四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

残余の生も

2020年11月22日 11時39分38秒 | 日々の歩み
東京都は昨日21日、新型コロナウイルスの感染者について、新たに539人確認したと
発表しました。この値は過去最多を更新し、感染第三波の到来は濃厚となっております。



菅義偉首相は21日、新型コロナウイルス感染症対策本部を官邸で開催し、観光支援事業
「Go To トラベル」の運用見直しを表明しました。遅きに失した感は否めませんが当然の
措置と思います。

また、感染拡大地域を目的地とする旅行の新規予約を一時停止する措置を導入し、
飲食業界の支援策「Go To イート」を巡り、食事券の新規発行停止などの措置の検討を
都道府県知事に要請するとしました。
「さらに強い対策を講じる事態を回避するため、国民の協力が不可欠だ」と呼び掛けました。
経済再生を優先してきた首相にとって、方針転換を迫られた形ですが、ここは立ち止まって
感染拡大を食い止める最大限の対策を講ずるべき時と考えます。

私達も「新たな生活様式」を受け入れ、徹底して久しくなりますが、感染拡大を押し止めるべく、
さらに日々の生活を律して参りたいと思っています。
ただ、時差通勤の電車も最近は混雑度が増し、街にも仕事関連ではない観光客も含めた賑わいが戻り、
感染状況に危険信号が灯っていると感じています。

こんな日々の徒然に詠んだ短歌を脈絡なく掲載したいと思います。
 ☆諸磯の湾には既に潮満ちて 海鳴り運ぶは秋の声かも
 ☆末枯れたる花野の中に立つ我は 季(とき)に惑いし花の狩人
 ☆コスモスの波立つ丘に深呼吸 コロナの鬱もそっとはき出し
 ☆吹溜まる桜もみじの葉の陰に 誰が運ぶか どんぐりあまた
 ☆金色の風を誘いて銀杏散る コロナの荒ぶ都の空に
 ☆新橋の雑踏出でて秋風を 浴びて拭うやコロナの鬱も
 ☆落日を 従え飛ぶや赤とんぼ コロナ荒ぶも無縁の空を

 ☆唐松の黄葉に埋まる山なみを 遥かに想ういちょう並木に
 ☆ベガススのイチョウ並木に瞬けば 佐久の地酒を兄と酌みたし
 ☆コスモスも 白萩も咲く遊歩道 コロナ禍のなか我らのオアシス
 ☆白萩のこぼるる花を避けてゆく 我を見つめて妻はほほ笑む
 ☆いくとせも共に歩みし妻なれど 沁みるひと言 時おり漏らす

 ☆二人して雨音聴きいる夕間暮れ なにはなくともひと日の幸か
 ☆眼のかすみ腰の痛みも越えてきた山河の証し 未だ途上の
 ☆海原を背にして染まる照紅葉 我ら残余の生も照らすや

 ☆ワクチンも自己責任と 副作用あっても当局関知せずとや
 ☆蛇笏忌に衿正さんと真向かえり 学術会議深まる闇に
 ☆氷雨降る学徒出陣ふたたびに 招く懸念も学術会議介入
 ☆林さん公約無しのカジノ案 なぜコロナ禍に推し進めるや
コメント (2)
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