四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その156)

2024年11月06日 05時54分04秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その156) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「秋薔薇 ビバリー」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【短歌説明】浅間山明鏡止水さんご自身の説明です。
 源氏物語巻名歌は「源氏物語に登場する個性豊かな15~20人の女性たち」
 を中心に返歌を楽しみたいと思っています。主に光源氏と女性たちの
 贈答短歌が中心です。今週は源氏物語巻名歌から2首提出しますので
 ご指導よろしくお願いします。
 巻名歌は過去分と重複するところもありますが、返歌自体は新規で
 作成しています。私は再度研究しますので、返歌のみのご指導で簡潔に
 願います。
「11.花散里(はなちるさと)」
 右大臣家の台頭、女性たちとのはかない関係から源氏は厭世を強めていく。
 そんな折、源氏は故桐壺帝の女御であった女性の邸を訪れる。女御の妹
 (花散里)と源氏はかつて宮中でほのかな関係があり、姉妹は源氏を頼りに
 暮らしていた。邸へ向かう途中源氏は、昔なじみがあった中川のほとりに
 住む女に歌を届けさせたが、返事はつれないものだった。落ち着いた
 雰囲気につつまれた女御の邸で、源氏は女御と故桐壺帝のことを回想し、
 その後、花散里を訪ねた。花散里は源氏の不在を責めることなく、
 穏やかに語り合った。
〇をちかえり えぞ忍ばれぬ ほととぎす ほの語らひし宿の垣根に 光源氏
  昔を思い出して下さい。ほととぎすの声が逢わずにいられないと
  鳴いています。昔、少しだけお逢いした同じその垣根で……
〇ほととぎす 言問ふ声は それなれど あなおぼつかな五月雨の空 中川の女
  ほととぎすの声は昔のままですけれど、貴方の心は五月雨の空のように、
  頼りになりません。
(返歌)
☆御心の安まる暇なく辛そうで 逢瀬を持った情け忘れなく
☆姫君は若々しくも懐かしく わざと思い出すふり切なく
                         浅間山明鏡止水
【解説】
 作者の説明にもありますように、花散里と光源氏は若い頃に宮中で逢瀬をかわす
 恋人同士でした。しかし、光源氏はなかなか花散里の元へ訪ねてきませんが、
 たまに
訪れると、嬉しい気持ちの方が大きく、恨めしく思っていたことも忘れて
 しまう
のです。そんな経緯を踏まえ、光源氏と、花散里(中川の女)の歌を
 味わって
みました。なお、光源氏の歌の「えぞ忍ばれぬ」は、係り結びの法則に
 より
「堪えることができない」と意訳できます。
 光源氏と、花散里の歌のいずれにもホトトギスが詠われています。光源氏の
 ホトトギスは、彼の心情を代弁し、花散里への想いを伝えようとしていますが、
 花散里はホトトギスの声と、光源氏の心は別で頼りにならないと返しています。
 これらを踏まえた、作者の返歌はそれぞれの詠み手の立場に寄り添いつつ、
 尊重した歌となっており共感できます。
 光源氏の立場から、花散里への返歌として詠んで見ましたがいかがでしょうか。
【ご参考】
 ★逢わずとも忘れぬ君の面影を 川の畔に求めまみえる
 ★五月雨の空は変われどわが心 君を想いてひたぶるに燃え

【詞書】「銀杏散る」は晩秋の季語です。散ってしまった「銀杏落葉」は
  冬の季語になります。
  先週に続き「朝寒」で一首と、計三首、出詠致します。
☆風あるもなくも散りゆく大銀杏 夕日に淡く光散らして
☆公園の銀杏落葉へ みどりごの 始めの一歩ゆるりさくりと
☆朝寒の郵便受けはちらしのみ 君のさよなら確かめてゐる
                         みっちっちさん
【解説】
 今回も、俳句の季語「銀杏散る」「銀杏落葉」「朝寒」を読み込み三首の
 歌を詩情豊かに詠んで頂きました。
 一首目の歌から、晩秋の静かで穏やかな情景が目に浮かびます。風もなく
 穏やかな日に、大きな銀杏の木の葉が一枚、また一枚と静かに散っていく
 様子が、
まるでスローモーションのように表現されています。さらに、
 下の句で、
黄葉した銀杏の葉が夕日に照らされ輝きながら地面に散り敷く
 様子が鮮やかに
目に浮かびます。
 この歌からは、作者の穏やかで繊細な心情も感じられ、晩秋の風景の中に、
 時の流れの速さや、過ぎ去っていくものへの哀惜の情といったものが滲み
 出ています。「銀杏散る」という季語の喚起力が効果的に使われ歌の情景を
 より鮮やかに描き出すことに成功しています。
 二首目の「ゆるりさくりと」の擬態語の表現が、みどりごの歩みを温かな
 眼差しと共に、見事に活写しています。

