四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

コロナ荒ぶも

2020年11月29日 09時53分11秒 | 日々の歩み
新型コロナウイルスの感染症の急拡大が続いていますが、昨日28日、
全国で確認された感染者数は、2,684人にのぼり、また、重症者も440人と、
いずれも過去最多となりました。

小池都知事は「このところの重症者の伸びというのは、非常にはやい」と
述べていましたが、東京都では28日、新たに561人の感染が確認され、
2日連続で500人台後半となり、感染者の累計は4万人を超えています。

「Go Toトラベル」について政府が札幌市と大阪市を出発地とする旅行の
自粛を呼びかけるなか、新型コロナウイルスの感染が急速に広がり重症者も
増え続けている東京都は、感染状況を見極めつつ「Go Toトラベル」への
対応を含めて検討する考えとのことです。
医療現場での重症者の入院ベットのひっ迫等もあり、感染拡大を食い止める
総合的、抜本的な対策が急務と考えます。

このような状況下、私達も「ウイズコロナ」の基本を踏まえつつ、散歩・ジョギングや、
温水プールでのスイミングなど体力維持を組み入れながら、勤務以外の不要・不急の
外出自粛を前提に、つつましやかに過ごしています。

また、散歩で行く遊歩道の周辺には、晩夏を彩った酔芙蓉が未だ咲いてはいるものの、
秋たけなわの季節を象徴するつわぶきの花、シクラメン、菊、皇帝ダリア、さらに
ピラカンサや柿の実が、末枯れつつある周辺の風景に彩を添えています。



こんな日々の徒然に詠んだ短歌ですが、推敲の不足は否めませんが、掲載したいと
思います。若干辛口の社会詠にも引き続き挑戦してみましたが、相変わらず統一感の
なさと、掘り下げの浅さを感じています・・・。

 ☆灯台に登る径にも冬紅葉 海の蒼とも響きあうがに
 ☆コロナ禍に皇帝ダリア咲き初むる 憂きこと多き街に灯ともす
 ☆凛として風に逆らう桜もみじ こずえに秋の彩どり残し
 ☆海原をかすめて飛びしウミ鵜をも 秋の落暉は静かにつつむ
 ☆夕波の果てに街の灯耀ける コロナ荒ぶも放つ彩どり

 ☆モナリザもコロナの秋に苦笑い ゴーツー煽り 自粛もせよと
 ☆夕映えに熟柿耀く里中に ゴーツーの人ら満ちて溢るる
 ☆寄せ返す波に似たるかコロナ禍は 三たび荒びて我ら襲うや
 ☆海鳴りは街に響くもコロナ禍の 荒びし路地はシャッターばかり
 ☆まつろわぬ者の才知は捨て去るか 学術会議は国の宝ぞ
 ☆巣ごもりも早や師走へと続きおり Go To煽る声響く中
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残余の生も

2020年11月22日 11時39分38秒 | 日々の歩み
東京都は昨日21日、新型コロナウイルスの感染者について、新たに539人確認したと
発表しました。この値は過去最多を更新し、感染第三波の到来は濃厚となっております。



菅義偉首相は21日、新型コロナウイルス感染症対策本部を官邸で開催し、観光支援事業
「Go To トラベル」の運用見直しを表明しました。遅きに失した感は否めませんが当然の
措置と思います。

また、感染拡大地域を目的地とする旅行の新規予約を一時停止する措置を導入し、
飲食業界の支援策「Go To イート」を巡り、食事券の新規発行停止などの措置の検討を
都道府県知事に要請するとしました。
「さらに強い対策を講じる事態を回避するため、国民の協力が不可欠だ」と呼び掛けました。
経済再生を優先してきた首相にとって、方針転換を迫られた形ですが、ここは立ち止まって
感染拡大を食い止める最大限の対策を講ずるべき時と考えます。

