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先週の日曜日、上野精養軒で高校の関東地区同総会が開催され行って参りました。
この会は関東在住の同窓生が一堂に会して年一回行っており長野県上田市にある
母校から教頭先生をはじめ、かつての恩師、さらに同総会本部役員の方も見えて
年々かなり盛大に行っています。
今年で第41回を数え、出席者は若干減ってきたとはいえ100名近い参加者を
迎えての総会となりました。
総会は第一部と二部とに分けられ、第一部は業務、決算報告さらに、会長改選
人事等々と並んで「基調講演」が行われました。
おり悪くと言いますか、当番とのことから私が基調講演を担当することになり、
45分ほどの講演を行って参りました。
題は「コンピュータのソフト開発と短歌」で、私の現役時代に経験した100名を
越えるSE部隊を率いて行った開発をはじめ、多くの過酷ともいえるプロジェクト等の
プロジェクトマネージャーの経験、その日々に詠った短歌との関わり等を中心に
リーダのあり方等を織り込んでのプレゼンテーションとなりました。
久しぶりのプレゼンテーションでしたので、かなりの緊張感はありましたが、結果は
参加者各位にかなり温かく受け入れていただき、少なからず共感を頂いたかなと勝手に
解釈しております。
プレゼンのまとめで何点か申し上げましたが、その中の二点を掲載したいと思います。
①リーダとしての覚悟と志
多くの過酷な開発プロジェクトで、そのリーダーとして関わる中で、共に戦ったSE達の
誇りと、使命感を持って真摯に取り組む彼らあり方を目の当たりにし、リーダーとしての
あり方を改めて学ぶ事が出来た。それは予算、納期、品質とともにメンバーの成長や進化も、
プロジェクトの目標の一つと位置付け、彼らを決して消耗品としないとするリーダとしての
覚悟と志をもって臨むことの大切さ。
②「傷ついた魂の癒し」
リーダの職務を果たすことの厳しさ、辛さ、さらに誇らしさを含めて丸ごと受け入れ、
短歌に表現し吐き出すことによりカタルシスと癒しも味わい、それが厳しい状況に
立ち向かう新たな活力の源になることを実感した。それにより短歌は状況に立ち向かう、
一つの糧であり武器になることを認識することが出来た。
これらから、大江健三郎氏の唱える「文学の持つ魂の治癒力」の一翼を短歌も担い得る
ことを実感できた。
さらに、この厳しさを凌ぐにあたって、細君の細やかなフォローがあったことは言うまでも
ないこととして付言したい。
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第二部は文字通りの懇親会となり、「沖縄三線&カチャーシー」のイベントでは事前に
用意したアロハシャツ又は沖縄のかりゆしウェア等をまとい、参加者みんなで三線に合わせ
カチャーシーを楽しく踊りました。
また、日頃中々言葉を交わせない先輩や、後輩たちとの交流も楽しく、そのまま二次会に流れ
時の立つのも忘れ青春の日々に戻ったかの開放感を味わうことが出来ました。