネットで見たファンの感想からも伺えました。以前にも聞いたことが
  ありましたが、「まだ夢の途中」というフレーズも、今回の「ALFEEの旅は
  終わりません」も、前回のイベントの「引退はしません!」もファンに
  とってはずっと(できる限り)ステージに立ち続けてくれるという
  約束のようなもの。…ありがたいです。
  彼等のファンになって良かった!なかなかライブには行けませんが…、
  いぜんライブで聞いた「僕らはいつもここ(ステージ)に居ます」の
  言葉を励みに日々何とか頑張っていこうかなあと思いました。
  ALFEEさん、50歳おめでとうございます!👏
☆THE ALFEE 50周年コンサート 
       特別な日をファンと祝いて
【詞書】台風10号が関西にも近づきつつあります。(8月27日)勢力が多少
  でも弱まる事をただ祈りたいと思います。
  台風近いと、いつもに増して頭痛も頻発するのがかなわんですわ…。
  (きつい…😥)それより、交通や河川、山間部に近い地域などの被害が
  あまり出ませんように…。
  台風は当初の予想より進路が九州の方面に振られた感がありますが、
  勢力が大きいままだとまた被害も大きくなるかもです。台風に先んじて
  ゲリラ豪(雷)雨も発生しているらしいですね。どうか皆様おつつが
  なきよう祈ります。(すぐに関西にも来るでしょうが…)
☆気持ち良く 涼しく優しく吹く風が
         牙を剥くんか数日後には
                         ちがやねこさん
【解説】
 今回も、「久々に虹」「50周年コンサート」「台風10号」とタイムリーな
 時事を中心に三首詠んで頂きました。
 一首目の歌、「久々っ!!に見た虹」、それを撮ろうとしたところスマホを
 忘れたことに気が付き、その残念な想いが素直に詠まれています。ただ、
 残念さがそんなに深刻でないのはスクラッチが当選したからでしょうか。
 そんな想いも歌には滲んでいます。
 二首目の歌、THE ALFEEの熱烈な、そして長年にわたるファンとしての
 熱量がいっぱいに篭もった歌になっています。「ALFIEとして4人で
 デビューした1974年8月25日からちょうど50年の日に開催された特別な
 ライブ」は、ファンにとっても記念すべき大切なライブであり、それを
 詠み込んだ歌も「永久保存版」の歌でありますね。そんな高揚感を
 秘めた歌は、作者の想いが溢れるほどに籠っています。
 三首目の歌、台風10号は勢力をさらに増しつつ九州上陸後、列島の南端を
 縦断するとの最悪の予報が出ています。詠われているように「優しく吹く風が
 牙を剥くんか」は偽らざる想いですね。自然は常に牙を磨いていることを
 改めて心したいと思います。なお、台風が近づくと頭痛がするとのこと。
 急激な気圧変化故と思いますが、ご自愛願います。

☆五年ぶり夏の祭りも甦り 子も孫共に山車を曳きゆく
                         ポエット・M
【解説】
 コロナ感染症、団地の大型修繕等々で中止を余儀なくされていた夏祭りが
 私達の自治会で、5年ぶりに復活し8月24日に開催されました。今年度は
 自治会の責任者の一人として、このイベントに5月から取り組んで参り
 ました。自治会が中心となり、実行委員会を立ち上げ住民の皆さんの中で
 ノウハウを持ち練達な多くの方のお力も借りました。5年前の資料を参考に
 企画を練り、試行錯誤の後、ようやく実施に漕ぎ着けました。
 祭り当日は快晴に恵まれ、成人し団地から巣立っていった多くの子供達も
 それぞれ孫を連れて、夏祭りに参加してくれました。
 特に山車は幼稚園生から参加可能としましたので、親子三代で山車を引っ張る
 微笑ましい情景が多数生まれていました。子供達も外孫も含めて普段の数倍に
 近い子供たちが一つの山車を曳く様は壮観でもありました。
 ボランティア団体の協力も頂き、焼きそば、フランクフルト、かき氷、
 ビンゴゲーム、射的、抽選会、さらには盆踊りと盛り沢山のイベントに
 時間を忘れて興じることができました。そんな一齣を詠んでみました。


     「咲き盛る 百日紅 薄紅色」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(53)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。
     
34.「短歌の章」 宗久尼の得度入山(1)

   愛憎の巷に生くるはかなさに    
           君黒髪を降し給へり
           
   一筋のあはれは残れ
         黒髪を降せし人の山篭り給ふ

   たたなはる奈良の山なみ目交ひに
             宗久庵の庵主となりぬ

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】前回に続いて掲載致します。
 fumiel-shimaさんから「水曜サロン」へ頂いたコメントです。

 水曜日の朝、パソコンを開く時に私の心に涼風が流れ、皆さんが詠われる
 日々の事象や小さな物語として語られる様々な思いや想いが、私の瞼に
 浮かぶ画像や光景と共にその涼しい風に乗って拡がって行くような
 気持ちになります。
 それは綺麗な写真や静止画だけではなく、その様々な思いが豊かな感性や
 感情で揺れ動く情景として眼に映るような気持ちになるのです。
 私自身は詠うことはできませんが、皆さんの気持ちに少しでも近づき、
 少しでも理解出来てその思いや想いを共有できれば・・と思うだけで
 その涼風に吹かれる自分を感じることが出来ると心が豊かになったような
 気がするのです。ありがとうございました。

 ポエット・Mの返信コメント

 いつも「水曜サロン」を見守って頂き、心に沁みる温かなコメントを
 お寄せ頂き、ありがとうございます。
 また、的確な歌評と、感想を頂き励みになるとともに、新たな視点を
 示唆され学びにもなります。
 fumiel-shimaさんの紡がれるコメントは、そのまま散文詩となり
 その情景描写や、心象表現の的確さには新鮮な驚きを感じています。
 「涼風に吹かれる自分を感じることが出来る」のは、fumiel-shimaさん
 の鋭敏な感性と、文学的素養故と思います。その、お眼鏡に叶うよう
 私達も表現と感性を磨いて参りたいと思います。
 なお、サロンに集うメンバーはfumiel-shimaさんからアドバイスや、
 エールを頂き、感謝するとともに、励みにしていると感じます。
 これからもよろしくお願い致します。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字以内にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その146)ネット歌会

2024年08月28日 04時57分49秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その146)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「咲き盛る 百日紅」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆盆すぎて直も酷暑は収まらず 赤とんぼとて飛びゆけれども
                         西BOOさん
★幼子の帽子にとんぼのブローチを つけて歩けば蚊は寄りつかぬと
                         夕庵さん
★暑過ぎか全く蚊を見ぬひと夏に 去年のままの液体ベープ
                         西BOOさん
★温暖化に生態狂う恐ろしさ 人の命はおろそかならず 
                         夕庵さん

☆追憶の海のインディゴ蘇る あの夏の日のきみのジーンズ
                         夕庵さん
★お揃ひのジーンズまとひ 高原の風に吹かれし追憶の日よ
                         みっちっちさん
★二十歳の写真が語る思い出は キャンプに興じし初めてのジーンズ
                         夕庵さん
【詞書】親戚にサイパンで若く戦死した方がいます。いつも戦争の悲惨さに、
  私達は平和を絶対に守らなければならないと、思い新たに合掌します。
★サイパンに二十歳(はたち)戦死の碑の前に平和守らむ合掌しかと
                         みっちっちさん
★軍服の写真の叔父も晩年は書画たのしみて戦禍語らず 
                         夕庵さん

☆手水鉢の小さき竜の吐き出せる 水の音にも秋の気澄めり
                         みっちっちさん
★花手水 桔梗花びら敷き詰めて 清めの儀式もナイススポットに
                         夕庵さん
★お清めの水にひたりて花手水 うすむらさきもことさらに濃く
                         みっちっちさん
★花の寺 毎朝ひらく朝顔に 欠かせぬ水やり住職忙し
                         夕庵さん
★絵日記の朝顔の数 得意気に 父に見せたる遠き夏の日
                         みっちっちさん

