四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その138)

2024年06月26日 06時06分17秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その138) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され依然として避難を余儀なくされている皆様に
     お見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「紫陽花 白色」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山
  ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は源氏
  物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・単語や
  自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻名歌から
  2首、紫式部集より1首の計3首提出します。
註)源氏物語巻名歌・23藤裏葉(ふじのうらば)
  歌の背景
  光源氏三十九歳。藤の花の宴に内大臣が夕霧を招き、内大臣は夕霧と、
  またうちとけたいのだと、 心のうらを「藤の裏(うら)葉」に掛けて
  歌を詠む。
〇春日さす 藤の裏葉の うらとけて 君し思はば 我も頼まむ 内大臣
(返歌)
☆朧月 気持ちが分かる 藤の花 心がとけて 愛のあらわれ
註)紫式部集・23
〇知りぬらむ ゆききにならす塩津山 よにふる道は からきものぞと  
(返歌)
☆塩津山 お輿を担ぐ 男たち 一言ぼやく 難儀な道に
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 今回は、内大臣(頭中将)と紫式部の歌への返歌を詠んで頂きました。
 一首目、内大臣の歌は「春のうららかな日がさす藤の葉末のように、 
 もし、あなたがすっかり心を許してうちとけてくれるならば、私も
 あなたを信じて当てにしよう」と、夕霧に自らの想いを伝え、ようやく
 夕霧と雲居雁の結婚を認めました。
 内大臣の歌は、夕霧への深い愛情と和解の願いを、美しい言葉と繊細な
 表現で巧みに詠み、新たな関係を築き上げようとの想いが吐露されています。
 これに対して、作者の返歌は「心がとけて愛のあらわれ」と詠み、二人の
 わだかまりが解けたことを肯定し詠っています。さらに一歩進めて夕霧の
 想いを込めた返歌としてみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★奥深く秘めた想いを解きほぐす 篤き言の葉こころ満たして
 二首目の紫式部の歌は「塩津山を行く人足よ、あなた達も人生の道は
 この峠のように険しいと知っているだろうに」と意訳できますが、
 作者の返歌は「難儀な道に一言ぼやく」と、人足の人たちに寄り添う歌に
 なっていて共感を呼びます。

【詞書】卯の花は夏の季語です。「夏は来ぬ」に「卯の花の匂う垣根に
  ほととぎす早も来鳴きて」と歌われますね。「卯の花」で二首、
  又先週の「虹」で一首出詠します。
☆卯の花の白咲き誇る ふるさとの 古寺の本堂 開け放たるる
☆奥山の秘湯へ通ふ 一葉舟(ひとはぶね) 岸辺に匂ふ 卯の花の白
☆むら雲は東へ移り 夕虹の その真ん中を君は帰り来(く)
                         みっちっちさん
【解説】
 三首それぞれに、物語性を秘めた完成度の高い短歌になっており改めて
 学ばせて頂きました。
 特に、二首目の歌の「一葉舟」と「卯の花」の対比は鮮やかで印象的です。
 一葉舟は小さく簡素な舟、卯の花は清楚でありながら華やかな花で、
 この対比によって、秘湯の静けさや神聖さがより強調されています。
 また、「匂ふ」という表現によって、卯の花の香りが想像の中に広がり、
 より一層臨場感のある歌になっていると考えます。
 三首目の歌から、映画のラストシーンとしたいような雄大な映像が明確に
 浮かんで来ます。むら雲は東へ移り、虹の輪の中に現れる君は、まさに
 幸せの使者のようです。そんな幸福感が歌に溢れています。


     「咲き初める 立ち葵」

【詞書】朝、庭に出てみるとカタツムリが紫陽花の葉の上に見つけました。
  陽の昇らぬうちにと移動しています。
  ゆっくりでも一生懸命に進んだ道を残しながら・・・
☆でで虫よ背中の荷物が重たかろう朝日にひかる銀のひとすじ
【詞書】タチアオイが咲く頃 梅雨に入りますが、今年の関西は宣言が
  遅いようです。上へ上へと上り詰める花の一途さに見とれて
☆旱天に上り詰め咲く立葵 梅雨入(ついり)知らせて垂直に立つ
【詞書】決意するのは男性に限ったものではありませんが、
  あまりの逞しさに惹かれました。
☆アマリリスは男の花よ たくましく赤は決意のごとく揺るがず
                         夕庵さん
【解説】
 「カタツムリと紫陽花」「タチアオイ」「アマリリス」と今の季節を
 彩る花をテーマに、
それぞれ梅雨の憂さを晴らす爽やかな歌を詩情を
 込めて詠んで
頂きました。
 一首目の歌、カタツムリの動いた跡が朝日に照らされて輝き、それを
 「銀のひとすじ」と詠まれています。さらに、背負う貝殻の重さを
 ユーモラスに表現し、センスと感性が光る印象的な歌となっています。
 また、健気に生きる「小さな命」に注がれる眼差し、その優しさが溢れ
 歌の深みが増しています。
 二首目、立葵は梅雨入りと同時に花が下から咲き上っていき、上まで
 咲くと梅雨明けとされています。梅雨入りの遅い今年の気象状況下で
 「梅雨入知らせて垂直に立つ」の、下の句の潔い表現がいいですね。
 なお、立葵は「気高く威厳に満ちた美」との花言葉を持っていますが、
 雨の多い季節に太陽を慕うように咲き続ける姿は、古来から賞美され
 紫陽花と共に、希望をつなぐ花でもありましたね。
 三首目の「決意のごとく」の比喩が、赤々と燃えるように咲くアマリリス
 の花姿を的確に表現
していると感じます。

【詞書】canon 90dを購入し、試し撮りをしたことを詠ませて
  いただきたいと思います。
☆90d 庭の花にて試し撮り もどりて妻はまだ昼寝中
【詞書】近頃の天候を詠ませて頂きました。「とゆれかくゆれ」は、
  昭和百人一首の、006の歌から頂戴しました。
☆梅雨入りと思えば日差し照りつける 雲の間に間にとゆれかくゆれ
                         西BOOさん
【解説】
 一首目は、カメラマンとしても活躍される作者の、機材へのこだわりも
 覗く詠歌となっています。Canon EOS90Dは3250万画素のAPS-Cセンサーを
 搭載したデジタル一眼レフカメラです。私達初心者には垂涎の機種ですが、
 作品を極めていく方には必要な機材でしょうね。「まだ昼寝中」の表現に
 奥様への思いやりと優しさが滲む良い歌と思います。
 二首目「とゆれかくゆれ」は、石榑千亦氏の詠歌の本歌取りとのことですが、
 原歌では「ゆらゆらと揺れながら飛ぶ」鷗の姿を表現する言葉として使われて
 います。作者は梅雨入りとは言え、雲の間から太陽が揺れながら照り付ける
 様子を詠っていると解釈しました。強烈な太陽光線ですが、このように詠う
 ことによってホットするから不思議ですね。言霊ゆえの力でしょうか。


     「赤々と燃えるように咲く アマリリス」

【詞書】YouTube短歌:冨田勲 展覧会の絵 グノーム
☆いろいろな物が弾け飛ぶ
 空間を飛び回って
   厄を振り蒔きつつ
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 展覧会の絵は、ムソルグスキーが、友人であった画家のヴィクトル・
 ハルトマンの遺作展を歩きながら、そこで見た10枚の絵の印象をピアノ曲に
 仕立てました。ラベルが管弦楽へと編曲し、有名になっています。
 グノームは、こびとの精霊の事で鉱山従事していると伝えられております。
 ムソルグスキーが、友人の10枚の絵からインスピレーションして作曲した
 との事で、私もこの冨田勲版の曲のイメージだけで愚詠を仕立てようと
 思っております。
 下記URLに展覧会の絵を貼付しておりますので、御覧戴ければ幸いです。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/a8a855159f2056e2879c7a5d2988ae8d
                         自閑さん
【解説】
 『展覧会の絵』は、冨田勲のシンセサイザー音楽としての2作目の
 アルバムで、1975年に発売されました。作者の説明にもありますように
 原曲はムソルグスキー作曲のピアノ組曲『展覧会の絵』です。
 冨田勲のこのアルバムは、前作『月の光』の成功を受けてリリースされ、
 ムソルグスキーの原曲を冨田勲自身の解釈で再構築したと言われる作品です。
 シンセサイザーの魅力を存分に活かし、テクノロジーと音楽の融合を極限
 まで追求している作品と感じます。
 作者のご案内で、冨田勲「展覧会の絵」のYouTubeを視聴させて頂きました。
 「こびと」の姿をユーモラスに描いた曲で、シンセサイザーの音色を
 駆使して、軽快でコミカルな曲調でありながら、奥深いメッセージ性を
 持つ作品と感じました。
 この曲のイメージから紡いだ短歌は、曲の中間部分で少し不気味な
 雰囲気も漂いますので、下の句の「厄を振り蒔きつつ」と響き合って
 いると感じました。
 冨田勲の曲を短歌で表現する。その挑戦に成功した一例と理解しました。

