四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

曼殊沙華咲く

2019年09月30日 19時50分33秒 | 日々の歩み
本日30日で9月は終わりますが、千葉市に上陸した台風15号の爪痕が未だ癒えない
状況の中、大型で強い台風18号が、午後5時現在、与那国島の南約120キロにあって
時速20キロで北に進み、進路によっては、日本列島への影響が大きいとの予報が
あります。早めの対応を心がけたいと思います。

今年は曼殊沙華の開花が夏の炎暑の故でしょうか、例年より10日近く遅れ、
通常であればお彼岸入りの頃にあの緋紅色の花が見られるのですが…、今年は
彼岸の中日になっても未だ花の見られない状況でした。
ようやく先週中ごろになって、そこかしこに一斉に開花した様子でした。



過日、細君のメル友からの情報があり、横須賀しょうぶ園に行って参りました。
当初は台風による倒木被害の状況を見に行ったのですが、しょうぶ園の一角に
曼殊沙華の群生を見ることが出来ました。
なお、園の台風15号による倒木被害は結構広範囲にわたり、ふじ苑・しゃくなげ苑
一帯は立入禁止となっていました。

ふじ苑脇に曼殊沙華の群生があり、曼珠沙華はもとより、シロバナヒガンバナ、
ショウキズイセンまでリコリスの仲間が勢ぞろいし、まさに満開の状況でした。
この存在はあまり知られていないゆえでしょうか、見物人も少なくゆっくりと
みることが出来、園内も未だ緑も濃く心地よい散歩コースでした。





なお、曼殊沙華は花期に葉がなく、花期後に葉が出ることから、花は葉を思い
葉は花を思う「想思花」とも呼ばれています。これらを踏まえ短歌を三首ほど
詠んでみました。

☆ 曼殊沙華 熱き命を溢すがに 緋紅の花と蕊を揺らせり
☆ 緋ともえて蕊延ばしいる曼殊沙華 幽明境を照らす如くに
☆ ほむら立つ如くに咲くや曼殊沙華 秘むるいのちの熱きがゆえか
☆ 純白の蕊延ばしいる曼殊沙華 染まらぬ花の矜持滲ませ
    (シロバナヒガンバナに寄せて)
☆ 花と葉の 互いを想う曼殊沙華 ときを隔てる宿命(さだめ)も超えて
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プチプチ旅行

2019年09月21日 20時32分23秒 | お出かけ
9月9日3時前に三浦半島の上空を通過し千葉市に上陸した台風15号。総務省が9月19日に
発表したところによると、この台風により東京都で死者1名、埼玉県と千葉県、神奈川県、
茨城県での重傷者9人を含む、1都6県で132人が重軽傷を負ったとのこと。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、重軽傷を負われた方々、さらに、
未だ停電の下で不自由な生活を余儀なくされている方々に改めてお見舞い申し上げます。

お見舞いの花として、純白八重の槿の花を掲載させて頂きます。

今週、勤務のないウイークデーに朝からまったりしていたところ、正午近くに次男夫婦から
電話があり、連休が取れたので、一緒に東伊豆へ旅行に行かないかとの誘いがありました。
しかも、今から私の運転でとのこと。

あまりに急な話で、伊豆までの道のりを考えると少し億劫になり、近くのホテルでと話し合い、
ネットで調べ三浦海岸にある「マホロバ・マインズ三浦」の予約を取り、そちらへ直行しました。
ここは細君とプールやスパによく出かけていたところですが、泊りは二度目でした。
部屋は2LDKですが、リビングが20畳ぐらいあり全体で120㎡で、息子夫婦と私たち夫婦4人
でも十分な広さでした。





まずは夕食まで時間もあり、久しぶりに三浦海岸周辺を散歩と買い物に出かけました。
急の出発だったため、いろいろ忘れものもあり急遽買い出しもかねての散歩となりました。
いつも、ドライブで通り過ぎる場所ですが、歩いてみるといろいろ心楽しい発見もあり
小一時間があっという間に過ぎました。
帰ってきてから大浴場に出かけましたが、風呂は入れ替え制で夕刻の女性陣は露天風呂付きでした。
露天風呂は地下1,500mから湧き出る天然温泉で、女性にとっては肌がなめらかになり結構良い
手触りとのこと。
この風呂からは、天気が良ければ海に沈む夕日と富士山が見えるとのことですが、今回は残念ながら
曇り空で見えませんでした。

夕食は1階の和風レストラン「花かづら」で頂きました。ここはこのホテルのメインダイニングの
一つで、 「和」のテーマで統一され、その醸しだす雰囲気は癒しも感じられなかなかのものでした。



息子たち夫婦とは、ハーフアンドハーフのビール等で乾杯の後、旬の素材をふんだんに使った
バイキングで、お寿司、マグロや鯛の刺身等々頂きましたが、新鮮な食材で味も期待以上の
美味しさでした。9月に入っての平日でも、私たちの世代ばかりでなく、若い人たちも
結構たくさんの人が宿泊しているのにびっくりしました。



