四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

暁(あかつき)も見ず

2020年10月24日 17時30分22秒 | お出かけ
東京都は本日24日、都内で新たに203人が新型コロナウイルスに感染していることを
確認したと発表しました。1日の感染の確認が200人を超えるのは7日前の今月17日以来との
ことです。
なお、私たちの住む神奈川県は、昨日91人が新たに新型コロナウイルスに感染していると
発表され、東京都も含めて依然として高止まりの傾向があるようです。



このような状況の中で、コロナ禍対応の宿泊として最近人気が上昇している「レンタル邸宅」
と銘打つ「〇〇 HOUSE」をチョイスし、次男夫婦の誘いもあり、Go Toトラベルを利用し
細君ともども一泊で行ってまいりました。

「大自然の中で、不便だからこそ、手に入る、もう一歩先の贅沢を」と謳う「〇〇 HOUSE Moroiso」
はそのキャッチコピーに負けない、しつらえ、眺望も含めて満足度の高い施設でした。
三浦半島エリアで、葉山等6施設を展開し、予約率が7割を超えるといわれる「〇〇 HOUSE」の
良さを改めて感じた次第です。

 注)施設関連の画像は「〇〇 HOUSE」のネットから借用いたしました。

「〇〇 HOUSE Moroiso」は、いつものドライブコースで家から車で30分ほどの場所でしたが、
「諸磯湾から富士山を望む」デジイチスケッチのポイント近くにありました。今まで渚には
行かなかったため、見落としている場所でもありました。

180度さえぎるもののない海の眺望が何よりの贅であり、我が家にいるようにくつろいで
ふるまえる居心地の良さは、贅をことさらに主張しない施設全体が醸し出す懐の深さと
グレードの高さ故かもしれません。

三崎にある水産会社の経営するスーパーで海鮮関連の食材と、お寿司やオードブルの
材料を購入し、「〇〇 HOUSE」のキッチンで次男がシェフとなり、ステーキ、サラダ、
オードブル盛り合わせ等々の料理を手際よく作ってくれました。

凪の海を紅に染めるサンセットを眺めながら乾杯し、手料理に舌鼓を打ち、
次男夫婦との久しぶりに、ゆったりとした語らいを持つことができました。



ほろ酔いのもと、時のたつのも忘れるほどの満ち足りたひと時。これは何物にも
代えがたい豊かなひと時と改めて感じました。
適度な酔いに身をゆだね、潮騒を聴きながら眠りにつきました。

こんな情景を即興で短歌に詠んでみました。推敲不足ですが・・・。
 ☆諸磯の海の果てゆく釣舟の 白き航跡空に溶けゆく
 ☆諸磯の海に浮かびし富士の山 空と波とのはざまに揺るる
 ☆諸磯のオーシャンブルーに浸る日に コロナの鬱も拭い流され
 ☆諸磯の海と空とを染め上げて 暮れるに早き秋の落日
 ☆諸磯の海鳴り聴くも久々に 熟睡の果て暁(あかつき)も見ず
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解は見えずも

2020年10月17日 13時19分32秒 | 日々の歩み
神無月も半ばを過ぎ秋たけなわの季節ですが、窓の外には冬を思わせる氷雨が降り続いています。
コロナ禍の下でも、人々の喧騒をよそに季節は移ろっていくものですね。



新型コロナ感染症の新規感染者は昨日の発表でも、東京都で184人、神奈川県では85人と、
依然として高止まりの状況にあります。私たちも、勤務は継続しつつも自らできる感染対策は
しっかりとやって参りたいと思っています。



さて、菅義偉首相による、日本学術会議の推薦した6人の研究者の任命拒否は、その事由も
明らかにされず、憲法23条がうたう「学問の自由」との関連で、いまだ問題となっています。
なお、河野太郎・行政改革担当相は日本学術会議を行政改革の対象とすると表明されましたが、
この事案は「任命拒否問題」とは別次元であり、別途「行革」の一環として鋭意取り組んで
頂ければとおもいます。

日本学術会議は「わが国の科学者の内外に対する代表機関」であり、日本学術会議法3条は
「日本学術会議は、独立して左の職務を行う。」と定め、学問の自由の下、研究に従事する
全国の研究者の代表機関であることを、改めて確認したいと思います。