【詞書】6/22(土)は北米で“ストロベリームーン”と呼ばれる満月とか。
  ネイティブアメリカンの人々がイチゴの収穫期だからそう呼んだの
  だそうな。日本では最大が午前10時8分頃だということで、見るなら
  前日21日(夏至の日)の夜中、22日の0時頃がいいとどこかで読んだ
  ので、天気のぐずり具合も鑑みて、その辺りに見るのが良かろうと
  思い、夜中を待って雨も降ってないな…曇り具合はどうやろか?と
  心配でしたが、玄関から外に出て月を探すとだいたい南の空の
  あたりに、光ってた!満月や!やった“ストロベリームーン”を
  見られた!!と、いうことです。見られたからって何がどう…という
  わけではありませんが、何か元気になりそうな感じでした。…すごく
  微妙~に、うっすら雲がかかっていたような気がしますが、まあ
  ええか!☆(「土スタ」の公開生放送で宇治に柄本佑さんと一緒に
  来られてた吉高由里子さん。この日の満月の事をちらっと仰って
  たけど見はったかな?)
☆短夜(みじかよ)の南天にストロベリームーン
             満月になるちょっと手前の
【詞書】6月23日は1945年に沖縄に於いて、“日本軍の「組織的戦闘」”
  が終わった日とされ、この日に沖縄全戦没者追悼式が行われます。
  そして今年も…。
  原爆が落とされた広島と長崎、東京や大阪を始めとして各地に
  もたらされた空襲(私の父も少年時代に大阪で遭っています。手に
  火傷の跡があるそうですが、未だにどこにあるのか聞けない…)…
  それぞれに悲惨な被害が有り、人々の悲しみがあったのだとは
  思うのですが、日本に於いて唯一“地上戦”があった沖縄の歴史と
  その地続きである現在の状況には、今を生きる我々は思いを寄せ、
  何があったのかを知るべきなんだと、テレビで式典を見るたびに
  思わずにいられません。…どうか20万余の魂の安からんことを…と。
  (夜中にあったドキュメンタリーで、北海道出身の軍人さんが
  かなり沖縄で亡くなった、という事を知りました)
☆人々の慰霊と平和への祈り
        戦場となった沖縄の地に
【詞書】…ええ大人のやることか!!「違反ではない」って、今までそんな
  しょーもないこと誰もせんかったからいちいち「やっちゃいけません」
  ってなことは言ってなかっただけやと思うんです。
  何かもう情けないっていうか呆れたっていうか…。あれが“作戦”
  とか“戦略”とか言うのなら…あなた方選挙を何やと思ってるん
  ですか?!…って感じです。“自由”とか“権利”の意味を履き
  違えてるんとちゃうの?!…って。…東京だけで終わるといいん
  ですが……。
☆都知事選 傍若無人な掲示板
     ポスター貼る場所 売買するとは!
                         ちがやねこさん
【解説】
 今回も「ストロベリームーン」「慰霊の日」「都知事選ポスター」と、
 新鮮なテーマを、独自の視点から三首詠んで頂きました。
 一首目、作者の説明にもありますように、アメリカの農事暦では、
 月ごとの満月にそれぞれ名前がつけられているとのこと。アメリカ
 先住民が、満月に独自の名前をつけることで、季節の移り変わりを
 捉えていた伝統に由来するもので、6月は野いちごの収穫時期でも
 あり「ストロベリームーン」と名付けられたようです。歌と同様に
 「野いちごの収穫」とは、ホッとする由来ですね。
 二首目、先の大戦で唯一地上戦の地となり、沖縄県民の4人に1人が
 命を落とした凄惨な地上戦の戦闘が終わったとされる日。沖縄県内
 各地が平和への祈りに包まれたこの日。広島、長崎へと続く歴史を
 踏まえ、詠われているように「戦場となった」惨状に目を背ける
 ことなく、「再び戦前としない」ことを私たち自身も胸に刻んで
 参りたいと思います。
 三首目は、詠われている通りですね。まさに「傍若無人な」状態に
 なっていますが、選挙の掲示板を「ビジネス」対象にしていいはずは
 ないと考えます。選管として「仮執行」も含めて、法改正を待つ
 までもなく現行法を駆使して
毅然として対応し、このような暴挙を
 決して許してはならないと考えます。


☆つがいかも ホタル舞う闇深くして 命をつなぐ営み妖し
                         ポエット・M
【解説】
 ここ三浦半島でも蛍の住める河川の再生が、自治体や地域のボランティアの
 手で粛々と進められています。また、森に生息する貴重なゲンジボタルを
 観察してもらうため、期間限定で夜間も一般の方に人数制限を行いながら
 解放されています。既に、この期間は終了していますが…。
 この蛍が闇の中で舞う幻想的な情景。この舞は命を繋ぐの貴重な営みで
 あるとのこと。その事実を踏まえ、健気な命に寄り添って詠ってみました。


     「咲き競う がく紫陽花 汐音」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(45)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。
     
26.「短歌の章」 喜寿となる日(1)

   枕辺に朝鳴く鳥の声すなり
           喜寿となる日を今日は迎えぬ
            
   朴の花今朝白々と空に向かひ
             大きな花弁を開きて咲きぬ

   春風無辺 かかる境地にいつの日か
           成ることもあれ 尚年積まば
 
【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】先週に引き続き掲載致します。

 チョウキチさんからのコメントです。
  光源氏の歌は、「この篝火とともに立ちのぼる恋の煙こそは、
 いくつになっても燃え尽きることのない私の恋の炎だったのです」。
 玉鬘の歌は、
 「そんな煙のような恋ならば、空にあとかたもなく消し去って
 くださいませ」。
 幾つになっても成長しない光さんより、玉鬘の方が1枚も2枚も
 上手ですね。状況を理解しつつ見事な詠歌に私も感心です。

 ポエット・Mの返答
  光源氏と玉鬘との歌のやり取りは、二人の人柄と思惑が交錯し、
 読み応えのある物語になっていると考えます。
 玉鬘はかつて光源氏が思いを寄せた夕顔の娘でしたが、その娘を
 光源氏は養女とし、その娘に隙あらばセクハラまがいの行為を
 繰り返していました。その背景を踏まえてこれらの歌を味わうと
 別の想いも湧きますね。
 おっしゃる様に「玉鬘の方が1枚も2枚も上手」と感じますし、
 女性は幼くても男心をくすぐる術を身につけていると思わされ
 作者・紫式部の遊び心も覗いて見えます。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字以内にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その138)ネット歌会

2024年06月26日 05時08分56秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その138)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「ガクアジサイ 汐音」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆梅雨入りと思えば日差し照りつける 雲の間に間にとゆれかくゆれ
                         西BOOさん
★気まぐれな梅雨空見上げカレンダーと押し問答する予定危うし
                         夕庵さん
★南風 湿度が加わりムシムシに 溜まらず除湿ボタンをONす
                         西BOOさん
★梅雨時は除湿と冷房繰り返す 愛犬はやも舌だしあえぐ 
                         夕庵さん
★裏庭が涼しいのかな 野良猫が仰向けになり寝そべっている
                         西BOOさん
★青畳にうたた寝をする心地よさ 夢に清流の音聞きながら
                         夕庵さん

☆卯の花の白咲き誇る ふるさとの 古寺の本堂 開け放たるる
                         みっちっちさん
★旅の日の古寺は苔むし神さびて岩山背にして堂々とせり
                         夕庵さん
★旅の日の永平寺にて若僧の 修行に我の常をかんがみ
                         みっちっちさん

☆でで虫よ背中の荷物が重たかろ 朝日にひかる銀のひとすじ
                         夕庵さん
【詞書】昔は赤と黒だけでしたが、今はカラフルな色が朝日に光り、
  一年生も嬉しそうですね。
★ちさき背にランドセルとふ重くとも 好きなピンクやむらさき嬉し
                         みっちっちさん
★思い出の6年間と共にある ミニランドセルはわが手の上に
                         夕庵さん
★思ひ出のサルビア揺るる下校道 走り出す友 ランドセルゆらり
                         みっちっちさん
★お下がりのランドセル嫌と泣いた日の親の気持ちを解らぬものを
                         夕庵さん
★子を思ふ親の気持ちは 親になり初めて気づくいのちのサイクル
                         みっちっちさん


      「咲き初める夾竹桃 薄紅」

☆むら雲は東へ移り 夕虹のその真ん中を君は帰り来
                         みっちっちさん
★帰り来ぬ人を待つ身の切なさよ 空を見上げて星を数えぬ
                         夕庵さん
★帰り来ぬ考妣(ちちはは)は満天の星 我のこころに光もたらす
                         みっちっちさん  
★父母はすでに仏になり給い慈悲の眼で諭しくるるや
                         夕庵さん
★父母は吾(あ)の肩先に ふんはりと優しき笑みで吾を見守りぬ
                         みっちっちさん
★肩先に雨の吹きぶり容赦なし 梅雨入りなれど雨量は異常に
                         夕庵さん
★降りしきる雨に相合傘の下 君の肩先しとど濡れをり
                         みっちっちさん
★降り止まぬ雨につかの間雨宿り 傘持たぬ事反省しきり
                         夕庵さん
★降り止まぬ雨に古書肆で雨宿り 昼の灯ほのと匂ひ重たき
                         みっちっちさん
★くちなしの匂い這うよに流れ来る白き花びら雨に打たれて
                         夕庵さん
★駅前を出(いで)て くちなし匂ふ垣 遠まはりして君は帰り来
                         みっちっちさん
★駅前のスーパーに寄り半額の 惣菜買って子の待つ家へ 
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲き競う デルフィニウム」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
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新種紫陽花「汐音」

