四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

台風前の結婚式

2019年06月29日 19時49分09秒 | 日々の歩み
過日ウイークデーの27日に次男の結婚式を行いました。デイラー勤務の関係で休日の調整が難しく、
また、お嫁さんの誕生日にとのことで当日の挙式となりました。次男は4年ほど前に入籍を済ませていますが、
業務の繁忙さもあり式を上げずに来ていました。

しかし、お嫁さんのお母さんの「ウエディングドレスをまとうわが娘の姿を一目見たい」との密かな思いもあり
挙式の運びとなりました。ジューンブライドとは言え、梅雨真っ最中。雨にならないことを祈りつつ当日を
待ちましたが、何とか台風の前日でセーフとなりました。息子たちの日頃の行いが天に通じたと、
思わずホッとしました。

結婚式会場は海沿いにある観音崎京急ホテルで、この日を迎えるまで当人たちは何回もホテルに出向いて
打合せ詳細な詰めを行ったようでした。
12時からの式に合わせ、11時にはホテルに全員が到着しました。お互いの家族と友人だけの家族婚に近い式と
披露宴。ホテルの海辺の庭で式の前に二人の写真撮影を行いました。



予定通り12時に海が眺められるチャペルで式が始まり、讃美歌を式場のスタッフさんが歌ってくれました。
その声量と澄んだ歌声に感動しつつ私達も合唱しました。
結婚宣言、指輪交換等々牧師さんによって粛々と式が進行しました。お嫁さんのドレス姿は拘りの、
マーメイドドレスでしたが背の高い彼女には似合っていました。

予定のフラワーシャワーは海辺の庭で行う予定でしたが、小雨がぱらついてきたため部屋の中で行い、
その後、雨も少し小ぶりになってきたためホテルの庭に出て、バルーンを全員で飛ばすセレモニーを行いました。
バルーンが海の上空にと舞い上がっていく様子は結構絵になっていました。



お互いの家族紹介を済ませてから披露宴が始まりました。今回は親族も遠距離の方が多く、
しかも高齢の人が多いことから最初から、家族と友人に限定した家族婚と言う、こじんまりとした式に
したいという二人の想いを優先しました。

次男の勤務する会社関係の方は、仕事柄一斉に休むのは不可能なので事前に会社関係では、二人を祝福する
旅行が企画され、結婚式には会社関係も友人たちにも事前に了解頂き声掛けはしないことにしたようでした。
列席した方は、幼いころから家族のように育った友人と親族関係のみの式と披露宴でした。
事前に息子たちと打ち合わせ、披露宴では私が司会を担当し、参加者みんなで式を盛り上げて頂きました。
ウエディングケーキ入刀後ファーストバイトと言う、互いにケーキを食べさせ合うセレモニーでは、
お嫁さんが思いっきり大きなケーキを新郎の口へ押し込んで大笑いを誘いました。



余興のコーナーでは、私達とも家族同様に付き合ってきた次男の友人が、アカペラで福山正治さんの
「家族になろうよ」という歌を披露してくれました。歌唱のレベルも高く歌詞に籠められた思いの伝わる歌に、
聴いていた何人かの方も涙しながら歌声に聞き入ってしまいました。
私も司会をしながら「歌に思いを込め、それを聴く方に届ける歌唱のすばらしさ」を思わず
アドリブで語ってしまいました。

心温まる祝辞に涙したり、孫たちによる花のプレゼントと新郎・新婦に向けて質問に答えて
もらうコーナーを孫たちが企画してくれました。小学生ながら質問の的確さと、仲良さを
引き出す思いやりに満ちた企画に、本人たちはもとより私たちも心打たれました。

このホテルの料理の美味しさはかねてから味わってきましたが、結婚式とのこともあり
シェフの心意気が伺える質の高さもあり、いずれのお料理も美味しくて、アットホームな雰囲気も
相まって、食事と歓談を心から楽しむことが出来ました。

また、長男の仕事関係お付き合いのある有名な歌手さんからサプライズの花束とお祝儀が
届けられ、次男夫婦はびっくりするとともに、本当に嬉しそうでした。

お色直しの後、二人が再入場してからはバルーンスパークと言って、大きな風船を二人で割り、
ハート形のバルーンを飛び立たせるセレモニーには、びっくりするとともに会場は拍手喝采でした。

二人の拘りで参加者への返礼品は「ネームインポエム」でした。これは、それぞれの人となりを
事前に聞き取り、プロの詩人の方が名前に寄せて想いを詩として色紙に表現したものでした。
皆でそれぞれ見せ合って素敵な記念になると大喜びでした。なお、私達それぞれの親には大きな額に
収められて、二人からの花束に変わる記念品として直に渡されて、途中から司会を変わってくれた、
長男が読み上げ披露してくれました。これは本当に嬉しいプレゼントで、細君は感激しきりでした。

両家を代表して私が謝辞を、次男がお礼の挨拶をして滞りなく式はお開きとなりました。
最後までしっかりとフォローしてくれ、お付き合い下さったホテルの関係者の方々に感謝の想いで
一杯でした。また、ホテルの担当者さんからは「この結婚に関われて、とても楽しかったです」と
仰っていただけ、ありがたい思いでいっぱいになりました。