私たちも勤務のない日は、コロナ籠りを続けながらも、近隣の公園や、遊歩道、さらに公営の
温水プールへ通い、体力の維持と気分転換を測っています。
遊歩道の周辺には萩、シュウメイギク、等の秋の花が咲き乱れていますが、酔芙蓉、ムクゲ、
芙蓉等夏の花も依然として咲き競っています。なお、酔芙蓉は夕刻前に純白の花びらを薄紅に
染めますが、そんな瞬間をデジイチスケッチする幸運に出会うことがあります。
また、Go Toトラベルや、Go Toイート等を調査し、ささやかな企画もしていきたいものと
思っています。





こんな日々の徒然に詠んだ短歌を掲載したいと思います。なお、我が家の月下美人が細君の
丹精もあり、今年に入って4回目の開花を見せてくれました。そんな月下美人にも寄せて短歌を
詠んでみましたが、相変わらず、推敲不足の統一感にかける短歌ですが…。



 ☆夏果てて夕凪の海 浪静か 白鳥舞うも波に憩いて
 ☆白萩の風に揺れいる路地裏に コロナウイルス未だ潜むや
 ☆木漏れ日は白萩揺らし移りゆく コロナ籠りは未だ続くも
 ☆闇底に響く虫の音 ひとり聞き 今宵酌む酒 六腑にしみる
 ☆虫の音に耳傾けし秋の宵 コロナもせめて寝てくれぬかと
 ☆夕映えに彩雲となすイワシ雲 籠りていても季(とき)は移ろい

 ☆四たびをも月下美人は咲き継ぎて コロナ鬱をも拭いさるがに
 ☆コロナ禍に四たびも咲きし月下美人 世の喧騒を超えて雅に
 ☆喧騒を圧して咲くや月下美人 ひと夜の花の命気高く
 ☆白鳥の浮きたる海の果てを行く帆船揺らぎ空に溶けゆく
 ☆秋灯し哲学書などひも解くも コロナ禍の今 解は見えずに
 ☆コロナ禍の解は見えずもひたすらに 感染避ける自粛続けり
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いいやつみんな 

2020年10月11日 12時01分51秒 | 日々の歩み

新型コロナに感染して2日から入院していたトランプ氏は、5日に退院しました。
主治医は8日、「処方された治療を完了した」との書簡を公表しましたが、検査で陰性に
なったかは明らかにしていないとのことです。周囲の感染拡大も続いており、米メディアに
よると、政権や陣営内からも選挙活動の再開には懸念の声が出たものの、トランプ氏本人が
無視し、開催を急いだといわれています。
一国のリーダとして「自国の民の生命を守る」という最低限果たすべき役割を投げ捨て、
ひたすら選挙活動に走るリーダの姿は、狂気と言うしかありませんが、
皆様にとってはいかがでしょうか。

一方、日本でも、学術会議の6名の任命見送りが問題となっております。
菅首相が、学術会議の推薦者名簿を見ることなく、6名の任命見送りを決裁したことは、
「任命権を適切に行使した」と言えるのかとの問題です。
任命の可否を判断すべき立場の人物に判断を委ねたというのであれば、6人の任命見送りが
問題とされた際に、その判断が適切だったか否かを、自ら確認しなければならないのは
当然と考えます。
それを行うこともなく「適切に対応」と答えたとすれば、総理大臣としての責任は
免れないと言えます。この問題は法との関連も含めて、究明されるべきと考えます。

少し、硬派なコメントが続きましたが、台風14号の本土上陸は避けられたものの、
伊豆諸島南部では記録的な大雨となり、平年の10月、1か月分の雨量のおよそ1.5倍に
達しているとのこと。気象庁は、伊豆諸島南部では土砂災害や浸水、川の増水に警戒を
続けるとともに、暴風や高波にも警戒するよう呼びかけています。
被災された皆様にお見舞い申し上げます。

新型コロナ感染症の発生も、昨日東京都で249人、神奈川県でも、63人と高い水準が
続いています。また、新たなクラスターが発生しており、依然として予断の
許されない状況です。
私たちも引き続き「新生活様式」を踏まえ、体調を日々整えながら、感染症対策を
継続していく必要性を痛感しています。