2024年06月23日 09時10分16秒 | 日々の歩み

 今回は県立観音崎公園に咲いている紫陽花の新種「汐音(しおん)」に
ついて触れてみたいと思います。

     「新種紫陽花 汐音」

 この紫陽花は、先にブログでも触れましたが…、この公園で新たに
作出され、2017年7月に命名されました。新品種は、咲き始めは白色で、
徐々に濃い紫に変わるのが特徴です。
 名前はあらかじめ公園が選んだ5つの候補から投票で「汐音」が最多で
決まったとの事。投票した方は「潮の音を聞きながら育つアジサイなので
ぴったり。字も響きもすてき」と話していたとのことです。

     「紫陽花汐音が 紫色に変わる前」

 園内にはガクアジサイや西洋アジサイなど約1万株が咲いていますが、
さらに観音崎のアジサイをアピールしようと、同園パークセンター前に
70株ほどの新品種が植えられました。

 この公園では、自生種のガクアジサイを見つつ森林浴や、うみの子とりで、
花の広場、三軒家園地、横須賀美術館をめぐるコースが人気で、約約40分程で
散策出来ます。
 なお、アジサイを眺めながら園内を歩くと、今の季節ボランティアの方が
丹精を込めて育てている山百合の群生に出会い、レンガ造りの砲台跡を
見つけたり、木陰から海が見えたり…等々の発見もあって自分なりのコースを
見つけるのも楽しみの一つです。

     「観音崎公園 花の広場」

 また、横須賀美術館の山の広場ではいろいろなアジサイが咲き、来場者の
撮影スポットになっています。皆さんも機会を作り梅雨のこの時期、観音崎
公園を訪れて見られたらいかがでしょうか。

      「白色のガクアジサイ 慰霊の想いを込めて」

 今日、6月23日は沖縄戦から79年となる「慰霊の日」です。沖縄県民の4人に
1人が命を落とした凄惨な地上戦の戦闘が終わったとされる日。沖縄県内各地が
平和への祈りに包まれるこの日。
 私達も歴史に学び、語り部の方々の胸の内から紡ぎ出される悲痛な叫びに
想いを寄せ、さらに、諸々の資料に遺された戦争の実態と記憶を胸に刻み、
「再び戦前にしない」想いを、改めて受け継いで
行きたいと思います。

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第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その137)

2024年06月19日 05時44分02秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その137) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され依然として避難を余儀なくされている皆様に
     お見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「紫陽花 白色」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山
  ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は源氏
  物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・単語や
  自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻名歌から
  2首、紫式部集より1首の計3首提出します。
註)源氏物語巻名歌・22真木柱(まきばしら)
  歌の背景
  光源氏三十七歳。玉鬘に夢中になるあまり妻や子供のことを顧みない
  髭黒の大将に対し、北の方の父上に当たる式部卿の宮は、髭黒の大将の
  北の方と子どもたちを屋敷へ迎える。髭黒の大将の姫君(真木柱)は、
  父君が来られることを待ち望み、悲しい気持ちを詠む。
〇今はとて宿かれぬとも馴れ来つる 真木の柱は われを忘るな  姫君(真木柱)
〇馴れきとは思ひ出づとも何により 立ちとまるべき 真木の柱ぞ (北方)
(返歌)
☆親しんだ 真木柱こそ ひび割れて 隙間に残す 悲しみの歌
☆北の方 思い出しても 口惜しく 涙を流し 別れ惜しむも
註)紫式部集・22
〇かきくもり 夕立つ波の あらければ 浮きたる舟ぞ しづ心なき  
(返歌)
☆空曇り 稲妻ひかる 荒れる波 心許ない 浮いてる舟の
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 「真木柱」は源氏物語の中でも「大どんでんかえし」に当たる一つと
 言われています。予定調和に終わらない、作者・紫式部のストーリー
 テイラーの面目躍如と言った巻でもあります。玉鬘がお妃候補に
 なりながら、髭黒大将に射止められる経緯は、この時代のゆるい結婚観を
 も如実に表していると言えます。今の世では考えられませんが…。

 一首目、姫君(真木柱)は、「今はもうこれまでと邸を離れておじい様
 の許へ参ります。でも幼い時から馴染んできた真木の柱は、
いつまでも
 私の物よ。だからどうか、私を忘れないでね」と詠い、

 二首目、北の方は「今まで馴れ親しんできた事を真木の柱が忘れない
 としても、もはや私たちがこの邸に立ち止る理由はないのですよ」と
 諭すように詠っています。
 作者の返歌は、いずれも姫君と北の方の想いに寄り添い、悲しみ、
 口惜しさを肯定して詠っていて、読者の共感を誘うものと考えます。
 二首目の返歌を、柱のひび割れは北の方の怒りが象徴的に刻まれたもの、
 との物語にして詠んでみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★口惜しさと哀しみ見つめ真木柱 北の方ゆえ刻む怒りも

【詞書】夏の季語である「虹」で三首詠みました。
☆夕虹を追ひてアクセル踏む君と うねる湾岸線の夕暮れ
☆虹の輪の半円を海呑み込むや 君と見つめし遥かなる虹
☆夕虹を 亡き友垣と追ひかけし あの初夏の下校道いまも
                         みっちっちさん
【解説】
 虹にまつわる三首を、詩情豊かに詠んで頂きました。
 特に、二首目の歌は、壮大な自然の情景と、叙情的な情感が鮮やかに
 浮かび上がる一首となっています。海と虹という対照的なイメージが
 織りなす幻想的な世界観は、私達の想像力を刺激し、深い余韻を
 残す歌となっていると感じます。なお、海と虹を組み合わせることで、
 奥行きのある世界観を創造しています。
 また、具体的な描写と比喩表現によって、五感を刺激し、情景を
 鮮明に浮かび上がらせる表現力は秀逸です。
 さらに、「君」への想い深さと永遠性への願いも感じられます。

【詞書】私事で、皆様にご心配おかけして誠に申し訳御座いません。
  妻につきましては、少々認知症もあり目がはなせないのが現状です。
  1日のみ介護を息子に任せて孫と生駒山上遊園地に行ったことを
  出詠させて頂きたいと思います。
☆小雨中 孫と山上遊園地 遊び疲れでパパママ抱っこ
【詞書】介護をしながら詠ませていただきます。
☆若き日の君と夢にて会えたなら 私に笑みを返しけるかも
                         西BOOさん
【解説】
 介護で諸々お忙しい中「水曜サロン」へ出詠頂きありがとう
 ございます。
 一首目の歌、介護の合間にお孫さんと生駒山上遊園地に行かれた
 とのこと。お孫さんがおじい様と目いっぱい楽しく遊び、その疲れ
 から、パパとママに抱っこをせがむ。そんな笑顔にあふれた情景が
 目に浮かび、幸せそのものの様子が歌に溢れています。そんな日々が
 人生の後半に用意されている作者の幸せをしみじみと感じます。
 二首目の歌、現実には中々叶えられぬ望も、夢であればと思わせる
 素敵な詠歌です。「笑みを返し」に留めるところが粋ですね。
 介護に専念されつつも、作者も十分ご自愛の程をお祈り致します。

【詞書】娘宅のリフォームの為、大きな音は子犬にはストレスが
  大きいからと我が家で4泊を過ごしました。トイプードルの11才、
  名前はテトです。
☆吠えもせず粗相もせずに4泊を 我が家で過ごせしシニアのテトよ
☆手枕のテトの体温暖かく ともに眠りてともに夢見む
☆クッションにテトの匂いの残りいて カバー洗うも切なくなりぬ
                         夕庵さん
【解説】
 トイプードルの11才と言えば、人間でいえば喜重を迎える世代となり
 ますが、画像で拝見する限り元気なご様子でよろしいですね。

 私達も子供たちが旅行等で長期に家を空ける際、そこに二人で住み込み
 トイプードルのワンちゃんたちの世話に出向くことが
結構あり、そこから
 勤務先に向かったこともありました。例え
短い期間でも一緒に暮らすと
 愛情も湧き、離れがたい想いに
なりますね。
 三首目の歌の、「カバー洗うも切なくなりぬ」の想いは十分に表現され、
 その切なさがしみじみと伝わる説得力の
ある歌と感じます。
 一首目、二首目の歌で作者と愛犬テトちゃんとの関係性が十分伝わって
 来ます。「ともに夢見む」の表現に、愛情の深さが滲み
味わいのある歌と
 思います。

     「白色から紅色へ変化する ガクアジサイ」

【詞書】YouTube短歌:冨田勲 展覧会の絵 プロムナード1
☆始まりはいつも期待を込めつつ
    一歩一歩Andanteのリズムで
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 子どもの頃、オーディオコンポーネントのステレオを買ってもらい、
 初めてLPのクラシックをいくつか買った時、展覧会の絵が聴きたかった
 ので、このレコードを買いました。冨田勲も、シンセサイザーも知らずに。
 買った後から、これはクラシックではなく、新たな音楽の始まりの曲だと
 思いました。
 当時のモジュラー式のモーグ・シンセサイザーは、電圧を変える事で、
 音を作り出していたそうです。人の声や風の音のように聞こえるが、
 空気を振動させた音を録音するのではなく、音そのものを創造していた。
 輸入した時、説明書も無く、一から音を出していたとあります。
 Andante(アンダンテ)は、音楽速度記号で、歩く速さで(♩=72前後)と
 言う事だそうです。
 下記URLに組曲を貼付しております。とりあえず最初のプロムナード1を。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/0141bcb0eee44ba06e3e4cc2ddae496d
                        自閑さん
【解説】
 ご紹介頂いたYouTubeで『展覧会の絵』を視聴させて頂きました。
 短歌説明にも記されていますように「新たな音楽の始まりの曲」との
 作者同様の印象を持ちました。この曲の作曲者、冨田勲氏は近年バーチャル・
 アイドル「初音ミク」との「イーハトーヴ交響曲」でも知られる日本が世界に
 誇る作曲家の一人ですね。