【詞書】8kテレビを購入したことを詠ませて頂きました。
☆出不精で中古の8kテレビ買う 臨場感の圧巻たるや
【詞書】台風の接近を詠ませて頂きました。
☆霜月を間近に控え台風の 接近予報 不安が募る
                         西BOOさん
【解説】
 一首目の歌、8Kとは、次世代の映像規格で現行ハイビジョンの16倍の
 画素数で、まさに詠まれているように、映像は高精細ばかりでなく、
 その臨場感は感動的かと思います。
 居ながらにして世界の映像が、その場に佇んでいるかのように見える
 事は、カメラマンとして映像にこだわる作者の感性をくすぐるものが
 あったことと思います。「圧巻たるや」にその想いが溢れています。
 二首目の歌、台風21号(コンレイ)は、11月1日にかけて台湾を渡り、
 その後、台湾海峡、東シナ海へと進んで11月1日午後9時に東シナ海で
 温帯低気圧に変わりました。このあとは、台風から変わった低気圧が、
 前線を伴って3日(日)にかけて、九州から東日本を通過し各地に警戒を
 要する程の大雨を降らせました。
 詠まれているように、霜月になって接近する台風は異常であり
 「不安が募」りますね。このように、気象や、世情の喧騒等、歴史の
 一齣を詠み続ける短歌も、
記録文学として貴重と考えます。

【詞書】金木犀は昨日莟だったのが、今朝は満開になりいい香りを
  放ちます。そして木下に落花の円を描いて終わりを告げます。
☆金木犀 芳香放ちて咲き継ぐも朝(あした)は落花の円を描かむ
☆秋雨は音なく降りて町なかは 金木犀の香りに淀む
☆ほつほつと煮込むシチューの泡いくつ 雨の音聞くひとりの厨
                         夕庵さん
【解説】
 金木犀の開花は、夏の暑さゆえでしょうか、大分遅れていましたが
 秋の深まりにつれ、あの甘やかな芳香と共に黄金の小花が鮮やかに
 咲き出しました。しかし、木の周りには既に金色の落花が円を描いて
 散り敷いていますね。

 一首目は、この金木犀を詠い、作者の鋭い観察力と豊かな表現力に
 よって、秋の情景と、それに伴う作者の心情が見事に融合されつつ
 響いてきます。
 なお、咲き継ぐ花と、落花との対比が、生と死、盛衰といった自然の
 摂理を詠い深い余韻が感じられます。また、芳香と円を描いて散る
 様のコントラストが、嗅覚と視覚の両面から余情に満ちた情景を

 表現しています。さらに、心地よいリズム感で朗詠したくなります。
 二首目の、「秋雨は音なく降りて」と、「香りに淀む」との対比に
 より、
深まりゆく秋の情趣を、繊細でより立体的に表現していて
 秀逸です。