私達も「新たな生活様式」を受け入れ、徹底して久しくなりますが、感染拡大を押し止めるべく、
さらに日々の生活を律して参りたいと思っています。
ただ、時差通勤の電車も最近は混雑度が増し、街にも仕事関連ではない観光客も含めた賑わいが戻り、
感染状況に危険信号が灯っていると感じています。

こんな日々の徒然に詠んだ短歌を脈絡なく掲載したいと思います。
 ☆諸磯の湾には既に潮満ちて 海鳴り運ぶは秋の声かも
 ☆末枯れたる花野の中に立つ我は 季(とき)に惑いし花の狩人
 ☆コスモスの波立つ丘に深呼吸 コロナの鬱もそっとはき出し
 ☆吹溜まる桜もみじの葉の陰に 誰が運ぶか どんぐりあまた
 ☆金色の風を誘いて銀杏散る コロナの荒ぶ都の空に
 ☆新橋の雑踏出でて秋風を 浴びて拭うやコロナの鬱も
 ☆落日を 従え飛ぶや赤とんぼ コロナ荒ぶも無縁の空を

 ☆唐松の黄葉に埋まる山なみを 遥かに想ういちょう並木に
 ☆ベガススのイチョウ並木に瞬けば 佐久の地酒を兄と酌みたし
 ☆コスモスも 白萩も咲く遊歩道 コロナ禍のなか我らのオアシス
 ☆白萩のこぼるる花を避けてゆく 我を見つめて妻はほほ笑む
 ☆いくとせも共に歩みし妻なれど 沁みるひと言 時おり漏らす

 ☆二人して雨音聴きいる夕間暮れ なにはなくともひと日の幸か
 ☆眼のかすみ腰の痛みも越えてきた山河の証し 未だ途上の
 ☆海原を背にして染まる照紅葉 我ら残余の生も照らすや

 ☆ワクチンも自己責任と 副作用あっても当局関知せずとや
 ☆蛇笏忌に衿正さんと真向かえり 学術会議深まる闇に
 ☆氷雨降る学徒出陣ふたたびに 招く懸念も学術会議介入
 ☆林さん公約無しのカジノ案 なぜコロナ禍に推し進めるや
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凛と語りて

2020年11月15日 10時25分02秒 | 日々の歩み
 国内の新型コロナウイルスの感染者は昨日、14日午後9時45分時点の集計で、
新たに1732人確認され、一日当たりの感染者数は3日連続の過去最多更新とのこと。
なお、大阪府(285人)、神奈川県(147人)、千葉県(88人)、茨城県(40人)、
静岡県(36人)が、いずれもこれまでで最も多かったとのことです。
感染状況から第三波到来ともいわれています。Go Toキャンペーで国内の移動を促進た結果が、
残念ながら数値として証明されつつあると感じます。

 アメリカでは大統領選挙の投票結果、全州の勝敗が決まりましたが、依然として
トランプ大統領が敗北を認めず、政権移行がスムーズに行われていないと言われています。
民主主義のお手本とも言える国家での、それに逆行する為政者、とりわけリーダーの
在り方に大いなる疑問を感じます。



 私たちは、相変わらず「新しい生活様式」を尊重しつつ、通勤、日常の買い物、
時々の散歩とスイミングで日々を送っています。
散歩で行く遊歩道の周辺には、秋たける季節を象徴するつわぶきの花、シクラメン、
菊、皇帝ダリア、さらにピラカンサや柿の実が、末枯れた風景に彩を添えています。



このような日々の徒然に詠んだ短歌を掲載いたします。
 ☆露の玉 萱の穂先に連なりて 朝日のかけら それぞれに映え
 ☆吹きだまる桜もみじのその上に鶺鴒一羽 なにをついばむ
 ☆葉山なる棚田に実る稲穂にも アキアカネ飛び秋もたけなわ
 ☆秋潮は空を映して藍深く コロナ禍無縁と海は凪いる

 ☆秋草の 花それぞれに耀きて おのれあること ひそかに語る
 ☆夕映えの染めるこずえにただ一つ 木守柿熟れ 空よりも濃く 
 ☆森の影 花野に伸びてそこかしこ モノクロに変え さらに広がり
 ☆秋草の穂絮(ほわた)飛びいる夕まぐれ コロナ禍今も荒びいるらし