 シンセサイザーを駆使して、音楽を再構築する。その独創性は、どの芸術にも
 言えるかも知れませんが、彼によって新たな命が吹き込まれた
と言っても
 過言ではありません。

 上の句で詠われているように「期待を込めつつ」曲と、それが創り出す世界を
 私達も楽しんで参りたいと思います。短歌を用いて冨田勲氏の世界を
表現
 しようとされた作者の「挑戦」の意欲と、その成果を讃えたいと思います。

【詞書】ついさっき知ったほやほやの情報です。今秋開館する「任天堂
  ミュージアム」は宇治市の小倉(小倉)。その関係かもですが、2種類の

  絵柄のマンホール蓋が宇治市の又振と菟道丸山に設置されるそうです。
  設置されたら見に行こっ!!(うさぎポケモンやまっちゃポケモン…
  どれも知らないポケモンですが…)
☆ミュージアム 強力サポートポケモンの
       マンホールのふた 宇治にも爆誕!
【詞書】現行の700系をベースにした「新幹線のお医者さん」ドクター
  イエローが13日、老朽化を理由に来年1月以降に引退させると発表
  されました。(JR東海は来年1月、西日本は’27年に)私自身は見た
  ことないですが、テレビなどで、見られた人達の嬉しそうな顔を
  見たら、“見ると幸せになる”んだなー、と思ってました。
  残念ですねー。点検用の装置を積むというN700Sは黄色に塗装しない
  のかなあ…。
☆お疲れ様でしたドクターイエローよ
           幸せ運んだ点検車輌よ
【詞書】突然の報道を聞いて驚きました。6月12日に落語家の桂ざこば
  さんが喘息のため76歳で亡くなられました。
  宇治文化センターで開催される「米朝一門会」でもよくお名前を
  お見かけしました。西成の御自分のお住まいのそばに“道楽亭”
  という寄席を作って、若手の育成などの活動も熱心だったようです。
  大阪天満宮そばの“繁盛亭”の設立にも動かれたとのことで、
  ほんとに落語を愛し、上方落語の将来を考えてらした方だったと
  思います。印象深いのは「ウィークエンダー」(’80年代かそこら)で
  の唾を飛ばして喋るような熱っぽい語り口ですが…。「らくごのご」。
  鶴瓶さんより“ちゃんと落語になってる”感がありました。
  (どちらも面白かったですが)「そこまで言って委員会」…無茶苦茶な
  言い方のようではあっても庶民目線で熱弁を振るう姿を見るのが
  楽しかったです。…お疲れ様でした。あちらで米朝師匠や枝雀さんと
  豪華な落語会開催して下さい…。(去年11月の宇治の「米朝一門会」は
  メンバーが良いし行きたいなあーと思ったんです…)
☆スマートや粋だと言い難いけれど
         人情厚きざこばさん逝く
【コメント】ちがやねこさんご自身のコメントです。
 *前回には夏椿の歌を有難うございました。夏椿は冬の“椿”達より
  儚さを感じますね。…ここ2日、母の体調があまり良くなくて寝不足
  です…。気候もややこしいですし、ポエットMさんも皆さん方も、
  どうかおつつがなきよう…。
                        ちがやねこさん

【解説】
 今回は、「ポケモンマンホールのふた」「ドクターイエロー」さらに、
 「ざこばさん」について、最新の情報を踏まえ、さらに作者の熱い想いを
 交えて印象深く詠んで頂きました。
 二首目の歌、見る人を幸せにすると言われた「ドクターイエロー」の
 点検用新幹線。中々眺めるチャンスに恵まれない方が大半でしたが、
 このように縁の下の力持ちとして活躍してきた車両に脚光が当たることは
 良いことと思います。作者の歌に表現されたことによって、この存在は
 千年後まで語り継がれることになると考えます。
 三首目の歌、「人情厚きざこばさん逝く」に作者の想いが、凝縮し表現
 されていると感じます。まさに「スマートや粋だと言い難いけれど」は
 「落語家の桂ざこばさん」への最高の賛辞でもあります。
 徹頭徹尾「庶民目線」を貫き、ぶれなかったざこばさんは、上方落語の
 北斗星とも言える存在であったと考えます。改めてご冥福をお祈り
 申し上げます。また、作者もご自愛の程をお祈り致します。

☆葉山路の棚田に蛙(かわず)の声ひびき 水張田澄める信濃路思う
                         ポエット・M
【解説】
 新緑に染まる葉山路の一角に「にほんの里100選」にも選出されている
 結構な規模の棚田があります。ちょうど代搔きと言われる整地も済み、
 棚田に水が張られそれぞれに、梅雨に間のある青空が映っていました。
 その時蛙の声が響き
何匹かが、それに和していました。
 蛙の合唱ほどではありませんが、故郷信濃路の澄んだ水張田(みはりた)
 に響く蛙の声を思い出してしまいました。景観もさることながら、聴覚に
 刻まれた記憶の確かさを改めて感じてしまいました。そんな想いを
私なりに
 感じて詠んでみました。


     「咲き初める がく紫陽花」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(44)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。
     
25.「短歌の章」 寺家の白心庵(2)

   寺家(じけ)の村白心庵に黙深く
           濃茶いただく ひぐらしの中
            
   ひと日ひと日の行くこと早しと嘆けども
             今日はねもころに一碗いただく

   沙羅の花あした開きて夕べには
           白々と散り地を覆ひたり
 
【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】先週に引き続き掲載致します。

 チョウキチさんからのコメントです。
  光源氏の歌は、「この篝火とともに立ちのぼる恋の煙こそは、
 いくつになっても燃え尽きることのない私の恋の炎だったのです」。
 玉鬘の歌は、
 「そんな煙のような恋ならば、空にあとかたもなく消し去って
 くださいませ」。
 幾つになっても成長しない光さんより、玉鬘の方が1枚も2枚も
 上手ですね。状況を理解しつつ見事な詠歌に私も感心です。

 ポエット・Mの返答
  光源氏と玉鬘との歌のやり取りは、二人の人柄と思惑が交錯し、
 読み応えのある物語になっていると考えます。
 玉鬘はかつて光源氏が思いを寄せた夕顔の娘でしたが、その娘を
 光源氏は養女とし、その娘に隙あらばセクハラまがいの行為を
 繰り返していました。その背景を踏まえてこれらの歌を味わうと
 別の想いも湧きますね。
 おっしゃる様に「玉鬘の方が1枚も2枚も上手」と感じますし、
 女性は幼くても男心をくすぐる術を身につけていると思わされます。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字以内にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その137)ネット歌会

2024年06月19日 05時22分09秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その137)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。

     「ガクアジサイ 白色」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆小雨中 孫と山上遊園地 遊び疲れでパパママ抱っこ
                         西BOOさん
★リュック背に左に2歳児右ベビーカー エスカレーター駆けるママ逞しき
                         夕庵さん

☆若き日の君と夢にて会えたなら 私に笑みを返しけるかも
                         西BOOさん
★秘かにもきみ思(も)うこころ隠せない たとえ夢でも逢いたきものよ
                         夕庵さん

☆クッションにテトの匂いの残りいてカバー洗うも切なくなりぬ
                         夕庵さん
★ひとり寝の夜には君の香を抱き 枕濡らすも若かりし恋
                         みっちっちさん
★尼僧なる寂聴氏は煩悩の 火を消さぬまま 99才を逝く
                         夕庵さん
★夫(つま)も子も捨て男へと 奔放の 恋と文学に生きし寂聴
                         みっちっちさん
★自己主張と巧みな話術の寂聴に 天台宗の教えは如何に
                         夕庵さん

☆夕虹を 亡き友垣と追ひかけし あの初夏の下校道いまも
                         みっちっちさん
★吉報は虹の架け橋渡り来る 明日退院と友のよろこび
                         夕庵さん


      「夾竹桃 薄紅」

☆夕虹を追ひてアクセル踏む君と うねる湾岸線の夕暮れ
                         みっちっちさん
★驟雨やみ 山里遠く虹の立つ 腰を伸ばして仰ぐ農夫ら
                         夕庵さん
★大滝に打たるる漢は飛沫なか 小さき虹の光が肩に
                         みっちっちさん
★山深く滝行すれば岩肌に 菩薩の姿現るらしき
                         夕庵さん
★一の谷の合戦の朝 義経が武運祈りし木津磨崖仏
                         みっちっちさん
★川の面に姿映しぬ磨崖仏 和束の里は茶摘みに忙し
                         夕庵さん
★落日に手足欠けたる磨崖仏 麦秋の風そよと吹きゆく
                         みっちっちさん
★麦秋の風に桑の葉さわさわと「女工哀史」が頭をよぎる
                         夕庵さん
★たそがれの野麦峠に息絶へし 女工の碑より はるか飛騨見ゆ
                         みっちっちさん
★飛騨牛の寿司頬張りながらそぞろゆく 遠き旅路の猿ぼぼが好き 
                         夕庵さん
★災ひが去るとさるぼぼ ほのぼのと 見てゐるだけで幸せ呼べり
                         みっちっちさん
★飛騨高山(たかやま)の店に猿ぼぼ吊されて赤いお顔の小さきを買いぬ
                         夕庵さん