     「未だ咲く 八重むくげ」

☆絵日記の朝顔の数 得意げに 父に見せたる遠き夏の日
                         みっちっちさん
★長年をメモ代わりにする日記帳 五年日記を三年日記へ
                         夕庵さん
★考(ちち)の字のメモ書きのある専門書 重くともなほ捨てられず持つ
                         みっちっちさん
★箸紙にメモを残して席を立つ 宴の雰囲気壊さぬように
                         夕庵さん
★わだかまり 友へ手渡すメモ書きは 涙に濡れし ごめんねの文字
                         みっちっちさん
★予定表今ではスマホに書き込めば 忘れることなく知らせてくれり
                         夕庵さん

☆死者たちの無言の叫びか蟬しぐれ 敗戦忌なお戦は止まず
                         ポエット・M
★無言館 画布に遺りぬ恋人よ 無念戦火に散りし若者 
                         夕庵さん
【詞書】無言館の館主、窪島誠一郎氏が開館の日に詠んだ詩の一節
  「…あなたが遺したたった一枚の絵だ。その絵に刻きざまれた
   かけがえのないあなたの生命の時間だけだ…」
★画学生 生きた証はキャンバスに 戦地に散るも想い遺れる
                         ポエット・M
★画学生の声なき声が地を這いて 愛しき人らを今も恋いしか
                         夕庵さん
★キャンバスに刻む命の絶唱か 無言館つつむ蝉しぐれして 
                         ポエット・M
★志 半ばに逝きし画学生 名残りの瞳の自画像に泣く
                         夕庵さん
★自画像の瞳に宿る志 半世紀越え耀き止まず
                         ポエット・M
★夏の日の笑顔の孫を描きくれし 義兄の遺品は納戸に眠る
                         夕庵さん
【詞書】返歌というより、お義兄様を偲んで詠ってみました。
★かの夏に義兄(あに)の描きし孫の顔 遺品となるも笑みを留めん
                         ポエット・M
★描かれたる孫も育ちてそれぞれの幼は絵を見て「これ!ママ!」という
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「雨に濡れる 芙蓉の花」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その145)

2024年08月21日 05時54分20秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その145) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 旧盆につき8月14日(水)のサロンをお休みさせて頂きました。
 ☆☆☆  皆様のご協力に感謝申し上げます。
 ☆☆☆  8月21日(水)から通常通りの掲載と致します。
 ☆☆☆  本件関係各位と相談させて頂きました。ありがとうございました。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「咲き盛る 百日紅 白色」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山
  ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は源氏
  物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・単語や
  自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻名歌から
  1首、紫式部集より1首の計2首提出します。
註)源氏物語巻名歌・30幻
  歌の背景
   光源氏五十二歳。紫の上が亡くなり、春が過ぎ、夏が過ぎ、神無月に
   なった。源氏はこの世にはない亡き人のことを思ってもの思いに
   沈んでいる。出家する決心をすると、御文なども皆焼かせてしまう
   のだった。
〇大空を かよふ幻 夢にだに 見えこぬ魂の 行方たづねよ  光源氏
(返歌)
☆大殿は 愛する人の お別れを 出家する決意 お固めなるも
註)紫式部集・30 
〇よもの海に 塩焼く海人の 心から やくとはかかる なげきをやつむ  
(返歌)
☆あなたさま 恋に身を焼き 重ねては 自ら好む 仕事にもして
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 一首目の光源氏の歌は「大空を自在に通うという幻術士(まぼろし)よ。
 夢にさえ現れて来ぬあの人の魂の行方を捜し出しておくれ」と意訳できます。
 光源氏の生涯を描いた『桐壷』から『幻』までの源氏物語は、最初と最後に
 同じ幻術士歌が置かれています。極論すると最愛の人の死ではじまり、最愛の
 人の死で終わる構成となっています。そして亡くなった妻への想いを、父も
 子も大空を渡る「幻術士」に託していると考えます。しかし、どんな歌を
 詠んだところで詮なきことに変わりはない、との無常観は紫式部の、この物語を
 貫く哲学との想いが致します。これらを踏まえると必然の流れで、作者の
 返歌で詠われたように「出家する決意」に繋がっていくものと考えます。
 二首目の歌は、「あちこちの海で塩を焼く漁師が投げ木を積むように、あなたは
 自分からいろんな人に言い寄っては嘆いてるんじゃないの」と意訳できますね。
 夫となる宣孝が歌絵に、漁師が塩を焼いている絵を描いて贈ってきたので、
 積み上げられた投げ木のそばに歌を書いて返歌したものとのこと。「投げ木」は
 塩を焼くための薪で、「投げ木」と「嘆き」を懸けています。この歌への
 作者の返歌は「恋に身を焼き 重ねては」と、宣孝の浮名を流す様子を皮肉って
 あきれる様子が詠われていて的を射ていると考えます。
 作者の意図をさらに進めて直截に表現してみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★よもの海の乙女に歌を贈りては ふられ嘆くはお止めなされば

【詞書】暑さを詠ませて頂きます。
☆車乗り熱気でエアコン付けるとも 熱風を浴び悲鳴をあげる
【詞書】持病を詠ませて頂きます。
☆持病ゆえ暑さゆえかな疲れかな 外出時起く突発眩暈
【詞書】お盆を詠ませて頂きました。
☆お盆にて御供えをして身にしみる 目犍連の亡母への愛
                         西BOOさん
【解説】
 今回は「車のエアコンの熱風」「突発眩暈」、追加で「お盆」と身近な
 テーマを丁寧に詠って頂きました。
 一首目は、今の季節、皆さんが日々経験されていることですが、詠われると
 「ここにも歌の種」があったと改めて気付かされます。
 最近は車のエアコンも性能が上がり短時間で冷却が始まるようになりましたが
 詠われているように、スイッチを入れた瞬間は「熱風を浴び」る状況となります。
 下の句の「悲鳴をあげる」に実感がこもっています。
 二首目の歌、今の炎暑の季節、健康な方でも外出は「命の危険」を覚悟せざるを
 得ません。まして持病を持っている方には厳しい状況と考えます。しかし、仕事、
 用事等々で外出せざるを得ませんが、詠まれているように「突発性眩暈」が
 おきる状況は要注意ですね。くれぐれもご自愛の程をお祈り致します。
 三首目の歌、目犍連(もくけんれん)は、お釈迦様の十大弟子のひとりで、
 地獄で苦しむ母を神通という超自然的な能力で救い出しました。これらをはじめ、
 神通により多くの方を救い、すぐれ実績を残していたため神通第一の人と
 称されたと言われています。
 この目犍連の母への愛を、お盆のお供えを通して身に沁みたと詠う作者。母への
 想いは目犍連を凌ぐものがあろうかと感じます。このように作者に思われる続ける
 お母様は幸せな方と改めて思います。

     「未だ咲く 鹿の子百合」

【詞書】ちょっと趣きを変えまして、夏の季語である「サングラス」で
  三首詠んでみました。
☆薔薇色の口紅しかと サングラス 無敵の気分で街を闊歩す
☆ゆきづりのややの可愛さ サングラス取りてあやせば笑顔の道中
☆サングラス取りて戦ふ女より 厨の妻へ エプロンを掛く
                         みっちっちさん
【解説】
 一首目の歌は、日常とは少し異なった口紅で決め、サングラスをかけ高揚した
 気分で街を歩く様子を「街を闊歩す」と表現しています。これは、女性たちが
 密かに秘める変身願望を詠んでいるとも感じます。
 薔薇色は女性らしさや華やかさを象徴する色であり、ルージュをぬって
 顔立ちを引き立てることで、幸せ感や自信を深めることができることを
 示唆しているように思います。
 下の句の「無敵の気分」は、変身した自分の高揚感への自信と魅力を感じる
 瞬間を表しているのかも知れません。
 三首目の歌は、情景を対比的に鮮やか描き出すことで、奥深い意味合いを
 孕んでいることを表現していると感じます。
 サングラスは、作者が外界から自分を守るための障壁、あるいは仮面とも
 読めますが、それを外し、「厨の妻へ」話は急転し、舞台は家庭のキッチン
 へと移ります。この展開は自ら選んで自覚的に行うところがポイントとも
 感じます。なお、「サングラス」「エプロン」といった具体的な言葉が、
 情景を鮮やかに描き出していて見事です。

【詞書】開選手はインタビューに「東京大会はチャレンジャーだった。今回は(メダルを)
  狙っていました」と言ったとか…自信と闘志が
パフォーマンスからも感じられました。
  この3年、年若い彼女には
メダリストとしてのプレッシャーやプライドや色んな思いが