この式に当たって、即興で一首短歌を詠んでみました。
☆ 永遠の愛誓いあいたる吾子夫婦 向かう山河に拓け大道
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花しょうぶ園へ

2019年06月22日 09時40分27秒 | 日々の歩み
過日、勤務の無いウイークデーに横須賀しょうぶ園に細君と行って参りました。
休日の混雑はかなり酷いとのネット仲間からの情報もあり、この日となりました。

この公園の花しょうぶは江戸系、肥後系、伊勢系等を含めて412品種、14万株が
3.7ヘクタールの敷地に咲き競い、全国有数の花しょうぶの名所となっています。

折から「花しょうぶまつり」が行われ、期間中の毎週日曜日に「琴の演奏会」が
開催されるとのこと。

しょうぶ園に咲く花しょうぶには「光源氏」「葵の上」「清少納言」等々素敵な
ネーミングの花が、綺羅星のように梅雨晴れの空のもとに輝いていました。
そんな花たちをスケッチしてきましたので、名前の分かる花しょうぶを
掲載したいと思います。

 花しょうぶ「光源氏」

 花しょうぶ「町娘」

 花しょうぶ「大淀」

 花しょうぶ「いさり火」

 花しょうぶ「花車」

 花しょうぶ「葵の上」

 花しょうぶ「万里の響」

 花しょうぶ「小笹川」

 花しょうぶ「三光錦」

 花しょうぶ「爪紅」

これらの花しょうぶに寄せて、即興で短歌を詠んでみました。
  ☆ 梅雨晴れの 空に溶け込む花しょうぶ 藍いよいよに冴え冴えとして
  ☆ 楚々として静かな笑みも湛えいる 「爪紅」の名の花しょうぶ揺れ
  ☆ 「いさり火」の名をもつしょうぶ ただ白く 憩うトンボと笑み交わすがに
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梅雨晴れの父の日

2019年06月16日 19時41分47秒 | 日々の歩み
水無月も早や半月が過ぎ、梅雨真っ只中の様相ですが昨日の雷雨が嘘のように
今日は一転し梅雨晴れの青空となっています。

前日の雨に濡れた紫陽花が、陽をはねて鮮やかにそこかしこに咲いています。





今日は「父の日」とのことで、息子たちが気遣いしてくれ、お酒等が届いています。

それぞれが子育てと、私立学校の学費等々もあり親への気遣いは無用と言ってきていますが…。
「一年に一度なので気にしないで」とのコメントもあり、心遣いを素直に甘受することにし、
ゆっくりと時間をかけて、嗜むこととしました。

昨日は雨の中、細君と温水プールに行き、1,800mほど泳いできましたので、
今日はプールではなく、細君と共に散歩に行き4kmほど歩いてきました。

途中、日頃駐車場の関係で中々立ち寄れないリサイクル店や、衣料品店等を覗いてきました。

いつもの遊歩道とは異なった道を選びましたが、いずれの道も、梅雨の花、紫陽花や
クチナシ、つゆ草等が咲きみだれていました。なお、スカシユリや夏萩、夾竹桃等
夏の花も既に開花し、路傍は豊かな花園となっていました。







紫陽花と海とのコントラストを短歌に詠んでみました。
 ☆ 群青の海と蒼さを競うがに
            岬を埋める紫陽花の群れ
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水無月の紫陽花

2019年06月01日 13時28分21秒 | 日々の歩み
令和元年も二か月目の水無月に入りました。

6月は和風月名で水無月と言いますが、梅雨を始め、水が豊富な月なのになぜ水無月と
言うのか違和感がありました。

この呼び名には諸説あり、無(な)という字が連体助詞にあたり、「水の月」という
意味になるようです。実は水無月というのは旧暦6月のことで、現在の暦に照らし
合わせると7月上旬~8月上旬になるようです。これらを踏まえると、月の名称も
納得がいきますね。

月の呼び名はさておき、例年よりも早めに、そこかしこで紫陽花が藍色や淡い水色等の
花群れを見せています。これらの花に誘われて、いつもの散歩道になっている遊歩道に、
紫陽花のデジイチ・スケッチに行って参りました。



今年は、柏葉アジサイの開花が早く、既に満開の様相を見せていました。この花は、
他の紫陽花に比べ花が円錐形に咲き、純白の大輪の花と相まって緑の柏葉との
コントラストが美しい素敵な花でもあります。



また、オタフクアジサイという名称の紫陽花は、花の形が正にオタフクでほほ笑みを誘います。
これは江戸時代に作られたガクアジサイの園芸品種で、古くから親しまれている品種で、
正式な名前は「ウズアジサイ」と言うようです。

純白の紫陽花ではアナベルが有名ですが「シュガーホワイト」も、咲き始めから白色を保ち、
色の変化をしない好きな紫陽花の一つです。

濃い藍色の紫陽花も鬱々とした空のもとで、地上の太陽にも似た清涼感を運んでくれます。
紫陽花はこの季節に無くてはならない花との思いがあります。


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