なお、外出自粛を極力続けておりますが、久しぶりにヴェルニー公園とリニューアルされた
汐入の「コースカ」に、細君ともども散策を兼ねて行ってまいりました。路地には甘やかな
香りを漂わす金木犀が咲き、秋薔薇も少し元気がないものの艶やかに咲いていました。



こんな日々に詠んだ短歌を掲載いたします。
 ☆苔庭の果てに燃えいる曼殊沙華 訪れ遅き秋も来にけり
 ☆コオロギの声幽かにも宵の闇 おとずれ遅きコロナの秋に
 ☆秋草の風になびきし荒れ野にて 我一人立ち来し方思おゆ
 ☆十六夜の空わたりゆく鳥の群れ 季(とき)の移ろいコロナ禍よそに
 ☆虫の音に海鳴りまぎる夕暮れに コロナ感染いまだ荒びし
 ☆萩の散る路地の秋風身にしみて コロナ禍のなか さらに冷え冷え
 ☆振り向かば さらばばかりの我が道よ いいやつみんな早く逝きたる



 ☆ひたすらにおのれの利のみ押し通す 品格も無きリーダー悲しも
 ☆怪物を時には選ぶ誤りを 歴史はまたも繰り返しいる
 ☆意のままに ならぬ者らは許せぬか 我が権力にひれ伏すべしと
 ☆感染は罪にはあらず されどなお対応せぬ罪 為政者にあり


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燃ゆる曼珠沙華

2020年10月04日 10時06分04秒 | 日々の歩み
今年の中秋の名月は10月1日で、満月は昨日10月2日の午前6時とのことでした。
また、昨日は満月と火星が並んで見えるとのことでしたが、生憎雲に閉ざされ
見ることが叶いませんでした。



旧暦9月13日の夜に十三夜というお月見があり、この十三夜は、十五夜とセットで
お祝いすることが良しとされており、どちらか片方しかお祝いしないと「片月見」
などとして、旧来から忌むこととされていました。
昨今ではあまりこだわる方はすくないとおもいますが・・・。

  【上の写真は満月のイメージとして、ネットからお借りしました。】

さて、新型コロナ感染症の数は若干減少しているとは言え、未だ高止まりの傾向に
あります。なお、Go Toキャンペーンの除外措置から東京が外れましたが、
東京の感染状況を見ると不安感が募ります。
私たちの職場も在宅勤務や、勤務日数の減少等を含めてコロナ対策を引き続き
継続していますが、収束への道筋が見えない現状に不安感は拭えないでいます。

こんな日々の中で、開花が大幅に遅れていた彼岸花・曼殊沙華がようやく咲いたとの
情報があり、細君ともども開花地の一つであります「横須賀しょうぶ園」に行って
まいりました。



この公園に咲く曼殊沙華は、深紅の花よりも白、淡紅が目立ちます。
なお、曼珠沙華を韓国では「相思花」(サンチョ)と呼ぶとの事です。花は葉を思い、
葉は花を思うことが、この花の名前の由来との事です。事実、花の咲く時期には葉はなく、
葉の茂るときには既に花は存在しないという不思議な花でもあります。

 秋の柔らかな木洩れ日をまとい、静かに揺れる相思花。この花を眺めていると、
深い思いをこの花の名に託した、先人の心のありようが切なさと共に浮かんで参ります。

こんな曼殊沙華に寄せて短歌を詠んでみました。
   ☆長月の荒れ野に燃ゆる曼殊沙華 逝きたる季節弔うがごと
   ☆秋蝶を蕊につつむや曼殊沙華 べに際立たせ野づら染めゆく
   ☆コロナ禍に蕊延ばしいる曼殊沙華 赤き血潮を放つかに燃え
   ☆ほむら立つ如くに咲くや曼殊沙華 秘むるいのちの熱きを示し
   ☆純白の蕊延ばしいる曼殊沙華 染まらぬ花の矜持秘めもつ
   ☆花と葉の互いを思う曼殊沙華 深き思いを秘めて燃え立つ
   ☆花と葉の想いにもえる曼殊沙華 ときを隔てるさだめも超えて
   ☆木漏れ日に冴え冴え燃ゆる曼珠沙華 相思花の名を深く思えり
   ☆谷戸埋めてほむら立たすや曼殊沙華 兜太は逝くも火を受け継ぐと
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