  あったかと思いますが、迫力のある軽やかなパフォーマンスは見ていて気持ち
  良かったし、素晴らしかったです。表彰台に
乗った人、乗らなかった人も素敵な
  スケーティングでした。

  それにしても、スノボとかもそうですが実況大変ですよねー…。“540”とか何回転
  なんや?!って一瞬思います。(1回転半でしたか)
解説の人の「行け!行けー!」には
  こちらも思わず「行けー!」と
続きました。(夜中に何を…😅)

  夜中にスケートボードの“パーク”を途中から見ていて、3年前の“東京2020”で実況の
  フジテレビの倉田アナウンサーが
「13歳!真夏の大冒険!!」と叫んだ開 心那(ここな)
  選手が、身長も
20センチ以上高くなって、より迫力のあるスケーティングで五輪の

  会場に戻ってきて、見事に二大会連続のメダルを獲得しました。
  彼女のファッションがグレーのチューブトップに白いシャツを羽織り、長い髪は
  束ねたりせず背中にながした状態でメダル確定、
あとはメダルの色という中で
  圧巻のパフォーマンスをやり遂げ
ました。青空の下パフォーマンス後に、それぞれ
  ライバルだったり
競い合ったりしている相手かも知れないけど、お互いを
  リスペクトし、
笑顔でハイタッチやハグをする選手達の何とも軽やかで楽しげな

  様子は見ていても楽しかったです。で、彼女たちを見ていて一首詠みました。
☆白いシャツはためかせ髪なびかせて 
      “パーク”で少女は軽やかに舞う
【詞書】先日8/17、18にKアリーナ横浜にて「U-NEXT Presents THE ALFEE2024
  Wind of Time50年目の夏祭り」が開催されました。
  私は参加は出来ませんでしたが、ネットでいろいろレポートしている方の
  記事を読んだり、Xで参加されたファンの方々の投稿を読んだり、
  (これは久々にやりましたが)スポーツ紙を手に入る5紙買ったり(東京中日
  スポーツも欲しかった…もしかしたらJR宇治なら有ったのかも)…。いや~、
  やっぱしALFEEさんは良いです。😸
  曲目(今日びはセトリ…セットリストと言うとか)はシングル曲あり、
  デビュー直後の4人時代の曲有り、当然のようにアルバムの中の名曲有り、
  最新のシングル曲有り…とバラエティ豊かで、“LONG WAY TO FREEDOM”と
  いう歌では高見沢さんがフライングをするという、初めてライブに行った
  人やALFEEさんをあまり知らない人が見たら度肝を抜かれそうな演出や、
  コントなど(←ファンは期待していたりします)ただでさえきっと盛り
  だくさんだったでしょうに今回はTHE ALFEEさん初の“音頭”!!それも、
  彼らの歴史に燦然と輝くあの「メリーアン」が“音頭”になったという、
  「メリーアン音頭」も有りました!
  事前にYouTubeでの振り付け動画が出ていたので、恐らく皆さん覚えて
  踊られたようですし(ツアー終盤で披露されていたからある程度ファン
  には馴染んでいたかも…)8月初旬の青森ねぶたに参加した
  “THE ALFEEねぶた”の映像もバックに映されていたというからまさしく
  “祭り”の雰囲気が盛り上がったことと思います。
  高見沢氏はステージで、「まだまだ伝えたい歌がたくさんあります」
  「引退はしません」と力強い言葉をファンに語ったそうです。8月18日の
  ライブで2919本を駆け抜けたTHE ALFEEさん。3000本にも意欲を見せている
  そうで、「あの人らならやりかねん…いや、やりはるやろなあ…きっと
  やりはる!」と思わずには居られません。
  前日まで台風などありましたが、(17日に新千歳空港で足止めされた
  ファンの方も居はったとか…間に合ったならいいんですが)とりあえず
  無事に終わって良かったです。THE ALFEEさん、デビュー50周年
  おめでとうございます!…春か秋のツアーでも、いつか又行きたいなあ…。
☆THE ALFEE 「50年目の夏祭り」
     初の“音頭”で皆♪めり~あ~ん♪
【詞書】8月17日、第106回全国高校野球選手権大会11日目の島根県大社高校
  VS西東京早稲田実業で延長11回タイブレークの末、早実を下し、93年振り
  に大社高校が準々決勝進出を果たした…。実に凄い闘いでしたが、その
  興奮も冷めやらぬ19日の第4試合。鹿児島…いや九州の強豪神村学園との
  対戦でアルプススタンドに集った2800人の大応援団の声援を受け、
  二度も強豪を打ち破った大社高校が熱い闘いを繰り広げました。結果は
  一時同点に並ぶも6回以降に6点入れられ、2-8で敗退しました。が、9回裏で
  満塁にするなどどこまでも粘りと“執念”(記録員の女子部員が小さな
  ホワイトボードに書いていました)を見せて躍動した大社高の球児たちは
  熱く爽やかな感動をもたらしてくれました。話題にもなりましたが、
  大応援団の声援と大社高にとって“魔曲”となった「サウスポー」
  (ピンクレディー)。いや凄い迫力でした。他の曲も、プロのトランペッター
  で吹奏楽部の指導もしているというOBの方も加わって甲子園じゅうに
  響きまくってました。🎵こんなにわくわくどきどき💓高校野球は
  やっぱり面白い!!対戦した神村学園さんも(野球部じゃなかったかも
  ですが宇治にも時々来てくれてました。赤いバスが印象的でした)
  お疲れさまでした。大社高校の皆さんフィールドの人達もスタンドの
  方々もお疲れさまでした。私も母(島根の西部、安来市出身)も
  めちゃくちゃ楽しみました。熱闘ありがとうございました!
☆歴史変え 記憶に残る熱闘よ
       大社高校旋風起こす

                         ちがやねこさん
【解説】
 一首目の歌、詞書で説明頂いたように、パリオリンピックのスケートボード、
 女子パークで決勝が行われ、15歳の開心那選手が2大会連続となる銀メダルを
 獲得しました。
開選手とともに表彰台に立ったのは、ともに日本人の母親を
 持つ
日本にルーツのある2人の選手でした。

 開選手は「自分の出したいものを出し切れた。メダルを取れてうれしい気持ちも
 あるが、また銀メダルであと一歩、届かなかった
ので悔しい気持ちもある」と
 心境を話していましたね。

 上の句の「白いシャツはためかせ髪なびかせて」の表現は爽やかそのものです。
 また、スケートパークで鮮やかに舞う少女たちを
象徴的に優しく表現していると
 感じます。このようなスポーツ詠も
いいものですね。私達も意識的に挑戦したい
 ジャンルと感じます。
 二首目の歌、THE ALFEEデビュー50周年を記念する「50年目の夏祭り」の
 コンサートの様子が、熱烈なフアンならではのハイテンションで詠まれ
 こちらまで感動が伝わって来ました。「スポーツ紙を手に入る5紙を買う」
 のは、その表れでもありますね。
 THE ALFEEの歴史に刻まれた「メリーアン」が“音頭”になったという、
 「メリーアン音頭」も会場で踊られ「祭り」を盛り上げた様子が歌からも
 溢れています。こんな愉快な短歌もいいものですね。
 三首目の歌、第106回全国高校野球選手権大会11日目に、島根県の県立高校
 である大社高校が、93年振りに準々決勝進出を果たしましたね。私達も
 思わず応援してしまいました。いわゆる「野球高校」ばかりが勝ちあがる
 今の甲子園大会の中にあって、大半を県内メンバーでチームを構成する
 大社高校の活躍は、真っ当であり爽やかさを感じました。
 詠われているように「記憶に残る熱闘」であり、「旋風起こす」試合で
 あったと思います。大社高校のナインに捧げるべき最良の一首でもありますね。


     「未だ咲く むくげの花」

【詞書】お盆を迎えて1首
☆うつらつら浅き眠りの見る夢に願い叶えて君よ出でませ
【詞書】8月より早朝散歩を始めています。5時過ぎより30分ほど心地よい汗を
  かいています。

☆早朝の空気は青しあたらしき道を曲がれば露抱く木槿
☆朝一番の風はそよりと身に触れて今日の始まりシューズも軽し
                         夕庵さん
【解説】
 一首目の歌、お盆には亡くなった方が戻ってこられると言われています。
 詠われているように、せめて「夢に…出でませ」は作者の偽らざる想いであり
 願いでもありますね。 亡くなられた方を思う温かい心と、その方
との再会を
 願う切実な気持ちがストレートに表現されて、作者の切ない
想いがしみじみと
 伝わって来ます。