 ☆この星も 時には品格見せ賜う ハリス、バイデン凛と語りて
 ☆核のカギ預かる人の狂気など 想定外と言えないうつつ
 ☆リーダーの資質の一つ 進退の 判断できぬ人の憐れも
 ☆責任は十万年のかなたにも 原発のゴミ漂流の果て
 ☆その昔ニシンで栄えし寿都町 核のゴミとの未来はありや
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相聞の歌無くも

2020年11月07日 19時46分44秒 | 日々の歩み
アメリカ大統領選挙は投票日を過ぎ4日目になりますが、未だ決着を見ていません。
米民主党のバイデン前副大統領は6日夜の演説で、大統領選で「われわれは勝利する」と
自信を示したと報道されています。

日本の国会では、菅主相にとって最初の衆参予算委員会が昨日6日に終わりました。
最大の論点といわれた日本学術会議が推薦した会員のうち、6名の任命を首相が
拒否した問題でしたが、「なぜ6名なのか」との疑問は、依然解明されないまま
残ったとの印象があります。
委員の質問に対して、自らの言葉でなく、事務方のメモを棒読みする姿が目立ち、
官房長時代との乖離に残念な思いがありました。

さて、北海道の150人、東京都294人をはじめ、新型コロナ感染症の感染者が増加に
転じており、国内の感染者が三日続けて1,000人を超え、Go Toキャンペーンの
移動拡大の影響も出つつあると考えます。

このような状況下、私達も「ウイズコロナ」の基本を踏まえつつ、通勤と、
日常生活物資の買い物等の他は、不要不急外出は極力避け日々を送っています。
なお、散歩・ジョギングや温水プールでのスイミングなど体力維持を組み入れながら、
外出自粛を前提に、つつましやかに過ごしています。
周辺のお店の閉鎖、企業の少なからぬ倒産等も聞こえる中、感染拡大の怖さは
依然としてあります。



このような日々の中でも、木枯らし1号も吹き季節の移ろいは着実にすすみ、
本日7日は立冬と暦の上では冬の季節に入りつつあります。また、散歩で訪れる
公園や、遊歩道の周辺には晩夏の花、酔芙蓉が依然として咲き、初冬の花、
つわぶきの花等も咲き初めています。



こんな状況を即興で詠んだ短歌を掲載したいと思います。
 ☆木枯らしに落ち葉さらさら舞いゆくも 夕映えの中 光放てる 
 ☆眼下には紅葉の海広がりて コロナ禍よそに空中散歩
 ☆待ちに待つ里の棚田の新米が届く夕べに 塩むすびとし

 ☆夕映えに耀き染まるススキ原 ここはコロナ禍 無縁の世界
 ☆秋草を刈りたる刹那匂い立つ 滅びに向かうも命鮮やか
 ☆コロナ禍にこの世ならざるブルームーン 澄みて耀け今宵のみでも
 ☆花ススキ月影宿す十三夜 みつるに足りぬ想い抱きて
 ☆片月見 超えて眺むる十三夜 コロナ禍の中 晴れ久々に

 ☆虚飾など我には無縁と歌を詠む 和尚の歩み 淡淡として
 ☆楽しさに訳など要らぬ 永らえてなお輝ける そんな日もある
 ☆ささやかな膳を囲みて宴とす 妻と二人で十三夜のもと
 ☆柔らかにほほ笑む妻と携えて 越えたる山河今も耀き
 ☆酔芙蓉 匂い立つがに身を染める 楚々たる妻の思い覗くも
 ☆胸迫る相聞の歌無けれども 妻と歩みし道に歌あり

 ☆開票をおし止めると言う御仁 民主の基本未だ解らず
 ☆前例を打破して作る「悪しき例」権力のさが おごりは無きや
 ☆繰り返す不幸な歴史学びても 声を挙げない我らの罪も
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ムヒカの想い