     「満開の金木犀」

【詞書】かきの木ゆずの木 二首
☆かきの木ゆずの木みかんの木
 夕日にてらされまっかっか
 小春はる
☆はるはる小春秋のゆふ
 まっかかっかからすのかへる
        何食べた
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 赤い鳥風の短歌を作ってみました。
 最近、アジアの純情の曲を久しぶりに聞きました。
 この曲はとても恐ろしいと思っています。
 ペキン、ベルリン、ダブリン、リベリア、束になって、輪になって~
 火山、マゼラン、上海、マラリア
 と何一つ意味が通じないですが、ただリズムだけで詩を書いています。
 井上陽水の天才だからですが、奥田民生が書いた鼻歌まじりの曲の
 テープを聴いて、「そう言う風に聞こえた」と。
 凡人の私には、彼の真似は出来ませんし、どうしても意味を作って
 しまいます。
 謡曲の謳いは、師匠から弟子に、歌うままに真似て、意味など考えた
 事も無かったとのこと最近知りました。
 日本の古い童謡も、
 籠目の鳥は、いついつ出やる、夜明けの晩に、鶴と亀が滑(統べ)った。
 後ろの正面だあれ?
 と意味不明。
 刈り終わった田んぼの道を歩いていると、農家の庭先に、柿と柑橘系の
 二種の木がありました。
 ゆずか、みかんかは分かりませんが、リズム的にそうしました。
 最後の五文字にかなり推敲しました。結句が要と思っております。
 二首目は、ビールの進むまま。赤い鳥が赤い実を食べたとすれば、烏は?とか。
 自分のリズムであり、赤い鳥風なので、歴史的仮名遣ひになるので、ご容赦を。
                         自閑さん 
【解説】
 作者が「この曲はとても恐ろしい」と言われた「アジアの純真」は、PUFFYの
 デビューシングルですが、作詞は井上陽水、作曲は奥田民生でキリンビバレッジ
 「天然育ち」CMソングとして使われましたね。作者も言われるように
 「ただリズムだけで詩を書いて」いるように感じますし、あえて意味を持たせ
 なくても良いのかもと思ってしまいます。それだけノリの良い曲と思っています。
 詞書の通り「かきの木ゆずの木」をテーマに「赤い鳥風」に二首の歌を詠んで
 頂きました。
 『赤い鳥小鳥』はご存知のように、北原白秋によって作られた童謡です。彼は、
 口頭伝承で歌い継がれてきた「かごめかごめ」「花いちもんめ」等のような、
 わらべうたのコレクターでもありました。そして、政府主導で作られた学校唱歌の
 誕生により衰退していった、わらべ歌の状況に心を痛め、その復興を目指して童謡を
 作ったと言われています。従って作者の言われるように歌には、リズムのみでなく
 「意味を」をもたせ、子供たちの純真さに応える、言葉の響きと、歌い易さを
 目指したと推察しています。
 これらを踏まえ作者の二首の歌を鑑賞しますと、リズミカルな響きと、言葉が
 描きだす景観が鮮明に浮かんできます。一度口ずさむと忘れない歌とも言え、
 『赤い鳥小鳥』の詞に通じるものを感じます。作者にも北原白秋の想いを継承し
 令和の御代の「新たな童謡歌の創作」に挑戦して頂ければ嬉しいです。

【詞書】ベイスターズファンの皆様おめでとうございます!いや~、日本一
  ですね~。2連敗の後の4連勝!いや感服いたしました。
  権藤元監督も祝福されたそうで…。
  来期は若い監督でタイガースが逆襲させていただきます。😁
  しかし、凄かったですね。ハマスタの内も外も、ロサンゼルスに負けない
  くらいブルー一色で…。牧選手ばりのファンの皆さんも「デスターシャ!」
  いや…実に羨ましい…。
  (あれはウクライナ人の兄弟のYouTuberさんがやってたのを、ゲーム
  好きの牧選手たちがやり出したんだとか。…楽しそうでいいなあって
  思ってました)
☆ハマスタの外でも勝利の「デスターシャ!」
          一面ブルーでファンが波打つ
【詞書】これについてはもう一言、「やっと今なんかい?!!」です。私は当時バイト
  でしたが20年以上前にパートさんの先輩がその話してました。
  「調整がねえ…」とか。(中には家計の為ダブルワークしてはる人も…)
  物価だって上がっているのに、なんで20以上も何もせえへんかってん?!
  やっと今頃かいな?!と思う今日この頃で。
☆今時分「103万の壁を…」と言い
      取り沙汰するけど「やっっっっっとなんかい!!!」
                         ちがやねこさん

【解説】
 一首目の歌、クライマックスシリーズ三位から、文字通り「下剋上」で
 勝ち上がり、セリーグの代表として、日本シリーズ戦に望み、パリーグの
 覇者と互角に渡り合い日本一をつかみ取ったDeNA。その監督をはじめ、
 選手、フアンの皆さんに心からの拍手を送りたいと思います。
 作者は熱烈な阪神フアンであることは理解していますが、それでなお、
 勝利を讃え、祝う想いが歌には滲んでいると感じます。
 なお、「デスターシャ」は、いまやDeNAの象徴ともなっていますが、
 詞書にもありますように、ウクライナ人の兄弟ユーチューバー
 「サワヤン」のYouTube番組から自然発生的に生まれた造語とのことです。
 二首目の歌、今回の総選挙の「目玉政策」の一つになった「103万の壁」
 ですが、詠まれているように半世紀前から問題になっていた課題ですね。
 さらに、社会保険も含めると3つの壁が存在しますが…。
 「やっと今なんかい?!!」は、詠まれている通りですが、この問題に焦点が
 当たった機会に、掛け声だけに終わらせないで、じっくり法案として
 検討し、実現に向けて取り組んで欲しいものですね。
 そんな取り組みを促す一首になっていると考えます。このような社会詠も
 有りと考えます。