 二首目の歌、上の句の「早朝の空気は青し」で、一日の始まりを告げる
 澄み切った朝の空気が、視覚的に鮮やかに描き出されています。この「青し」
 という言葉は、単に色の情報だけでなく、朝の清々しさや静けさ
なども含意して
 いるように感じられます。

 また、「あたらしき」という句は、心に広がりを持たせ様々な解釈を可能にし
 短い歌の中に、広大な世界が広がっているような、余韻のある歌にしています。
 三首目の「シューズも軽し」に、一日の始まりと、早朝散歩へのワクワク感が
 爽やかに表現されています。今の季節、早朝散歩はいいですね。いうまでも
 ありませんが、水分補給は十分なされますように…。

【詞書】YouTube短歌:高石ともやさん死去
☆豆単を覚えて役に立たない
     √、Σ、半世紀使っていない
【短歌説明】
 高石ともやさんが、お亡くなりになりました。
 1968年の歌だが、毎年冬になると、ラジオで流れていました。
 今も受験生は同じだろうか?
 ちなみに豆単とは、「赤尾の豆単」と言って、英語基本単語熟語集の事です。
 必死になって覚えたが、今は1単語も覚えていません。今も受験生は、使って
 いるのだろうか?
 ちなみに、√3だけは、よくジョークで言っていました。ヒトナミニオゴレヤ。
 ご冥福をお祈りします。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/9f2667d660a1a61640eb51ce18a771f5
                         自閑さん
【解説】
 懐かしい「豆単」の語に久しぶりに触れました。今でもあの手触りを懐かしく
 思い出します。短歌説明にありますように、必死で覚えたはずなのに結構
 忘れ去っている語は多いですね。しかし、その努力は血肉になっている…と、
 信じたいと思っています。また、Σはその後統計等で鍛えられた記憶があります。
 「関西フォークの旗手」として、1960年代後半から日本のフォークソング界を
 けん引してきた歌手高石ともや。「受験生ブルース」は彼の代表曲の一つですが
 あの軽やかな曲と、「サインコサイン何になる」等の辛辣な歌詞との落差に
 妙に惹かれた記憶があります。
 詠われている下の句の「√、Σ、半世紀使っていない」の「√、Σ」は、
 数学の基礎でしょうが文系の方の率直な想いかと思います。思えば今も、昔も
 受験生は理不尽な状況の中で苦闘を強いられていると感じます。そんな彼らの
 胸に「受験生ブルース」は沁み込んでいったのかも知れませんし、その真髄を
 凝縮し、作者は端的に詠いきっていると感じます。歌から高石ともやのもつ
 ユーモアのセンスも光っています。改めてご冥福をお祈り申し上げます。

☆死者たちの無言の叫びか蝉しぐれ 敗戦忌なお戦は止まず
                         ポエット・M
【解説】
 炎暑の中で原爆忌、終戦忌と8月は戦に関わる哀しい記念日が続きます。
 このような日々にも、短い命の日々の絶唱とも言える蝉時雨が響きます。
 蝉しぐれは、夏の到来を告げる生命力あふれる蝉の声ですが、この声が、
 先の大戦で逝った多くの人々の無念の叫び声に重なって感じられます。
 そして、79回目の敗戦忌を迎えてもロシアによる侵略戦争や、ガザの
 殺戮等々未だ理不尽の戦が続いています。そんな日々への想いを詠んで
 見ました。
 なお、上の句は「か」を加えることによって「字余り」となりますが、
 「か」という助詞を用いることで、蝉しぐれが単なる自然の音ではなく、
 死者たちの魂の叫び声と重なり合っているという、想いを表現して
 みました。

     「咲き盛る 夾竹桃 白色」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(52)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。
     
33.「短歌の章」 はん女の舞(2)

   世阿弥作る「松風」を演ずる能舞台     
           須磨の浦わに 僧一人出づ
           
   恋に果てにしおみな うつつに現れて
         まぼろしに舞ひて 消せにけるかも


   須磨の浦 うつせみの世をはかなみて
             僧去りしあとは 松風の音

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】前回に続いて掲載致します。
 fumiel-shimaさんから「水曜サロン」へ頂いたコメントです。

 水曜日の朝、パソコンを開く時に私の心に涼風が流れ、皆さんが詠われる
 日々の事象や小さな物語として語られる様々な思いや想いが、私の瞼に
 浮かぶ画像や光景と共にその涼しい風に乗って拡がって行くような
 気持ちになります。
 それは綺麗な写真や静止画だけではなく、その様々な思いが豊かな感性や
 感情で揺れ動く情景として眼に映るような気持ちになるのです。
 私自身は詠うことはできませんが、皆さんの気持ちに少しでも近づき、
 少しでも理解出来てその思いや想いを共有できれば・・と思うだけで
 その涼風に吹かれる自分を感じることが出来ると心が豊かになったような
 気がするのです。ありがとうございました。

 ポエット・Mの返信コメント

 いつも「水曜サロン」を見守って頂き、心に沁みる温かなコメントを
 お寄せ頂き、ありがとうございます。
 また、的確な歌評と、感想を頂き励みになるとともに、新たな視点を
 示唆され学びにもなります。
 fumiel-shimaさんの紡がれるコメントは、そのまま散文詩となり
 その情景描写や、心象表現の的確さには新鮮な驚きを感じています。
 「涼風に吹かれる自分を感じることが出来る」のは、fumiel-shimaさん
 の鋭敏な感性と、文学的素養故と思います。その、お眼鏡に叶うよう
 私達も表現と感性を磨いて参りたいと思います。
 なお、サロンに集うメンバーはfumiel-shimaさんからアドバイスや、
 エールを頂き、感謝するとともに、励みにしていると感じます。
 これからもよろしくお願い致します。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字以内にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

コメント (16)
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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その145)ネット歌会

2024年08月21日 05時41分27秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その145)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 旧盆につき8月14日(水)のサロンをお休みさせて頂きました。
 ☆☆☆  皆様のご協力に感謝申し上げます。
 ☆☆☆  8月21日(水)から通常通りの掲載と致します。
 ☆☆☆  本件、関係各位と相談させて頂きました。ありがとうございました。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「咲き盛る 百日紅」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆車乗り熱気でエアコン付けるとも熱風を浴び悲鳴をあげる
                         西BOOさん
★快適な車より一歩踏み出せば 街はのたうち熱風襲う 
                         夕庵さん
★怖ろしい異常気象の今夏なり 来年もはや予測不可能
                         西BOOさん
★襲いきしまたも大地震(おおない)日向灘 南海トラフト予想の不安
                         夕庵さん
★政府より注意予報が出されるも トラフ圏外 神奈川揺れる
                         西BOOさん
★もう一度防災グッズを点検す 「ペットがいます」の札も忘れず 
                         夕庵さん

☆朝一番の風はそよりと身に触れて今日の始まりシューズも軽し
                         夕庵さん
【詞書】コロナ禍でジムが休みになった頃、2.3か月、毎日ランニング
  してました。楽しかったなと懐かしく思い出します。
★靴ひもをきりりと締めて ランニング 万緑に息弾ませながら
                         みっちっちさん
★ウオーキング坂道多き我が町は付加価値なりと息も弾みて
                         夕庵さん
★坂の家(や)に見る遠花火 ぱつと散り 刹那の闇に遅れくる音
                         みっちっちさん
★漆黒の夜空に咲きし遠花火 胸に残りし 闇裂く音は
                         夕庵さん
★闇を裂く最終列車のベルの音 涙の横顔 今もまなこに
                         みっちっちさん
★会う友はいかな苦悩を持ちいるや 尖りし顎の寒き横顔
                         夕庵さん
★舵のなき船のごときの苦悩とふ 赤き日没 ムンク叫びぬ
                         みっちっちさん
「参考歌」
◎死に近き母に添い寝のしんしんと遠田のかはづ天にきこゆる 斎藤茂吉
★故郷の山に分け入り母の死を受け止めむとす茂吉の「赤光」
                         夕庵さん
★故郷の山なだらかに眺めども 人の命のはかなきものを
                         みっちっちさん
★生きるのも強運なのか不穏な世 いよよ難しや高齢者には
                         夕庵さん
★のんびりと生きたきやうに生くるのみ 楽観者とぞ呼ばるる我よ
                         みっちっちさん
★山河と過ぎこし日々を懐かしむ いま穏やかに愛しこの身は
                         夕庵さん
★父母のおかげぞ この身 健やかに あるは感謝の先祖の供養
                         みっちっちさん
★信じよう あなたは光 星になり 大空を舞う千の風とう
                         夕庵さん
★あの星に 父母おはす 万緑を渡る風にもしみじみ嬉し
                         みっちっちさん
★早朝の忍びの風にひと心地 極楽風はマンション10階 
                         夕庵さん

