季節は確かな春への歩みが感じられます。
「観音崎公園で咲き初める 河津桜」
緊迫度を増す世界情勢に触れますと…、ウクライナの首都キエフでは、日本時間の26日
朝から断続的に爆発音が聞かれ、地元メディアは、ロシア軍が首都キエフ中心への攻撃を
始したと伝えています。また、首都キエフ市内の西で、ロシア軍とウクライナ軍との間で
激しい戦闘があったと報じています。
国連憲章、さらに国際法の基本原則に反したロシアの「侵攻」は、侵略行為そのものと
考えます。ウクライナの主権尊重の原則に立った外交・政治的な事態打開の努力を、
国際社会が力を合わせて、最後まで行っていくことが求められており、日本も外交力を
発揮する時と思います。
本件は、私達自身も状況を見極めつつ、たとえ小さな声でも上げていくことが大切と
思っています。無辜の民を不幸のどん底に突き落とす戦争は、いかなる大義をかざしても
決して許されるものでないことを、改めて確認したいと思います。
折りから伊豆河津町をはじめ、神奈川県松田町、三浦海岸等でも河津さくらが開花し、
コロナ禍のもと規模を縮小しながらも「河津桜まつり」開催等の便りが届いています。
皆さんもご存知と思いますが、河津桜とは毎年2月上旬から咲き始め、3月上旬までの
約1ヶ月に渡り咲く早咲きの桜です。花が大きくピンク色なのが特徴のこの桜は本州でも
早咲きの種類に分類されています。花はカンヒザクラとオオシマザクラの自然交配と
考えられています。
毎年、三浦海岸駅周辺の河津さくら見物に行っておりましたが、コロナ禍で「桜まつり」も
中止となり、最近は近くにあります観音崎公園「花の広場」の河津桜を愛でています。
二月にしては、温かな日差しに恵まれた観音崎公園「花の広場」の河津さくらは、
未だ二分咲きと言う状況でした。
風荒ぶ寒い如月とは言え「光の春」の日差しを浴び、河津さくらは楚々とした風情を
漂わせ、艶やかに輝いていました。 寒風の中で他の花々に先駆けつぼみを育て、
正に春を呼ぶかのように誇らしく凛と咲く河津さくら。この花の姿に秘めた矜持を感じました。
この早咲きの河津さくらに寄せて何首か短歌を詠んでみました。
☆ あえて世にあらがうごとく咲く花よ 河津さくらは凛と際立つ
☆ 寒風に紅(べに)際立たすさくら花 先駆け示す己(おの)が使命も
☆ 如月に春呼ぶ花かさくら花 酷き季節に凛と真向かう
☆ 風荒ぶ むごき季節に花ひらく 河津桜の摂理哀しく
☆ 寒風に花蕊揺らす花なれど 凛々しさ秘むる河津さくらよ
☆ 風花に真向かい咲ける河津さくら 秘むる矜持か先駆けひらく
了