☆麦秋の野べに響ける草笛に 藤村の詩(うた)の悲しみに触れ
                         ポエット・M
【詞書】旅の思い出からの1首です。
★信州の城跡に聞く草笛に いにしえ忍ぶ音遙かなり
                         夕庵さん
【詞書】島崎藤村の詩「歌かなし佐久の草笛…」に寄せて。
★小諸なる城跡(じょうし)にひびく草笛に かの哀しみの人は遥かに
                         ポエット・M
★遙か聞くあの草笛をわれの手に 乗せて旅立ちし人を忘れず
                         夕庵さん
★草笛は茶の葉がよろし 雲水の奏でし曲は藤村の詩(うた)
                         ポエット・M
★茶摘みする赤いタスキの乙女らに 習いて異国の人の姿も
                         夕庵さん
★外国の人らも担う茶摘みの場 八十八夜も様変わりして
                         ポエット・M
★丹精の新茶を注ぎくるる男(ひと)一滴も残さず真白な茶器に
                         夕庵さん
★寂として白磁の碗に注ぐとき 茶の香幽かに部屋に満ちゆく
                         ポエット・M
★新茶(ちゃ)を供う九谷の器の彩増して 6月の風庭より来たる
                         夕庵さん
★古九谷の茶器の彩どり豪胆に 百合に並ぶも際立ちている
                         ポエット・M
★ほの暗き小笹のなかに見つけたり 気高く揺れる笹百合一本
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「アジサイ うす紅」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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「クリーンヨコスカ」へ

2024年06月17日 12時12分24秒 | ボランティア

 「私たちの町は私たちの手によって」を合言葉にはじめられた「クリーンヨコスカ」市民運動は、今年で50周年を迎えるとのこと。

 この4月から自治会の役を担うようになり、各種のイベントに参加していますが、過日この「クリーンヨコスカ市民の会」の総会に参加して参りました。この会は各行政区毎に行われているとのことですが、参加者は100名ほどでした。昨年度の活動報告と、今年度の活動計画・予算等を活発な議論の後承認し、功労者の表彰等も行われました。

     「ホタルブクロ」

 私達の団地でも、日常的な清掃は契約している専門の方によって、かなり入念に行って頂いていますが、周辺清掃と、雑草取り等は当番制で月一回「クリーン活動」として実施しています。これらの活動も「クリーンヨコスカ」の取り組みの一環として進められている旨を改めて理解しました。

 それでも、各地域ごとに自主的に粛々と清掃活動に取り組む多くの方の存在も報告され、改めて頭の下がる思いが致しました。これらは行政の為すべき業務と言ってしまえばそれまでですが…。誰に言われることもなく自らの務めと割り切り、長い歳月にわたって地域清掃を地道に行ってきた少なからぬ人々。世知辛い世情の中でも、このような方たちの存在が地域のモラルを底支えしていると改めて感じました。

     「柏葉紫陽花」

 なお、会議終了後、周辺に存在する京急電車の駅頭で手分けをしながら、「クリーン活動にご協力を」とのティシュペーパー配りを1時間ほど行い散会しました。真夏日の陽ざしの下でのティシュペーパー配りは、それなりに厳しいものがありました。

 また、昨日は「父の日」とのことで息子たちから「ビール詰め合わせ」「シーバースリーガルミズナラ」ウイスキー等々のギフトが届き、感謝しつつも、受験期の子供たちを抱え諸々の出費を考えると、申し訳ない思いが先立ちます。その旨メール等もしましたが、暑いこの季節有難く頂くことにしました。

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第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その136)

2024年06月12日 05時39分11秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その136) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され依然として避難を余儀なくされている皆様に
     お見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「ガクアジサイ 汐音」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」


【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山
  ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は源氏
  物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・単語や
  自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻名歌から
  2首、紫式部集より1首の計3首提出します。
註)源氏物語巻名歌・21藤袴(ふじばかま)
  歌の背景
  光源氏三十七歳。源氏の使者として、宮仕えの件で玉鬘を訪ねた
  夕霧は、玉鬘が実姉でないことを知り、夕霧らしい不器用さで口説き、
  蘭の花を御簾の中へ差し入れる。(藤袴は蘭の異名)
〇同じ野の 露にやつるる 藤袴 あはれはかけよ かことばかりも 夕霧
〇尋ぬるに はるけき野辺の 露ならば 薄紫や かことならまし  玉鬘
(返歌)
☆フジバカマ 御簾の中に 差仕入し 歌を詠みかけ 思いやりこそ
☆縁薄き 薄紫の フジバカマ 思いも懸けぬ ことよせなくも 
註)紫式部集・21
〇磯がくれ おなじ心に たづぞ鳴く なが思ひ出づる 人やたれぞも
(返歌)
☆空曇り 岩陰隠れ 水際に 恋しい人を 想って泣くも
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 一首目の歌、夕霧が父光源氏の使いで玉鬘のもとを訪れ、従兄弟の縁に
 事寄せ藤袴(蘭)の花を差し出しつつ「あはれの心はかけてください」と
 秘めていた想いを訴えています。
 二首目の玉鬘の歌は、「別にあなた様と私が深いかかわり合いがあるわけ
 ではございませんわ」と取り合わない状況が詠われています。
 その二首の歌への作者の返歌は「思いやりこそ」「ことよせなくも」との
 表現で、それぞれの歌をなぞって詠っています。このような返歌もまた、
 面白い趣向と感じます。
 なお、一首目の「かことばかりも」の「かこと」というのは掛け詞で、
 「かご」は、帯のとめ金で、ベルトのバックルみたいなもの表しています。
 三首目の歌は紫式部自身が詠っていますが、磯の浜のものかげで私と同じ
 気持ちで鶴が鳴いている。一体何を思い出しているのかしら。思い出して
 いるのは誰なのかしら、と意訳できます。
 ここでは越前に残してきた父、為時ではなく都で待っている宣孝と考える
 のが妥当と考えますし、作者の返歌もズバリその想いを詠っています。
 そんな想いを抑えつつ密かに詠ってみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★田鶴(たず)ともに 君の待ちいる都路を 思いて吾も秘かに泣ける

【詞書】京都に住んでいた頃、京都の梅雨はことのほか情緒的だった気が
  します。特に雨の銀閣寺や哲学の道が好きでした。
  思い出を三首出詠いたします。
☆銀閣の黒き漆の壁濡らす 玉の雫のひたひたと梅雨
☆銀閣の白砂(はくしゃ)の紋や 銀沙灘(ぎんしゃだん) 荘厳として梅雨の雨音
☆銀閣を経て哲学の道ゆかば 雨粒まとふ紫陽花の色
                         みっちっちさん
【解説】
 詞書にも記されていますように、京都の風情に梅雨は似合っていると
 感じます。まして、歴史に磨かれた銀閣寺との取り合わせは、それだけで
 歌の世界が情緒豊かに展開されています。三首の歌はその世界をそれぞれ
 独自の視点から感性豊かに表現されています。
 特に、三首目の歌は、銀閣寺から哲学の道をそぞろ歩く際に眺めた、雨に
 濡れた紫陽花の様子を味わい深く詠まれています。雨のしずくをまとう
 紫陽花の色鮮やかさを「雨粒まとふ」との言葉で巧みに表現しています。
 また、「銀閣」と「哲学の道」という京都の代表的なスポットを詠み込む
 ことで、歌に新鮮さと奥行きを与えていると考えます。
 なお、二首目の「荘厳として梅雨の雨音」の漢詩調の表現も生きています。

【詞書】お昼寝をしている時に詠ませて頂きました。
☆雨音に昼寝覚(ひるいさめ)しや そよ風が入りて布団を一枚増やす
【詞書】写真が上手く撮れないことを詠ませて頂きました。
☆綺麗だと思いて撮るも 一枚に残し難しや 群れる薔薇の華
【詞書】渡辺貞夫のyou tubeを聞いて詠ませて頂きました。
  聞いたyou tubeは、
  https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E8%B2%9E%E5%A4%AB%20%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88&mid=C795DAB3D5687024880EC795DAB3D5687024880E&ajaxhist=0
  もう、一曲
https://www.youtube.com/watch?v=cnvqXWze-So
☆『NICE SHOT!』験を担いで ナベサダのyou tubeにて昔に浸る
                         西BOOさん
【解説】
 今回も、「雨音」「薔薇の華」「ナベサダ」と最新の話題をテーマに
 三首の歌を趣き深く詠んで頂きました。
 二首目は、カメラマンとしての作者の自負が覗く詠歌と感じます。
 三首目の歌、渡辺貞夫の『NICE SHOT!』を聴かせていただきましたが、
 久しぶりに彼のサックスの音色に酔いました。
 1969年に発売されたアルバム『PASTORAL』からは、いわゆる“ジャズ”
 を超えた音作りに取り組み『カリフォルニア・シャワー』(1978年)
 はジャズ界では珍しいヒット作となりましたね。この曲は千葉真一の
 主演テレビドラマ「十字路」にも劇中で流されていました。
 「験を担いで」の表現が面白いです。
 なお、奥様のご様子はいかがでしょうか。お見舞い申し上げます。
 奥様の介護のため出詠と返歌をしばらくお休みの旨、了解致しました。
 心おきなく奥様の介護に専念頂ければと思います。私達も明日は
 我が身ですので、色々アドバイス頂ければ幸いです。


