四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

遅れていた月下美人咲く

2017年08月23日 21時25分56秒 | 日々の歩み
毎年梅雨時の6月から10月頃にかけて、年3回ほど開花してきた我が家の月下美人。

わずか数時間の開花のために、一年間丹精を込めて世話をしてきた細君。
その精進に応えるかのように8月も後半となった18日、花芽を伸ばし二輪ほど
咲いてくれました。



今年の春先、大きくなりすぎた月下美人を、細君がばっさりと剪定したため、
最初の開化期6月になっても花芽が付かないことから、今年は無理と諦めていました…が。

当日は20時過ぎくらいから、芳醇な香りを部屋中に漂わせ開花し始め、21時頃に
ほぼ満開状態になりました。
この日は三男がハワイに家族旅行とかで、愛犬を我が家に預けに来て、
この花の開花を目の当たりにしました。

3人の息子家族も中々月下美人の開花時期に来宅する機会がなく、この日初めての
観賞となり、日頃花などにあまり関心を寄せない息子も、見事な大輪の花の咲く様に
ちょっぴり感動したようでした。

真夏の夜に花ひらき、直径20cm近い大輪の純白の花をつけ、ジャスミンにも似た
甘やかで雅な香りを漂よわせ、わずか数時間でしぼんでしまう花。
まさに「佳人薄命」の言葉そのもので、神秘的な雰囲気をそなえる月下美人。
見飽きない魅力をたたえた花でもあります。

今年は花芽が4輪、この日は2輪だけ咲きましたが堪能させてもらいました。
この月下美人に寄せて、短歌を詠んでみました。

  ☆花しべに月の光も宿したる 闇夜のしるべ月下美人咲く
  ☆辿りたる時空思えり月下美人 南米遥か日ノ本に咲く
  ☆真夏夜に香り芳し月下美人 一夜の花の矜持 滲ませ
  ☆花も香も雅び極める月下美人 闇を圧する白き大輪

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2017ヨコスカ開国花火大会

2017年08月12日 12時04分01秒 | 日々の歩み
過日、毎年恒例の「ヨコスカ開国花火大会」があり、細君と近くの海岸まで見に行ってきました。

海岸べりの遊歩道に着いたときには、ほぼ満席状態でしたが、何とか見物席が確保でき、まもなく
始まった花火に、まさに息を殺して魅入りました。

開国花火大会は、ペリーが浦賀沖に来航し、久里浜の地に上陸を果たしてから150周年の節目に当たる年、
2003年から始まり、今年で14回目となります。

ペリーがその第一歩を記したときから、横須賀は“開国の地”として日本の近代化に多くの貢献を
してきたことは明らかですが、その開国に思いを馳せるイベントは年々盛況になっています。

このイベントの花「花火大会」は、19:15から30分間にわたり約5,000発の尺玉花火やスターマイン、
水中花火、キャラクター花火など、夜空を染め絶え間なく打ちあがり、海を鮮やかに彩りました。

花火のデジイチスケッチに挑戦しましたが、技術力のなさはいかんともしがたく、
情けないスケッチしかできませんでしたが、イメージとして掲載いたします。

花火のイメージを短歌に留めてみました。
☆艶やかに空を朱に染め散りゆける 花火の後のより深き闇
☆彩どりの極みを誇り海に散る 花火は曳くや漆黒の闇
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墓参 長野、熊谷

2017年08月07日 21時43分41秒 | お出かけ
勤務の関係から中々休暇の取れない長男から、夏休みが取れたのでと墓参に誘われ、
細君共々行って参りました。

長男はワンちゃんを飼っているため、ペットを連れての宿泊は諸々制限があるため、
少々強行軍となりますが、私の故郷長野と細君の故郷熊谷を一日で巡る墓参を計画し、
行いました。

長男の家に一泊し、早朝6時には車で出発し、軽井沢ICをスルーし9時には佐久平ICに
着きました。車はワンボックスで、座席をフラットにして寝転んでいけるように
セットしたため、細君や長男家族はゆったりとしたドライブが楽しめたようです。

IC近くのイオンプラザで、お花や諸々の買い物を済ませ、私の実家には10時前に到着し、
久しぶりに兄夫婦と、ささやかな語らいを持ちました。

兄夫婦は昨年大手術を行いましたが、何とか回復し前より元気そうな様子にほっとしました。
私の父母をはじめご先祖の位牌を納めた仏壇に、お供えと、お線香をあげた後、お墓へ・・・。
墓石と、周辺の清掃を長男とともに行い、お花とお線香を供えた後11時過ぎに、細君の故郷へ
向かいました。

群馬経由で熊谷市に正午近くに着き、先ずは昼食をと、国宝となった妻沼聖天山付近の
お蕎麦屋さんへ入りました。

こは初めて入るお店でしたが、しつらいが素敵で雰囲気も良く、運ばれてきたお蕎麦と
天ぷらは、みんなも大満足の美味しさでした。また、蕎麦湯も豊富で美味しく頂きました。



細君の実家は兄も亡くなり、今は駐車場の予定地となっていましたが、育った土地と
国宝になった妻沼聖天山及び、周辺の森は忘れがたい思いと共に、立ち寄りたくなります。



先ずはお参りを済ませ、細君は初めての御朱印帳を買い求め、御朱印を書いて頂きました。

また、ここに寄るのは境内にあるかき氷のお店と、聖天稲荷寿司のお店に寄るのが
楽しみだからでもあります。抹茶と小豆のかき氷「雪くま」は、見た目も味も絶品です。


細君の実家は、家督を継いだ長男が昨年亡くなり、しかも男性の兄弟もなく子供もなかった為、
先祖累代の墓の「墓仕舞」をせざるを得なくなりました。そして、諸々の経緯から離檀し、
新たなお墓を求め先祖の納骨を行いました。このお寺は「檀家制度」を廃止し「みんなのお寺」を
信条とした寺でした。



寺域は緑にあふれ、静かで落ち着いていた佇まいで、お参りする多くの人の気持ち和ませる温かな雰囲気でした。
ご先祖の納骨を行った仏舎利塔の前で、涙ぐみながら祈る細君。その思いと今日までに辿った山坂にも
似た経緯を少なからず知る一人として、私にもこみ上げるものがありました。

また、細君の兄が眠る霊園も緑豊かな、四季折々の花が咲き競う素敵な場所でもありました。
ここのお参りも済まし、帰途につきました。



強行軍でしたが心残りを果たせた達成感と、充実感にホッコりとした一日となりました。
なお、走行距離400km強を一日で走破した、長男の尽力に改めて感謝したい思いです。
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