☆薔薇色の口紅しかと サングラス 無敵の気分で街を闊歩す
                         みっちっちさん
★サングラス取らねば解ってもらえぬか 薄いヴェールで覆われし街
                         夕庵さん
★ヴェールめく夕闇に肩 触れたるは 昔どこぞで逢ひし人かや
                         みっちっちさん
★夕闇にほんのり開く夕顔は 花の白さに想いを残し
                         夕庵さん
★夕闇に色をあざやぐ合歓の花 雨の雫に甘き香ほのと
                         みっちっちさん

☆あの星に 父母おはす 万緑を渡る風にもしみじみ嬉し
                         みっちっちさん
★亡き人も今宵帰らむ送り火に いづくの星や道案内(あない)せよ
                         夕庵さん
★送り火を揺らしつ帰る父母よ あの輝ける星におはすや
                         みっちっちさん
★送り火の炎は高く揺らめきて 名残惜しむや灰と残れり
                         夕庵さん
★送り火の煙は高く 天空の いづこへ父と母連れ昇る
                         みっちっちさん
★精霊を送る五山の送り火を 心のなかにしかと灯しぬ  
                         夕庵さん
★大の火を四条の橋に見し夜よ 君の肩へと熱き頬寄せ
                         みっちっちさん
★大文字 妙法 船形 鳥居形 炎は照らす冥土への道 
                         夕庵さん
★冥土への道は果てなく 紺碧の 空のいづこへ父母おはす
                         みっちっちさん
★魂はいずこを浮遊しているや 問えば悩みて励ましくるる 
                         夕庵さん
★千の風吹けばそこにぞ たましひの 優しき声がほら耳元に
                         みっちっちさん
★真実の優しさを知るときもあり 言葉の裏にこそ隠されて
                         夕庵さん

     「デュランタに憩うアゲハ蝶」

☆咲きてなお哀しみ秘める月下美人 一夜のいのち悟りしゆえか
                         ポエット・M
★宿命の月下美人の一途さに 時間(とき)を惜しみて花に寄り添う
                         夕庵さん
★月影をまといて咲くや月下美人 星と月とに添いとげるがに
                         ポエット・M
★今宵こそたった一夜の逢瀬とて 月下美人の開く満月
                         夕庵さん
【詞書】月下美人に寄せて、月光の下での物語を紡いでみました。
★望月の一夜逢瀬の哀しさよ 月下美人の花のみ知るや
                         ポエット・M
【詞書】花言葉は「たった一度だけ逢いたい」だそうです。
★人目をも忍びて逢えるよろこびに 月の出るのを身をよじり待つ
                         夕庵さん
★逢える日を指折り数え待つ宵に 匂い切なや月下美人の香
                         ポエット・M
★豊潤な匂いに満ちて月下美人 たゆたう刻のはや朝ぼらけ
                         夕庵さん
【詞書】「物語 その2」を紡いでみました。
★後朝(きぬぎぬ)の香り哀しや月下美人 一夜の夢も霧にまぎるる
                         ポエット・M
★有明の月は幻 白衣(しらぎぬ)を しずかにたたむ月下美人は 
                         夕庵さん
★白衣(しらぎぬ)に 香る余韻も秘めいるや 月下美人の花ふさ揺れて
                         ポエット・M
★酔いしれて夢か現(うつつ)の月下美人 残り香あわれ 明けの三日月
                         夕庵さん
★酔いしれて夢に遊ぶや花の精 月下美人は 香のみを残し
                         ポエット・M
★ふたたびの逢いを夢見る月下美人 心足らいて眠りの深し
                         夕庵さん
★甘き香に包まれながら夢に見る 君はほほ笑み 月影に舞う
                         ポエット・M
★舞姫は白きベールをひるがえし 甘き香零す 月は冴え冴え
                         夕庵さん
★舞姫の忘れしベールの残り香に 疼く想いを 月に呟く
                         ポエット・M
★シャンプーの香りを残す童女にも 女 確かに息づきてをり
                         夕庵さん
★蝉しぐれ 祭りばやしに童うた 今もまぶたに ふる里の夏
                         ポエット・M
★浴衣着て下駄をならして夏祭り 金魚すくいのポイの憎らし
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲き盛る ノウゼンカズラ」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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お盆に集う

2024年08月18日 13時55分22秒 | 日々の歩み

 非常に強い台風7号は、当初関東直撃と予報されましたが、房総半島に接近したものの銚子市の東沖にずれ、私達の住む三浦半島は大きな被害とならずホッとしたところです。
ただ今回の台風は中心の気圧は950hPa、中心付近の最大風速は45m、最大瞬間風速は60mとかなりの大型のもので、このような規模の台風が今後も発生しやすい状況とのことで、今後一層の警戒が必要となります。今回の台風で被害にあわれた皆様にお見舞い申し上げます。

     「咲き盛る百日紅 薄紅」

 お盆休みの後半は、地震や、台風で落ち着きませんでしたが、そんな一日、お盆休みが取れたとのことで長男と次男家族が我が家に集合しました。正月や、五月連休では比較的休暇が一致し全家族が集まることがあるのですが、夏は、それぞれの休暇の調整が難しく三家族の集合は出来ないできました。今回も、全家族ではなく二家族でしたが、孫たちも含めて休暇の調整が出来たようで一緒に集まることができました。
 今まで、夏期は子供達と共に私と細君のふる里へ墓参を兼ねての旅行を計画してきましたが、今回は、炎暑と地震等への警戒から秋口へと変更しました。

     「咲き競う ブーゲンビリア」

 今回は、台風の影響で海はうねりも結構あり、さらに地震の警報等もあり海水浴は避け三浦半島の海辺のドライブと、依然として人気のあるポートマーケット等への買い物、食事等に出かけてきました。「いちご よこすかポートマーケット」は以前のblogでも触れましたが、今回は少し詳細に触れて見たいと思います。
 ここは、海に向かい合うようにして聳え立った、かつての巨大な冷凍倉庫に造られたマーケットで、さまざまな食材が行き交う拠点となっていたこの空間をリノベーションして生まれました。このマーケットの第一次立ち上げに経営企画の一員として関りを持った者として、現在の賑わいには感慨深いものがあります。
 フードエクスペリエンスは、ただ「食べる」だけではなく、横須賀や三浦半島の野菜や魚の旬を知り、生産者や料理人の知識と技術に触れ、心地いい環境に身を置いて頂くこと。さらに「いただきます」と心から言って頂ける場を提供することをコンセプトとしています。

 なお、廃棄される食材を無駄にせずに、循環させること、さらには自然への感謝がおのずと湧いてくるような、食の未来を描きだすことを目指しています。また、オーシャンビューのウッドデッキでは、いつでも誰でもお食事を楽しむことのできる工夫が随所に施されています。最近、この場所で横須賀出身のミュージシャンや地元のミュージシャンを中心に、ライブ演奏が週末に催され賑わいをよんでいます。このステージには私のかつての職場の同僚も、しばしば立っているようです。

     「いちご よこすかポートマーケット 内部一部」

 このマーケットでは、ビーカー入り手づくり焼きプリンで人気のマーロウ、横須賀ご当地グルメで有名な「ヨコスカネイビーバーガー」が、また「あがっとこ」とのお店では、三崎マグロや長井漁港で水揚げされた鮮魚など、三浦半島の海の幸がたっぷり詰まった海鮮丼を楽しめます。さらに、「長井水産」の直売店では、相模湾や東京湾で水揚げされた鮮魚をはじめとした魚介類だけでなく、三浦野菜など、生鮮食品を販売しています。