【詞書】雨に美しく咲く紫陽花3首です。
☆雨のあさ頭(づ)を垂れて咲く紫陽花に
              触(さ)やるためらいその白さゆえ
☆三室寺の杉木立の下を埋め尽くし 藍の紫陽花さわさわ波打つ
☆山間の時雨に咲ける紫陽花は彩深めつつ静かにゆれて
                         夕庵さん
【解説】
 「雨に咲く花」紫陽花を、心をこめて三首詠んで頂きました。
 二首目の歌、三室戸寺の2万株のあじさいが杉木立の間に咲く様は
 紫絵巻のようで素晴らしい景観ですね。詠われているように
 「杉木立の下を埋め尽くし」咲く紫陽花は、まさに「波打つ」ように
 感じられたことと思います。情景が明瞭に浮かんでくる描写力に
 優れた
歌と感じます。
 三首目の歌、山間の雨に濡れた紫陽花が日ごとに彩どりを増し
 美しく咲いている様子をすっきりと描写しています。彩りを深め
 静かに揺れる紫陽花の姿が詠まれ、風景に静寂と美をもたらし印象
 深い詠歌となっています。

【詞書】最早ジェノサイドとしか言いようのないイスラエルの
  パレスチナ、ガザ地区攻撃。もうネタニヤフ氏の耳には停戦を求める
  誰の声も聞こえないんでしょうか…。
☆4名の命と引き換え 200人以上が「歪んだ“正義”」の犠牲に
【詞書】ボーイング社の「宇宙タクシー」実現か?ベテラン宇宙飛行士を
  2人を乗せて宇宙へ出発したスターライナーは、日本時間7日の深夜に
  ISSとドッキングが成功したそうです。事故等さまざまな事情で
  頓挫したスペースシャトルに代わる、地球と宇宙の行き来を目指して
  再びの第一歩が実現したことに心から拍手を送ります。
☆足掛かりになるか地球の人々の
      夢なる宇宙(そら)へスターライナー
【詞書】「平家物語」の冒頭で“盛者必衰の理”の例えになっている、
  “沙羅(双樹)”としても知られるナツツバキ。
  6月10日の朝日新聞の夕刊(社会面)や夕方のニュースとかでも
  やってました。京都市右京区の妙心寺塔頭の東林院で苔の上に
  落ちた沙羅の花の写真は、涼しげでもあるのですが、無常の儚さを、
  同様に花ごと落ちる“椿”よりも感じます。…宇治橋通り商店街にも
  1本あって、「平家物語」は置いといて毎年「綺麗やなあ」と眺めています。
  (そう言えば、宇治って「平家物語」の舞台でもありました)
☆苔の上 一日花は儚くて 
      ぽろぽろ散らばるナツツバキかな
                         ちがやねこさん
【解説】
 今回も「ジェノサイド」「スターライナー」「ナツツバキ」と新鮮な
 テーマに挑戦し、鋭い指摘と洞察を踏まえた歌を詠んで頂きました。
 一首目で詠われているように、改めて「戦争にも守るべきルールがある」
 ことを訴えたい想いです。詞書にもありますように「ジェノサイド」
 ごとくの作戦は許されないことは自明の理です。今週イタリア開かれる
 G7で、停戦に向けて各国首脳は強い意思表示を行うべきと考えます。
 二首目の歌、この「宇宙タクシー」の成功によりアメリカの宇宙飛行士は
 ロシアの宇宙船ソユーズを使わずにISSにアクセスできるようになりました。
 また、一般客用の席も作られることが発表されており、近い将来宇宙旅行
 が現実するかも知れませんね。そんな夢の実現可能性が詠われています。
 三首目の歌、ひと日花の沙羅の花を哀歓をこめて詠んで頂きましたが…、
 こんな視点で詠んでみましたが如何でしょうか。
【ご参考】
 ★苔庭に沙羅の花々散り敷くも 命の際に放つ耀き

☆麦秋の野べに響ける草笛に 藤村の詩(うた)の悲しみに触れ
                         ポエット・M
【解説】
 俳句の初夏の季語に「麦秋」があります。麦の穂がたわわに実り麦畑が
 黄金色に染まる、梅雨入りもせまるつかの間の乾燥期を表します。
 麦の穂が黄金色に染まる「麦秋」の景観が、時々散策で訪れる観音崎
 公園の一角に広がっていました。その時、誰が奏でているかは定かでは
 ありませんが、草笛の音が野ずらに響いてきました。
 かつて島崎藤村の詩で「歌かなし佐久の草笛」と詠われた「かなし」の
 言葉の意味が、実感として納得できないままに齢を重ねてきました。
 しかし、静寂の麦秋の野ずらに響く草笛の微かな音に、幼い日々の麦畑に
 まつわる思い出と、望郷の想いとが混じり合いこみ上げるものがありました。
 そのとき藤村の胸をよぎった思いは、望郷の思いでは無かった
かと感じて
 しまいました。偉大な文学者であり、詩人でもある藤村の思いを推し
測る
 ことは畏れ多いことですが、そんな想いを私なりに感じて詠んでみました。


     「薔薇 ホワイトウイングス」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(43)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。
     
24.「短歌の章」 寺家の白心庵(1)

   虫籠にひる顔二輪あしらえり
           亭主涼しく客松らむか
            
   梅雨じめり葉群重なる木下路に
             夕べは蝶の深く息づく

   蛍舞ふ寺家の村みちたもとほる
           今宵無月の空遥かなり
 
【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】先週に引き続き掲載致します。

 チョウキチさんからのコメントです。
  光源氏の歌は、「この篝火とともに立ちのぼる恋の煙こそは、
 いくつになっても燃え尽きることのない私の恋の炎だったのです」。
 玉鬘の歌は、
 「そんな煙のような恋ならば、空にあとかたもなく消し去って
 くださいませ」。
 幾つになっても成長しない光さんより、玉鬘の方が1枚も2枚も
 上手ですね。状況を理解しつつ見事な詠歌に私も感心です。

 ポエット・Mの返答
  光源氏と玉鬘との歌のやり取りは、二人の人柄と思惑が交錯し、
 読み応えのある物語になっていると考えます。
 玉鬘はかつて光源氏が思いを寄せた夕顔の娘でしたが、その娘を
 光源氏は養女とし、その娘に隙あらばセクハラまがいの行為を
 繰り返していました。その背景を踏まえてこれらの歌を味わうと
 別の想いも湧きますね。
 おっしゃる様に「玉鬘の方が1枚も2枚も上手」と感じますし、
 女性は幼くても男心をくすぐる術を身につけていると思わされます。


     「紫つゆ草」

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字以内にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その136)ネット歌会

2024年06月12日 05時12分31秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その136)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「咲き初める紫陽花」


☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆雨音に昼寝覚(ひるいさめ)しや そよ風が入りて布団を一枚増やす
                         西BOOさん
★吹く風に藤の鞘豆揺れいつつ 昼寝の猫にも触さ)やる音なり 
                         夕庵さん

☆銀閣を 経て哲学の道ゆかば 雨粒まとふ紫陽花の色 
                         みっちっちさん
★銀閣寺通りに住みいし歌友なり はんなり話す京言葉美(は)し
                         夕庵さん
★京言葉行き交ひし街 今はもう 異国の言葉行き交ふ街に
                         みっちっちさん
★何故怯む ここは我が国わが街ぞ 怒号のような異国の言葉に
                         夕庵さん
★金髪の女児が桜の着物着て 日本を好きになればまたよし
                         みっちっちさん
★スポーツの規律も徐々にゆるめられ あの人この人金髪多し
                         夕庵さん
★金髪の似合ふ若者 日本より世界へ大きく羽ばたひてゆけ
                         みっちっちさん

☆雨粒をまとひて色の七変化 神のマジックなるや紫陽花
                         みっちっちさん
★庭に咲く七変化とう紫陽花と昨日の話のつづきをしよう
                         夕庵さん
★庭に来る小鳥と語り合ふ朝(あした) ご機嫌いかが今日も陽気に
                         みっちっちさん
【詞書】偶然にも「ことり」という小川洋子の本を読んでいます。
  小鳥のさえずる言葉を理解できる兄弟のちょっと切ない物語です。
★「ことり」とう文庫本閉じ 空仰ぐ 耳すまし聞く鳥のさえずり
                         夕庵さん
【詞書】以前、小川洋子さん原作の「博士の愛した数式」という映画に、
  ほのぼのと感銘を受けたことを想い出しました。「ことり」も
  ファンタスティックな小説ですね。
★偶然とふ素晴らしこと ほのぼのと映画に泣きし若き日想ふ
                         みっちっちさん
★涙腺も弱ってきたか涙出ず ドラマを見ても醒めた境地に
                         夕庵さん

     「タチアオイ 八重」

☆波しぶき浴びても凌ぎ紫陽花は 空と競いて藍深めゆく
                         ポエット・M
【詞書】紫陽花の色の変化はさまざまに、深くなりゆく色を見ていると、
  まるで小さな宇宙に吸い込まれそうな美しさです。
★空と海 溶けゆく藍を深めゆき ちさき宇宙とも見ゆ紫陽花
                         みっちっちさん
【詞書】紫陽花は「小さな宇宙」にも例えられますね。
  一つ一つの花が空に向き懸命に頑張っている人の姿に見える
  ことがあります。それぞれが彩どりを成し変化(へんげ)を
  辿ることに、感動さえ覚えます。
★空と海 とり込み藍を極めゆく 人の想いに咲くや紫陽花
                         ポエット・M
【詞書】本当に紫陽花はひとつひとつが美しく、人にも宇宙にも
  見えて、神様が作りし美しいものだなあと、いつまでも見飽き
  ませんね。
★雨粒をまとひて色の七変化 神のマジックなるや紫陽花
                         みっちっちさん
【詞書】紫陽花の色彩の変化の美しさには神の意志さえ感じます。
★移ろいは神の恩寵(おんちょう)紫陽花よ へんげに秘める想いは深く
                         ポエット・M