朝食は3階にある「レストランマリーゴールド」でいただきました。
花かづらと並ぶ、もう一つのメインダイニングで、洋風のコーディネイトで演出されカジュアルな
雰囲気で気楽に頂ける良さがありました。
私たちはサラダ中心の軽めの朝食となりましたが、次男は朝カレーを結構大盛りで食べているので
お嫁さんと細君とは大笑いで眺めていました。さすが私も朝カレーは敬遠しました。

朝食の後、小雨が降っていましたが次男の提案で江の島へ出かけることにしました。
実は神奈川県の湘南地域に40年近くも住みながら江の島に行くのは2度目です。

一度長男の出産前に細君と共に、私の妹たちと出かけたことがありましたが、
そこで、細君にちょっかいを出したチンピラ風の人に私が注意したことから、
相手がいきなり切れて、近くの魚屋の出刃包丁を持ち出して切り付けてきて、
魚屋の板前さんに助けられた苦い経験があり、それ以降江の島にはいきませんでした。



久しぶりの江の島でしたが、かつての苦い思い出は既になく、懐かしさを感じました。
雨が降っていたため、展望台へは行かずに神社でのお参りを行い島の散策の後、
お昼時でもあり、次男のお気に入りのお店で、お勧めのネギトロシラス丼を頂きました。





細君はシラス丼は初めてとのことでしたが、びっくりするほどのお美味しさで
初体験に感激していました。

次男夫婦もイクラシラス丼等お好みのシラス丼を頂き満足していたようです。
急遽決めたプチプチ旅行でしたが満足感が感じられる良い旅となりました。
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「中秋の名月」に咲く 月下美人

2019年09月15日 18時02分45秒 | 日々の歩み
今年の中秋の名月は、9月13日とのことでしたが、「中秋の名月」とは、太陰太陽暦の8月15日の
夜に見える月を指すとのこと。また、中秋の名月をめでる習慣は、平安時代に中国から伝わったと
言われています。



なお、今年は中秋の名月の翌日、9月14日が満月となり、中秋の名月と満月の日付が1日ずれている
ようです。その満月の光を浴びて、我が家の月下美人が、7月に続き二輪開花しました。



夕刻6時頃に細君と共にプールから帰ると、既につぼみが膨らみ始めており、8時頃にはほぼ満開と
なりました。通常と比べ1時間ほど早い開花となりました。





何年かにわたって、デジイチスケッチを行って来た月下美人ですが、眺めるたびに惹かれる花であり、
新たな発見があります。今回も11時頃まで約5時間にわたり撮り続けてしまいました。

ライティングにより全く異なった表情を見せる花であり、透明感に満ちた純白の花弁と、
蕊のコントラスト等、凄みさえ見せる月下美人の花。その花の儚げな姿を、見たとおりに写し
撮ることが出来ないもどかしさを未だ感じます。
そんな花の写真をいくつかを載せたいと思います。



月下美人に寄せて即興で短歌を詠んでみました。
言の葉で月下美人の花の美しさを表現する、その難しさを改めて感じています。

☆かんばせに輝き放つ月下美人 秘める思いの深きがゆえか
☆いのち咲く その歓喜をも秘むるがに月下美人の温き花しべ
☆仲秋の闇を圧する月下美人 白き大輪夢も紡ぐや
☆花蕊に いのちの極み みなぎらせ 月下美人はひと夜を舞うや
☆花しべに光滲むや月下美人 中秋の月 淡く射しいる
☆大輪の香りも雅び月下美人 一夜の花の夢に酔いたし
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ひと日の花の

2019年09月01日 20時31分39秒 | 日々の歩み
本日、9月1日は「防災の日」ですが、1960年の9月1日、内閣の閣議了解によって制定されたとのこと。
この日付になった理由は、1923年9月1日に発生した関東大震災にちなんだものだと言われています。

実際に「防災の日」制定の大きな決め手となったのが、1959年9月26日和歌山県紀伊半島に上陸した
「伊勢湾台風」とのこと。
なお、この伊勢湾台風は、台風災害として明治以降最多の死者・行方不明者数5098人に及んだと
言われています。

昨今、日本で起きている台風は凶暴化の一途をたどっており、昨年9月、西日本を襲った台風24号は、
伊勢湾台風を凌ぐ高潮を記録し、大阪湾をはじめ各所で大きな被害を受けたことも私たちの記憶に
新しいことです。
私たちも、今日の「防災の日」にあらためて、災害への備えを考えてみたいと思います。

この日、三浦半島一周のドライブに細君と出かけてみましたが、夏空に覆われた三浦海岸をはじめ、
走水、多々良浜等の海水浴場は、夏休み最後の休日を楽しむ家族ずれで、にぎわっていました。

また、いつもの遊歩道を巡ってみましたが、ゆく夏を惜しむかのように酔芙蓉、デュランタ、
ひまわり、サルスベリ等、晩夏を彩る花が咲き競っていました。
これらの花のデジイチスケッチしながら、季節の移ろいをしみじみ感じた次第です。
落日とともにあかねに染まる空のもとで、酔芙蓉がその花弁をくれないに染める瞬間を
眺めることができました。



そんな瞬間を短歌に詠んでみました。
  ☆落日の思いも汲むか 酔芙蓉
       ひと日の花の 極み飾るは


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