     「咲き競う 浜木綿」

 孫たちは、YOKOSUKA GELATO FACTORYのジェラートが大好きで、食事よりこちらがいいと言っており、細君は天然氷から作られたかき氷が美味しいと言っていました。道の駅とは少し趣を異にしていますが、食事のみでなく「食」を中心とした様々な情報に触れ、三浦半島をそして、東京湾唯一の無人島・猿島等の観光情報にも触れることができる「食のテーマパーク」的な役割を果たしていると感じました。

 折からの炎暑もあり外での行楽は控え気味としましたが、久しぶりに家族で集い長男、次男がシェフとなり、それぞれが得意料理で腕を振るった美味しい料理を味わうことができました。また、彼らも含めて孫ともゆったりと語らうひと時をもつことができ、短いながら「良きお盆」を過ごすことができました。

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「終戦記念日」に寄せて

2024年08月14日 11時07分56秒 | 日々の歩み

 8月15日が巡ってきます。この日には多くの方が深い感慨を持っておられることと思います。
もう10日早ければ、あのヒロシマも、ナガサキも無かったのに…、もう半年早かったら東京大空襲も、沖縄地上戦も無かったのに…、等々、諸々の想いと後悔、さらには悲しみ、苦悩、怒り、怨念・・・の想いが、それぞれの方の胸の内に渦巻いていることと思います。
 戦後に生を受けた私達ですら、その日に深い感慨を抱いていますが、私達より上の世代の方たちの感慨はさらに深いものがあろうかと想います。

     「むくげ 八重」

 ただ、誤解を恐れずに申し上げると、この日を境に私達庶民は「ゆえなく殺されることが無くなった」こと、そして命令により戦場に赴くことが無くなった事は事実と思っています。そしてその日から79年の歳月の中で、私達の国は戦争をすることなく今日に至っています。その戦争をしない、させない一翼を日本国憲法9条が担ってきたと改めて思っています。
 そしてこの条文を変えようとする数多の勢力と対峙し、条文の持つ意味を広く明らかにし、守り育ててきた多くの方たちの存在と、その粘り強い闘いがあったこと、そして今も続いていることを心に刻みたいと思っています。
 国の内外において、筆舌に尽くしがたい犠牲と、底の抜けるほどの苦悩と、哀しみの蓄積と引き換えに手を入れた日本国憲法。改めて申し上げることではないのですが、日頃交流のある若い世代の方達から少なからぬ質問もありましたので、くどい説明となりますが、少し触れたいと思います。
 私達の国の憲法は、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重の三原則が貫かれています。
国民主権は、国の政治の決定権が国民にあるという考え方です。国民が選挙で代表を選んで、その代表が国を運営をすることを明示しています。そこには選ぶ見識と責任、その結果を監視する責任も伴うことを明記したいと思います。平和主義は戦争を放棄し、武力による威嚇や武力の行使をしないという考え方です。さらに、基本的人権の尊重は、人が生まれながらに持っている、生きる権利や自由を大切にする考え方を言います。

 なお、憲法は、国民を縛るものではなく、むしろこの国の為政者を縛るものと考えます。この点の誤解が為政者の方に未だあることを憂いたいと思います。具体的には、憲法は国の政治の基本を定め、国民の権利を明確にし、国家の統治に関する規定を含んでいることを付け加えたいと思います。

     「夾竹桃 白色」

 ここでいう平和主義の根幹をなすものに、日本国憲法9条があります。この条文では戦争の放棄と、武力による威嚇や武力の行使を禁止しています。自衛隊は、あくまでも自国の平和を守るための存在であり、海外への武力行使は認められていません。さらに、戦争の悲惨さを二度と繰り返さないために、平和な国づくりを目指すことを明確に示しています。これらは、私たち日本人の暮らしや社会のあり方に深く関わっており、ロシアのウクライナ侵略の惨状、さらにガザでの殺戮が未だ続く中で、今もなお重要な意味を持ち続けていると考えます。
 なお、戦争の悲惨さに触れる際に「大東亜共栄圏」の名のもとに、中国、東南アジア、太平洋諸島など、多くの地域を侵略し現地住民の方々に多大な犠牲をもたらした事実と加害責任を、私達は日本国民として忘れてはならないものと考えます。

 昨今、自衛隊とアメリカ軍は、共同訓練の頻度や規模を拡大しています。複雑化する国際情勢の中で、有事の際に迅速かつ効果的に対応するためにとのことですが、両国の連携強化が「指揮系統の統合」という実態に向かっています。これらに対して、日本国憲法は国民主権を原則としており、外国の軍隊の指揮下に入ることは、いかなる理由付けをしようと、この原則に反することを改めて申しげたいと思います。


     「高砂百合 鎮魂の思いを込めて」

 縷々申し上げてきましたが、敗戦記念日を前に二度と再び「今を戦前にしない」との想いを込めて纏まりの
ない文を認めました。
 私達は、戦後に生を受けながらも、戦争と、その戦争のもたらした悲劇を目の当たりにして育った世代の一人です。戦争の悲劇と惨状を身をもって味わった私たちの父母たち、また私たちが青春時代に接した生きたくも生きられなかった被爆二世や、体内被曝の十字架を背負った友たちの、言葉に表現と切れなかった悲しみに満ちた想いの数々。その想いのひとかけらでも拾い、咀嚼し次の世代に伝えていく使命を私たちには課せられているとの想いがあります。
 改めて戦争に向かういかなる流れにも「否」というささやかでも、きっぱりとした声を上げ続けて行きたいと思っています。その意味で、2024年長崎市長も「平和宣言」で述べていましたが「一人ひとりは微力であっても、無力ではありません」の言葉通り、草の根の一人として微力ながらも声を出し続けたいと思います。

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第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その144)

2024年08月07日 05時31分17秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その144) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 緊急連絡!! 旧盆につきサロンの掲載日を変更させて頂きます。
 ☆☆☆  8月14日(水)は旧盆につきお休みと致します。
 ☆☆☆  8月21日(水)通常通りの掲載と致します。
 ☆☆☆  本件、関係各位と相談させて頂きました。ご協力頂ければ幸いです。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「むくげに憩う 揚羽蝶」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山
  ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は源氏
  物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・単語や
  自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻名歌から
  2首、紫式部集より1首の計3首提出します。
註)源氏物語巻名歌・29御法(みのり)
  歌の背景
   光源氏五十一歳。紫の上は容態がすぐれず、出家を望んでも叶わず、
   法華経の法要をとりおこない、その法要におとずれた明石御方と歌を
   かわし、別れ際には花散里とも別れを惜しむ歌をお互いに取り交わした。
〇絶えぬべき 御法ながらぞ 頼まるる 世々にと結ぶ 中の契りを  紫の上
〇結びおく 契りは絶えじ おほかたの 残りすくなき 御法なりとも 花散里
(返歌)
☆格別に 永遠の別れ 惜しまれて 生々世々に しみじみ歌う
☆御法会 花散里の 挨拶は 深い志 あらわす歌にも
註)紫式部集・29
〇みづうみに友よぶ千鳥ことならば 八十(やそ)の湊(みなと)に声絶えなせそ
(返歌)
☆あなたさま 近江の守の 娘にも  声をおかけと 先刻承知
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 「歌の背景」にも記されているように、病状のよくない紫上は、死期の近い
 ことを予感し、法華経千部供養の法会を催しました。
 一首目は、その法会での紫上から花散里への歌で「私の命と共にもうすぐ
 絶えてしまう御法会もこれきりでしょうが、法華経の教えのまま世々にと
 結ばれたあなたとの御縁が頼もしく感じられます」と意訳できます。
 二首目の花散里の歌は、紫の上の歌に応えて「あなた様と御法会で結んだ御縁は
 未来永劫に続くでしょう、たいていの者には残り少ない命とて、多くは催せない
 法会でしょうから」と意訳できます。
 「御法」は実り、稔りとの連想から、「みのり」を果実、子孫、実子と解釈し、
 ついに実子の得られなかった花散里と紫上の、最期の贈答歌と言われています。
 これらを踏まえると、歌の背景に滲む二人の底なしの哀しみが感じられます。
 作者の返歌にも、「永遠の別れ」「深い志」と二人の想いが連想されます。
 三首目の歌は、夫になる藤原宣孝へ紫式部が結婚前に贈ったものですが、
 「湖で友を呼ぶ千鳥よ いっそのこと あちこちの船着場で声をかけたら」と
 意訳できます。宣孝がいろんな人に言い寄っていることを揶揄する歌と解釈
 出来ますね。作者の返歌も、この点をズバリ表現し小気味いい返歌となって
 います。今回は作者の三首の歌を「直し無し」で鑑賞したいと思います。