2020年11月01日 09時43分45秒 | 日々の歩み
アメリカの大統領選挙は、両陣営とも選挙直前の最後の追い込みを行いつつあります。
かつて、民主主義の先進国といわれた国での、民主主義の根幹をなす選挙のあり方が問われ、
諸々不穏な動きも漏れ伝わってきます。私たちも冷静に推移を見守っていきたいと思います。

さて、10月1日「中秋の名月」に始まった、この十月は10月29日の十三夜、そして昨夜10月31日には、
10月 2度目の満月が眺められました。この2回目の満月は「ブルームーン」と呼ばれています。
ブルームーンは、もっとも地球から遠い満月で、今年最少の満月になっているそうです。

 注)この「満月ススキ」の画像はネットから借用しました。

昨日の宵、細君と三浦半島の西海岸にある佐島の温水プールへ泳ぎに行き帰りがけ、東の空に上がる
満月を眺めることが出来ました。今年は中秋の名月と十三夜の月の双方を愛で、片月月とならず、
さらに満月も眺めることが出来ました。何かいいことの起る予感もチョッピリありますが・・・。



新型コロナ感染症も未だ収束の気配も見えず、フランスでは再び都市のロックダウンも行われ、
日本も決して楽観の許されない状況です。私たちも「ウイズコロナ」のあり方を改めて検証しつつ、
日々の生活を見直していかねばと思っています。

「ウイズコロナ」の基本を踏まえ、勤務とプール、そして散歩の日々を送っていますが、
散歩で訪れる遊歩道の周辺には、深まりゆく秋を密に告げる草花が咲き乱れております。
また、晩夏の花 酔芙蓉も未だ健気に咲き継いでいます。

こんな日々の徒然に詠んだ短歌を掲載したいと思います。相変わらず統一感に欠けますが…。
 ☆ひと月に二度の満月 煌々と コロナ禍のなか うさを晴らせと
 ☆名月と十三夜との二度の月 まなこに刻み片月見避け
 ☆名月に心の襞を晒しいる 放蕩無縁も悔いはあまたに
 ☆あきあかね羽ね透き通る夕映えに コロナ籠りの憂さも晴れゆく
 ☆秋の日に大地の恵みいただくも 地に落つ種の旅路思いて
 ☆見上ぐるも銀河の流れそのままに コロナの鬱は地上に溢れ
 ☆浅間嶺に初冠雪の便りあり カラ松林の燃ゆるかなたに
 ☆一雨に二雨つづく その度に里のもみじみも彩どり増して

 ☆遺伝子の不可思議ゆえか酔芙蓉 白き花弁をくれないに変え
 ☆純白の花弁を夕べ酔うがごと くれないに変え酔芙蓉散る
 ☆遊歩道 行き交う人らマスクして おなじみさんも思わずスルーし
 ☆地に還る芙蓉花びら紅は濃く 命の際の矜持さえ見え
 ☆秋潮の洗う渚に靴ひとつ 流した吾子の かの日の涙
 ☆明日知れず今日を限りの絶唱か 法師蝉鳴く中秋の森
 ☆虫の音に闇の深まり身に染みるコロナ禍のなか明日も見えずに
 ☆無頼無き我のひと世の来し方を 虫しぐれ聞き苦く思えり

 ☆この星の余命気になる暑き秋 CO2のカルテ 今ぞ書かねば
 ☆人の世に自死あることの現実を揺るる心に なお問い続けんと
 ☆この地にて半世紀をも営むも 中華屋さんは今日閉じるという
 ☆九年半 耐えて忍びし日々なるも 復興の文字あまた消えゆく
 ☆ガリレオの悲劇は今も繰り返す 権力のさが 変わらぬものと
 ☆ウイルスとバッタ跳梁我が地球 リーダー不在をあざ笑うがに
 ☆研究の成果も理解せぬ人の 評価の根拠いずこにありや
 ☆コロナ禍にムヒカの想い継ぐべしや 命育てて命守ると
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