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲き競う デルフィニウム 白&紫」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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「健民運動会」へ

2024年06月10日 18時13分11秒 | ボランティア

 過日、私達の地域の町内会・自治会が参加する「健民運動会」が開催されました。
このイベントは学区の体育振興会が主催し行われましたが、今回は自治会の役員に就任した関係から、その実行委員として関わりイベントをやり終えました。

 公立の小学校区に集う6つの町内会・自治会の、文字通り「赤ちゃんから高齢者まで」が参加し、和やかに楽しく、かつ、真剣な競技が展開されました。

 少子化と高年齢化はどこの地域でも進んでいますが、この影響もあり、この地域でも年々参加者も減少しております。それでも何とか800人余の参加者がありホッとしたところでした。

 
町内対抗の全世代参加のリレー、綱引き、玉入れ、障害物競走等の盛り上がる種目と共に、パン食い競争、飛脚競争、音感競争等々誰でも参加できる競技もふんだんに盛り込まれ、全員参加の運動会になったと思っています。地域選出の市会議員、国会議員も見えられイベントを盛り上げて頂きました。

 思えば、かつてスポーツ推進委員の一人として、阪神淡路大震災に学び、地域の連携強化の一環として、地域の心ある方たちの賛同を得てこのイベントを立ち上げた経緯があります。

     「競技終了後 全員で整理体操」    

 コロナ禍の中断を経て、今回29回目となった「健民運動会」の再開には格別の思いがありました。既に地域での役割は新しい世代に引き継いでいますが、彼らの頑張りに触れこのように日ごろから繋がりをつくり、育てる普段からの取り組みの必要性を改めて感じました。

 久しぶりで年齢も考えず全力疾走も行い、会場整備や、カメラ撮影等々も担いましたが心地よい初夏の風に吹かれ、充実した一日を過ごすことができました。また、かつてこれらのイベントに関わったメンバーともお会いでき、久しぶりに旧交を温めることもできました。

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第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その135)

2024年06月05日 05時59分02秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その135) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され依然として避難を余儀なくされている皆様に
     お見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「紫陽花 汐音」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山
  ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は源氏
  物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・単語や
  自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻名歌から
  2首、紫式部集より1首の計3首提出します。
註)源氏物語巻名歌・20行幸(みゆき)
  歌の背景
  光源氏三十六歳。大原野への行幸で、冷泉帝の姿を目にして感銘する
  玉鬘に、源氏は宮仕えをすすめる。
〇うちきらし 朝ぐもりせし 行幸には さやかに空の 光やは見し 玉鬘
〇あかねさす 光は空に 曇らぬを などて行幸に 目をきらしけむ 光源氏
(返歌)
☆自らが 出仕の気持ち 見せるのは 出過ぎたことと 思われもする
☆源氏から 内大臣に ありのまま 打ち明けること 思いめぐらす
註)紫式部集・20
〇三尾の海に 網引く民の てまもなく 立ち居につけて 都恋しも
(返歌)
☆琵琶湖では 漁師の姿 忙しく 恋しい都 離れて行くも
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 玉鬘の歌は、「霧がかかったように、朝方空一面が曇って雪が降りました
 ので、はっきりと空の日の光を見ることができたでしょうか。いや、
 できませんでした。行幸で帝のご尊顔もはっきりと拝することは
 できませんでした」と意訳出来ます。それに対して光源氏の歌は、
 「日の光は空に曇り無く照っておりましたのに、そして帝は光るような
 美しさでいらっしゃいましたのに、あなたはどうして雪に目を曇らせた
 のでしょうか」と、意訳できますね。
 光源氏は、この返歌で帝の光り輝くばかりの美しさを強調し、玉鬘に帝の
 もとに早く宮仕えに出るように勧めています。作者の一首目の返歌は玉鬘の
 立場に立って「慎ましい」気持ちをおもんばかって詠み、二首目は玉鬘の
 実の父・内大臣に事情を打ち明け入台を進めようとの思惑を詠んでいます。
 従って、何れも返歌として理にかない、歌としても適切に詠まれていると
 考えます。
 三首目の紫式部の歌は、越前の国司となった父藤原為時と共に船路にて
 琵琶湖の湖西を通り越前に向かう際に詠まれています。途中、高島の
 三尾崎の浜辺で、漁をする人々の網を引く見なれぬ光景に、都の生活を
 恋しく思い出して詠んだとのことですね。作者の返歌はこの想いを
 「恋しい都」と端的に表現しています。紫式部の都への思いをさらに
 強調して詠んでみましたが、いかがでしょうか。
【ご参考】
 ★三尾の海  網ひく漁師のふるまいに 離れし都さらに恋しき

【詞書】夏暁(なつあけ)は夏の朝、白南風(しらはへ)は初夏の気持ち
  いい風、そして梅雨入りももうすぐですね。この三つの季語で短歌を
  詠みました。私は俳句ももよく詠むのですが、短歌にも情報を伝え
  やすいと感じ、季語を入れて詠むことが多くあります。俳句から
  短歌を詠むこともよくあります。
☆夏暁(なつあけ)の小鳥の声に目覚む丘 君と生きぬくために来し街
☆三千のたましひ眠る異人墓地 白南風(しらはへ)の海はるか望みて
☆刻々と伊根の舟屋に灯ともれば 舟帰り来る梅雨入りの夕
                         みっちっちさん
【解説】
 作者も記されていますように、俳句の季語を短歌に取り入れる発想は
 結社によっては種々御説はありますが、私は是としたいと思いますし、
 表現の幅や、深さを追求できる技のひとつと考えています。
 元々俳諧は、短歌や連歌の「上の句」が独立して築かれてきた歴史を
 もっていますので、作者の言われる「俳句から短歌を詠む」ことも、
 また、その逆もありと考えています。西行と芭蕉の関連は有名です。
 歳時記的に、今の季節を表す季語を詠み込んだ三首の歌は、何れも
 季語の存在が歌を引締めていると感じます。
 特に、一首目の歌は、自ら選んだ自然と作者の結びつき、そして生活
 の営みを詠み、それへの決意と、深い想いを伝えています
 小鳥のさえずりが丘に住む人々を目覚めさせ、美しく広がる風景や
 緑豊かな自然。そこは君と将来を築く場所であり、お互いの豊かな
 明日を保証してくれる街でもある。そのことが季語とともに希望を
 込めて詠われ、心地よく心に響く歌になっています。
 三首目の歌は、「梅雨入りの夕」が一幅の水墨画として浮かび上がって
 くる描写力が秀逸です。

【詞書】衣替えをしたことを詠ませて頂きました。
☆日長し照りの厳しさ耐え切れず 布団とともに今日更衣
【詞書】神社へお詣りしたことを詠ませて頂きました。
☆今日カメラ持たず神社へ参拝す 祈願集中「かしこみかしこみ」
【詞書】25日の楠公祭(なんこうさい)を詠ませて頂きました。ちなみに
  家の神棚は崇敬神社に守口市の高瀬神社とその境内社の楠稲荷神社
  を祀らせて頂いております。
☆正行と生き別れして湊川 楠公祭の供養に合掌
                         西BOOさん
【解説】
 一首目の歌、今年の五月は、全国的に真夏日になる日が多く異常気象
 極まった感があります。更衣も六月を待たずに多くの方が行った
ことと
 思います。作者もその一人で「照りの厳しさ耐え切れず」
更衣した旨が
 詠われています。「照りの厳しさ」と詠んだところに
作者の工夫を感じ
 ますし、歌のリズムも良く共感を呼ぶ歌と考えます。

 三首目は、楠木正成の遺徳を称える楠公祭について詠まれています。
 正成公は湊川の戦いで足利尊氏と激戦の末、弟の正季卿と「七生賊滅」
 誓って殉節されました。詠歌はその歴史を踏まえています。未だ
正成公の
 至誠を崇敬される方は多く、作者の歌にもその想いが
滲んでいると考えます。

【詞書】季節の移ろいの速さ、卯の花の揺れる公園です。
☆卯の花の白き花びら風を呼び 古墳の丘は夏間近なり
【詞書】旅行で訪れた場所が少しづつ復興するのは嬉しいことです。
☆白米の千枚田にもボランティアの復興掛けた田植え始まる
【詞書】終日降り続いた日のこと
☆眉も引かずアリバイなき日暮れんとす 雨は終日降り止まずして
                         夕庵さん
【解説】
 「卯の花」「千枚田」「終日の雨」について、三首それぞれに詩情を
 込めて詠んで頂きました。

 一首目の歌、白いウツギの花びらが風を呼ぶかのように舞い散る様を
 詠い、ゆく春の季節感と風のささやきを爽やかに表現して
います。
 また、古墳の存在感をさりげなく詠み、その丘が
季節と共に移ろう、
 その穏やかな変化を詠う手並みは流石と思います。