【詞書】パリオリンピックが始まりました。頑張る選手達のフレッシュな姿に
  元気と勇気を頂きながら、応援する毎日です。オリンピックで二首、
  花合歓で一首、出詠いたします。
☆難病のセリーヌディオン歌ひ上ぐ 愛の讃歌はパリの夜空へ
☆妹の号泣響く柔道場 兄はまつすぐ前を見据へて
☆まどろみの覚めて雨音 ふるさとの 瀬音に濡るる合歓の木の夢
                         みっちっちさん
【解説】
 臨場感に満ちた新鮮なテーマを詠った三首の歌を味わせて頂きました。
 一首目の歌、難病を克服しつつその途上にありながら、最高度の緊張の
 強いられる舞台で、あれだけの声量で熱唱したセリーヌディオン。
 それを「愛の讃歌はパリの夜空へ」と表現した詠いぶりは見事です。
 改めてセリーヌディオンにも拍手を送りたいと思います。
 二首目の歌、「妹のためにも金メダルを獲らねば」と言い切った兄の
 想いと覚悟を「まつすぐ前を見据へて」で表現しきっています。この潔い
 表現には作者のアスリートとしての想いも滲み、歌に深みを与えています。
 三首目の歌は、まどろみに聞く雨音と、故郷への思いを織り交ぜて繊細に、
 かつ巧みに詠まれています。雨音や川のせせらぎといった自然の音が、
 心に深く響くように描かれており、穏やかな感覚を与えてくれます。
 なお、「瀬音に濡るる」の「濡るる」に少し違和感がありますが
 「瀬音の紡ぐ」「瀬音に結ぶ」などはいかがでしょうか。

【詞書】昭和百人一首
  https://wiki3.jp/inishie/page/687
  071より「たとへしもなく」を拝借して詠まさせて頂きます。
☆この夏はたとへしもなく暑けれど 温暖化 猶 加速の一途
【詞書】パリ五輪で詠まさせて頂きます。
☆パリ五輪 大雨の中入場も 聖火の気球舞い上がりけり
                         西BOOさん
【解説】
 一首目の歌、この歌の本歌は「北原白秋」作の次の歌ですね。
  この夕べ たとへしもなく しづかなり 日はあきらかに月を照らしぬ 
                         北原白秋
 「たとへしもなく」は「たとえようがない」の古語になります。
 詠われているように、この夏の炎暑は温暖化故との解説が随所で行われて
 いますが「加速」を「減速」させる取組みが喫緊の課題となっていますね。
 警鐘を鳴らす社会詠と考えます。
 二首目の歌、パリ五輪の感動的な一場面を活写しています。野外での
 開会式ですので、雨の事態も想定し織り込み済みだったと思いますが、
 火を使わない「聖火の気球」は画期的でしたね。

     「咲き競う 赤いカンナ」

【詞書】真夏日の一日を詠みました。
☆ひ孫らのスイカ割りに仲間入り スイカずらして笑いを誘う
☆炎昼に葬列のように人ら行く 黒きレースの日傘傾け
☆初恋をやさしく胸に抱くごと 小さく熟るる酸漿の朱(あか)
                         夕庵さん
【解説】
 「スイカ割り」「日傘傾け」「酸漿の朱」と炎暑の下で繰り広げられる
 夏の日常の一齣を、心をこめて詠んで頂きました。
 三首目の歌、初恋の感情をやさしく胸に秘めている様子を、熟して赤く
 なる酸漿(ほおずき)に例えて温かく詠まれています。なお、初恋の
 甘酸っぱさや、心の中で大切に育まれる感情が、酸漿の赤い実とともに
 詩的に表現されています。
 また、酸漿の実が小さく赤く熟していく様子が、初恋の感情がだんだんと
 成熟していく様子に重ねられ、さらに、鮮やかな赤い色が、初恋の情熱を
 象徴しているものと感じます。
 二首目は、炎暑のもと日傘を傾け、言葉少なに行き交う人々の様子を
 「葬列のように」と表現する作者の観察眼と感性を是としたいと思います。
 後の世で「命の危険を感じる」酷暑の様子を表現する、象徴的な一首と
 なっていくものと感じます。長くよみ続けられる一首となるとも・・・。

【詞書】体操男子の個人“鉄棒”で、20歳の岡 慎之助選手が、団体、総合、
  に続いて3つ目の金メダル🥇を獲得!!もう一つ出場した平行棒では
  銅メダル🥉と、一人で4つメダルを獲得しました。凄いっ!!
  日本が目指し、心掛ける“美しい体操”を継承し、体現する若い選手が
  育っていることは何とも頼もしい!“お家芸”と言われて、金メダルを
  期待されるのも大変かと思います。岡選手に関しては、靭帯の負傷という
  事も乗り越えてつかんだ代表だとのこと。彼も含めて男子体操陣は本当に
  凄いプレッシャーだったと思います。団体においては4連覇!!
  本当にお疲れさまでした。
☆Eスコア、D難度とかよく判らん
      「ピシッと」「きれいな」演技が輝く
【詞書】げに現金な奴。
  あまりに強く凄まじい豪雨、災害までもたらす豪雨はかなわんけど、
  庭の水遣りの水道代が助かるし、ザッと少しの間降ってくれたらな…
  などと、遠~くに聞こえる雷⚡の音を聞きつつ、ふと思うわけです。
☆豪雨とか正直かなわんと思うけど
         ザッとひと雨来いとも思う
【詞書】4万円台や凄いなーって言ってたら、ここ2、3日で2000円余り
  ずつガン、ガンって下がって5日には4000円台の値下がりも有り
  ましたが、今日8月6日の午前中には3400円の急上昇だったそうで…。
  何なん?!って感じでした。株はやってませんが、何かつくづく
  経済って人に操られている感があって「何かやな感じ」って素人
  ながら思うわけです。
  投資家の方や株をやってらっしゃる方、その他笑い事じゃない方は
  大勢いらっしゃるでしょうが…。
☆歴史的呆れる程の乱高下
       株はジェットコースターかな
                         ちがやねこさん
【解説】
 今回も「パリオリンピック」「炎暑と豪雨」「株の乱高下」と、ホットな
 テーマについて、作者らしい新鮮な視点から詠んで頂きました。
 一首目の歌、パリオリンピックで体操の男子団体は金メダルを獲得しました。
 日本のこの種目の金メダルはリオデジャネイロ大会以来、2大会ぶりですが、
 「わずか0.103」で東京オリンピック団体金メダルを逃し、その悔しさを
 忘れずリベンジ出来ました。チーム全員で取り組んだ着地へのこだわりが
 実を結び、詠われているように「演技が輝」いた結果ですね。
 三首目の歌、歴史的な株価の暴落があった8月5日。1987年、世紀の大暴落
 「ブラックマンデー」の下げ幅を超える過去最大4451円の下げ幅となりました。
 しかし、翌日8月6日。5日と打って変わり、取引開始直後から全面高の展開と
 なり、終値で過去最大3217円の値上がりとなり、投資家からは戸惑いの声が
 あがっています。正に詠われているように「株はジェットコースターかな」
 ですね。この8月6日は日本にとって特別の日でもありますが…。
 この歴史的な乱高下を見せる日経平均株価に専門家は…「真っ逆さまに不況に
 陥ってしまうのか、うまく軟着陸するのか、非常に難しい局面だと思います」
 とのこと。私たちは見守っていくしかありませんが、庶民の生活にこれ以上の
 負の影響を及ぼさないように為政者に望みたいですね。

     「咲き初める 高砂百合」

【詞書】YouTube短歌 富田勲 展覧会の絵 プロムナード5
☆深い闇の中を行くのは誰?
      自分を問つづけ独り静かに
                         自閑さん
【解説】
 前回も作者の「短歌説明」及び、解説等で触れさせて頂きましたが
 「展覧会の絵」は、ムソルグスキー作曲のピアノ組曲を、冨田勲氏
 がシンセサイザーを用いて現代的に再解釈した作品です。各絵画を
 イメージした音楽と、それらを繋ぐ「プロムナード」と呼ばれる
 間奏曲が特徴となっています。
 「プロムナード5」は「卵のからをつけたひなの踊り」との名称が
 つけられていますが、曲の最初のパートは、まさに詠まれているように
 「深い闇」を思わせる重苦しさが感じられます。
 この曲を踏まえて詠まれた作者の歌は、内面的な葛藤、孤独、悲しみ、
 あるいは人生のもつ難しさを暗示しています。
 それでも自己探求や内省を続けることを自らに課し、あがくことなく
 静かに歩み続けようとする決意を、この作品は詠っていると考えました。
 自らに対する新たな旅立ちの宣言とも感じました。

☆咲きてなお哀しみ秘める月下美人 一夜のいのち悟りしゆえか
                         ポエット・M
【解説】
 今年二度目となる、月下美人の開花を見ることができました。株分け後
 かなり繁茂し、剪定をしたため、今年の開花を諦めていましたが新月に
 近い月の下で健気に咲いてくれました。
 この花には、幾たびか接してきましたが、見るたびにその花のまとう
 雰囲気に魅了されてきました。しかし、この花の姿を詠いきる感性と、
 技量は未だ持ちえていない…というのが正直な想いです。今回も未熟を
 承知で作歌に挑んでみました。「習作 その1」として掲載したいと思います。
 今回は、月下美人が、自分の一生の短さを悟っているかのように擬人化し
 「人生の無常を悟ろうとする人の心の声が聞こえてくる」そんな想いを込めて
 詠んでみましたが…。平凡な歌になっていることは否めません。皆さんの
 ご意見を伺えれば幸いです。

 
      「新月に咲く 月下美人」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(51)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。
     
32.「短歌の章」 はん女の舞(1)

   武原はん女 葵の上の舞姿     
           げにはかなきを舞ひ納めたり
           
   八十路遥かに齢数ふる武原はん女
         うつそみの命燃ゆるを見たり

   笛つづみ 序破急荘厳に移り行き
             小鍛冶の舞台に 我も参ずる

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 fumiel-shimaさんから「水曜サロン」へ頂いたコメントです。

 水曜日の朝、パソコンを開く時に私の心に涼風が流れ、皆さんが詠われる
 日々の事象や小さな物語として語られる様々な思いや想いが、私の瞼に
 浮かぶ画像や光景と共にその涼しい風に乗って拡がって行くような
 気持ちになります。
 それは綺麗な写真や静止画だけではなく、その様々な思いが豊かな感性や
 感情で揺れ動く情景として眼に映るような気持ちになるのです。
 私自身は詠うことはできませんが、皆さんの気持ちに少しでも近づき、
 少しでも理解出来てその思いや想いを共有できれば・・と思うだけで
 その涼風に吹かれる自分を感じることが出来ると心が豊かになったような
 気がするのです。ありがとうございました。

 ポエット・Mの返信コメント

 いつも「水曜サロン」を見守って頂き、心に沁みる温かなコメントを
 お寄せ頂き、ありがとうございます。
 また、的確な歌評と、感想を頂き励みになるとともに、新たな視点を
 示唆され学びにもなります。
 fumiel-shimaさんの紡がれるコメントは、そのまま散文詩となり
 その情景描写や、心象表現の的確さには新鮮な驚きを感じています。
 「涼風に吹かれる自分を感じることが出来る」のは、fumiel-shimaさん
 の鋭敏な感性と、文学的素養故と思います。その、お眼鏡に叶うよう
 私達も表現と感性を磨いて参りたいと思います。
 なお、サロンに集うメンバーはfumiel-shimaさんからアドバイスや、
 エールを頂き、感謝するとともに、励みにしていると感じます。
 これからもよろしくお願い致します。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字以内にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その144)ネット歌会

2024年08月07日 04時49分35秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その144)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 緊急連絡!! 旧盆につきサロンの掲載日を変更させて頂きます。
 ☆☆☆  8月14日(水)は旧盆につきお休みと致します。
 ☆☆☆  8月21日(水)通常通りの掲載と致します。
 ☆☆☆  本件関係各位と相談させて頂きました。ご協力頂ければ幸いです。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「咲き盛る ノウゼンカズラ」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆妹の号泣響く柔道場 兄はまっすぐまえを見据えて
                         みっちっちさん
★阿部一二三 泣くな妹よ 兄さんが取ったメダルは二人の宝
                         夕庵さん
★卓球の張本兄妹も 最後まで 金メダルへと悔ひなく挑め
                         みっちっちさん
★苦しみを乗り越えてきた兄妹に 金と輝く今日のこの日は 
                         夕庵さん
★母掲ぐ父の遺影に誓ひしは 柔道の金 我も掴むと
                         みっちっちさん

☆まどろみの覚めて雨音 ふるさとの 瀬音に濡るる合歓の木の夢
                         みっちっちさん
★絶え間なき瀬音聞きます石仏は 峠の茶屋の片隅に笑む 
                         夕庵さん
★布引の滝音聞くや 石仏は 手製の赤き帽子かぶりて
                         みっちっちさん
★蓼科の乙女の瀧までトレッキング 胸に満たしぬマイナスイオン
                         夕庵さん
★鳥声を聞きつ美空へ手を広げ 深呼吸する山ホテルの朝
                         みっちっちさん
★哀しきは美空ひばりの歌声に 合わせて歌う「塩谷の岬」
                         夕庵さん
★はるかなるひばりの歌よ 紺碧の太平洋に想ひ深むる
                         みっちっちさん
★大いなる太平洋へ挑戦の 白き帆船のひとりぼっち
                         夕庵さん
★大ひなる太平洋に飛び込みて 四泳法を泳ぎたき夢
                         みっちっちさん
★井の中の蛙になるな若者よ 夢を見るべし冒険の旅
                         夕庵さん
★柔道の誤審や疑惑ルーレット 皆頑張れり 胸張りて帰れ
                         みっちっちさん
★誤審にも勝者を讃える村尾三四郎(三四郎)これぞ武士道 静かな闘志
                         夕庵さん
★左手に負傷あれども 早田ひな 銅メダルへと闘志燃やせり
                         みっちっちさん
★銅メダルへすさまじ執念 早田ひな 柔和な監督にもメダルを
                         夕庵さん

     「宗旦むくげ」

☆黒揚羽 木下に闇を残しつつ 舞い立つ先にカンナは燃えて
                         ポエット・M
★カンナ咲きし故郷の庭も今様に 夏の野菜の収穫という
                         夕庵さん
★大暑過ぎ 炎暑に負けぬカンナ燃え 焦げる草原風も熱風 
                         ポエット・M
★地面より熱風立てば日陰でも 散歩の犬は抱っこをせがむ 
                         夕庵さん
★熱風を巻き上げ悍馬は去りゆける 見惚れるばかり そのたてがみよ
                         ポエット・M
★郷愁を誘う白馬のスキー場 道具はいまも倉庫に眠る
                         夕庵さん
【詞書】白馬大雪渓の氷が解け、多数のクレバスが発生しています。
  このため頂上へのルートが2024年8月31日まで通行止めとなって
  います。温暖化の波はここにも…。
★白馬なる大雪渓も解けゆくと 温暖化の波 及ぶやここに
                         ポエット・M
★文明がもたらす結果の温暖化 便利と自然にやじろべえ泣く
                         夕庵さん
★今ここで温暖化をも食い止める 世界の英知試さるる時
                         ポエット・M
★氷河溶けツバルの島は海中に 沈んでしまうこの現実は
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲き初める ブーゲンビリア」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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二度目の「月下美人」

2024年08月04日 12時00分53秒 | 四季の花

 今年二度目の月下美人が、一昨日一輪開花しました。
これは株分けした鉢から咲いたものですが、この鉢も、細君が
大胆に剪定しましたので、今年の開花は無理かと思っていました。
しかし、一輪のみ蕾を付けしっかりと咲いてくれました。

 今回は先月、月下美人の写真を掲載したばかりですので、一昨日咲いた
二枚のみの掲載に留めたいと思います。
ただ、写真は19時頃から24時頃まで100枚以上撮影いたしましたが、
艶やかな中にも寂しさをまとう花の姿には、未だ迫れませんでした。

一輪のみでしたが、月下美人特有の甘やかな香りを感じながら、
雅な花が萎む寸前まで見届けられたことを喜びたいと思います。

コメント (7)
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