 二首目の歌、「白米千枚田」は「日本の棚田百選」にも指定されて
 いる日本海を背景とした棚田の絶景でもあります。1004枚もの小さな
 田にボランティアの方も集まり、詠まれているように「復興掛けた
 田植え」が正に始まっていますね。復興がなかなか進まない中で
 「心の復興」にも取組んだボランティアを始め地元の方々の心意気に
 エールを送りたいと思います。この歌も力強いエールとなっていると
 感じます。

 三首目の、「眉も引かず」の表現に、作者の独自の視点も感じられ、
 女性ならではの繊細な表現と感じました。

     「孔雀サボテン」

【詞書】YouTube短歌:唱歌
☆消えつつある歌を口づさみ
        遠い昔
   アフタヌーン・ティーを淹れて
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 文語だから、音階が難しいから、小さな子どもには難しすぎる
 からと、徐々に消えつつある日本の歌。
 でも、昔も意味なんか分かっていませんでした。「うさぎ美味し」
 と思っていました。何十年も経ってから、意味が分かった歌も
 あります。美しいメロディとともに、歌っていた頃を思い出します。
 短歌のイメージを掴む為に、近所の廃校を探し、いつもの思いつきで
 出かけました。木造だが、地域の住民が、多くの寄付をして完成した。
 日本中どこでも古い小学校はそうです。
 下記URLに日本の歌メドレー1【全16曲】、2【全16曲】を貼付して
 おります。私は、からたちの花が好きです。歌詞だけ読むと、詩の
 深さを感じます。是非お聴きになり、思い出して、口ずさんで
 みて下さい。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/599b7b064795e4d03e65b5f07fcc3197
                         自閑さん
【解説】
 紹介頂いたYouTubeで唱歌を視聴させて頂きました。早春賦、故郷、
 浜辺の歌等々の唱歌は、そのまま子供の頃の情景と重なり、懐かしさと
 ともに望郷の思いをかき立てられました。作者が詠われているように、
 現在、唱歌は「消えつつある」ようで残念な想いがします。
 「イメージを掴む為」にと、現地に赴き検証を重ねる作者の姿勢には、
 いつも頭が下がります。
 詠まれた歌は「アフタヌーン・ティーを淹れ」ながら、唱歌を口ずさみ
 「遠い昔」の
子供の頃を懐かしく思い出した…と、素直に解釈させて
 頂き
ました。
 廃校となっている多くの校舎は、かつて自治体の厳しい財政の中で、
 住民総出の労働支援と寄付等によって造られたものが多かったと
 史実からも明らかです。木造校舎も唱歌も多くの庶民の厚い想いと
 物語を
秘めつつ今日に至っています。作者の歌は、そんな事柄と
 歴史をも
掘り起こす力を持っていると考えます。

【詞書】5月29日(水)の朝日新聞朝刊より。
  世界初の「木の人工衛星」“Ligno Sat(リグノサット)”が完成したそうです。
  (京都大学と住友林業が28日に発表、公開)今日、6月4日に
JAXAに
  引き渡されるとか。一辺10㎝の立方体の超小型衛星で、
モクレン科の
  ホオノキ(食器とかに使われている印象が…)が
使われているんだそうです。
  9月に米国スペースX社のロケットで
ISSに運ばれて10月中に日本の実験室
  「きぼう」から宇宙空間に
放出されるとのこと。昭和の木の外観のラジオの
  ようなちっちゃな
人工衛星が宇宙(そら)へ上がるのを楽しみにしています。
  (新聞に
載っていた写真、水色のラジオのつまみのようなのがかわいい…)
☆ちょっと見は「昭和レトロ」なラジオのよう 木のぬくもりの人工衛星
【詞書】6月2日にメキシコで行われた大統領選挙で、初めての女性大統領として
  クラウディア・シェインバウム前メキシコ市長が当選しました。

  「マチスモ(男性優位主義)」が根強いメキシコに於いて横行する「フェミサイド
  (女性であることを理由にした殺人)」の捜査する機関の
立ち上げや女性たちの
  避難所の開設などを打ち出していたことが
支持を集めたと思われますが、
  様々なそういう事例に苦しむ女性たち
や、助けたいと願う人々にとって
  大きな希望となることを祈ります。

  移民に対する壁の建設を進めたアメリカに対しては、「両国関係には壁よりも
  橋を架けたい」と主張されたとか。どうぞその理想が叶う
ように…と
  思わずにはいられません。

☆メキシコの“フェミサイド”の闇吹き飛ばせ 新大統領 女性のリーダー
【詞書】5/26放送の第21回では、清少納言(ドラマでの名はききょう)が「枕草子」を
  「春はあけぼの…」と書き綴っていく様子が描かれて
いましたが、その前の
  まひろ(紫式部のドラマでの名)とのやりとりで、
中宮の兄から帝に献上された
  紙に「(帝は“史記”を書かれたなら)
“史記“は”敷き”だから中宮さまは“枕”を
  お書き(描き?)に
なったら?」と言ったのよという話があって、まひろが
  「では“しき”
なら(ききょうさまは)“四季”をお書きになったら?」と、言葉遊び
  というか洒落のような会話をするシーンがありましたが、清少納言が中宮定子
  と交わしたくだりはどうやら「枕草子」にも出て来る
エピソードらしいです。
  その後のまひろのアドバイスはフィクション
としても、この話の運びは
  なかなか楽しかったです。

  平安時代も洒落があったんやね~!と妙な感心してしまいました。
  (きっと“駄”の付く親父ギャグ的なのも…)それと「なるほどそれで“枕”なんや」
  と。…学生時代「枕草子」も習ったはずなんですが、
冒頭数行以外ろくに記憶に
  無いという…。6月2日からの“越前編”
も、(「ブギウギ」にも出演されてた
  浩歌さん演じる)朱仁聡という
実在人物と、架空の人物の周明という青年を
  藤原為時、まひろ父娘に
どう絡んでいくんやろ?と わくわくしてます。
  やっぱり大石静さんの
脚本は面白いですね…。
*脚本に程良く史実とフィクションが
        フュージョンしている「光る君へ」よ
                         ちがやねこさん
【解説】
 今回も、「木の人工衛星」「メキシコで初めての女性大統領」「春はあけぼの…」と、
 今日的な新鮮なテーマについて深堀しつつ、調べも良く詠んで頂きました。
 一首目の歌、LignoSatは、人工衛星における構体系を完全に木造化することを
 目指していると言われています。このプロジェクトは、持続可能で革新的な
 宇宙技術の可能性を象徴しており、エコ意識の高い宇宙探査や宇宙ごみ
 管理戦略の新たな時代を切り開くことになるかもしれませんね。下の句の
 「木のぬくもりの人工衛星」は、まさにこのプロジェクトの本質を象徴的に
 歌って、歌の持つ本来の力を遺憾なく発揮しています。
 二首目の歌、メキシコに根強く残る「“フェミサイド”の闇」が新たに就任する
 クラウディア・シェインバウム大統領によって払拭されることを祈りたいですね。
 メキシコに芽生えた新たな貴重な一歩をエールを込めて見守りたいと思います。
 三首目の歌、詠まれていますように「程良く史実とフィクションが」交錯する
 大河ドラマをワクワク感をもって視聴していきたいです。
 ただ、源氏物語に描かれている「光の君」は、「伊勢物語」の主人公とされる
 在原業平との説は根強くありますね。

☆波しぶき浴びても凌ぎ 紫陽花は 海と競いて藍深めゆく
                         ポエット・M
【解説】
 三浦半島東端に位置する観音崎公園の海辺の周回道路には、藪椿と紫陽花が
 海を縁取るかのように群生しています。海からの強風で、時には
波しぶきに
 晒される場所であり、植物にとってはかなり過酷な状況と
感じられます。
 その紫陽花が今咲き初めて日々、藍色への変化を
深めています。まさに、
 海の色と競い合って藍色を磨き深めるようにさえ
感じ、その藍色の深みに
 感動することがあります。そんな紫陽花に
寄せて詠ってみました。


     「咲き初める 紫陽花」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(42)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。
     
23.「短歌の章」 梅雨(2)

   年毎にふくろうの声減りて行く
           開発進む森に かかる月しろ
            
   から梅雨に夏ならんむとする陽射しありて
             夾竹桃の群れ咲く小路

   夾竹桃の白き花群に射す陽射し
           見つつ歩むも小さき幸
 
【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】

 チョウキチさんからのコメントです。
  光源氏の歌は、「この篝火とともに立ちのぼる恋の煙こそは、
 いくつになっても燃え尽きることのない私の恋の炎だったのです」。
 玉鬘の歌は、
 「そんな煙のような恋ならば、空にあとかたもなく消し去って
 くださいませ」。
 幾つになっても成長しない光さんより、玉鬘の方が1枚も2枚も
 上手ですね。状況を理解しつつ見事な詠歌に私も感心です。

 ポエット・Mの返答
  光源氏と玉鬘との歌のやり取りは、二人の人柄と思惑が交錯し、
 読み応えのある物語になっていると考えます。
 玉鬘はかつて光源氏が思いを寄せた夕顔の娘でしたが、その娘を
 光源氏は養女とし、その娘に隙あらばセクハラまがいの行為を
 繰り返していました。その背景を踏まえてこれらの歌を味わうと
 別の想いも湧きますね。
 おっしゃる様に「玉鬘の方が1枚も2枚も上手」と感じますし、
 女性は幼くても男心を操るすべを身につけていると思わされます。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字以内にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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