☆コスモスは花野を覆い風呼ぶも 炎暑をしのぎ匂い立つがに
                         ポエット・M
【解説】
 この欄に度々登場する観音崎丘陵にある公園、「花の広場」は遅咲きの
 コスモスが未だ咲き残っています。夏の炎暑を凌ぎ傷つきながらも楚々
 とした花を、晩秋の風に揺らしていました。
 多くの草花はあの夏の炎暑を凌ぎきれずに、無惨な姿をさらしていますが…。
 その中で、花野を圧するほどの力強さは無いものの、風に揺れるコスモスの
 儚さとは裏腹な、その花の持つ凛とした強さを改めて感じました。そんな
 姿を「匂い立つがに」の言葉に託し、詠んでみました。

 
     「花野に揺れる コスモス」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(62)

 「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め小説、
 短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
 その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。

43.「短歌の章」 永平寺(1)

   永平寺七百年をへだてる道元の
              遺偈一山圧す

   七堂伽藍寂寞のうちに暮れ行きて 
         永平寺いま老杉に没す

   修行僧のひとみに会へばすがやかに
          かかるとき世にかかる人あり

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】先週に引き続き掲載します。
 チョウキチさんのコメント
 〇はかりなき千尋の底の海松(みる)ぶさの 生ひゆくすゑは我のみぞ見む 光源氏
 〇千尋とも いかでか知らむ 定めなく 満ち干る潮の のどけからぬに  紫の上
  ある時は自分自身の願望、ある時は現実、どんな時でも独占欲が強く
  口上手な男性、しっかりと男性を見抜く女性という人生観、紫式部の
  人生観そのもののようです。
  華々しい平安貴族の裏側が空けるような気がします。

 ポエット・Mの返答コメント
  いつも「水曜サロン」を見守って頂き、また示唆に富んだコメントを
  お寄せ頂きありがとうございます。
  おっしゃる通りですね。「源氏物語」は平安貴族の華やかな世界を
  描きながら、その舞台で雅に舞うかに見える女性達の哀しみや、
  苦悩に寄り添いつつ、光源氏を始めとする男性たちの身勝手さや、
  権謀術数を駆使する様を、冷徹に描き切っていると感じます。
  貫かれている人間観や人生観は作者の紫式部そのものの思想を反映して
  いますし、物語の執筆の過程で、その進化や深まりも感じられます。
  これは作者が、宮廷女房として宮使いしながら様々な経験を積み、
  成長しつつ、世界観も鍛えられていった結果とも考えます。
 
【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
  なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
  なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
  場合もありますのでご容赦願います。 詞書は一首200文字以内にまとめて
  頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
  仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。 皆様から感想等頂ければ
   幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                             了

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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その156 ネット歌会)

2024年11月06日 05時28分19秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その156 ネット歌会)
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「秋薔薇 コケットロマンチカ」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆出不精で中古の8Kテレビ買う 臨場感の圧巻たるや 
                         西BOOさん
★大型のテレビに映るアップの顔  生きこし歴史の見え隠れする 
                         夕庵さん
★百歳で現役の医者映りたる 老いても尚且つ命を助けむ  
                         西BOOさん
★百歳(ひゃく)にして命とむきあう現役の医師は医学の鑑とせむや
                         夕庵さん

☆公園の銀杏落葉に みどりごの 初めの一歩ゆるりさくりと 
                         みっちっちさん
★園児らは銀杏落ち葉を両の手に掬いて散らす公園散歩    
                         夕庵さん
★公園にベビーカー押す母と子へ きらきらと散る銀杏の光
                         みっちっちさん
★見はるかす天守閣より城内は 黄の大銀杏と桜紅葉
                         夕庵さん
★見はるかす淡路島へと続く橋 家族と徒歩で渡りし春よ
                         みっちっちさん


     「花の野コスモス」

☆朝寒の郵便受けはちらしのみ 君のさよなら確かめて居る   
                         みっちっちさん
★バス停の赤いポストは淋しそう 散歩の犬もそっぽをむいて 
                         夕庵さん
★秋晴の村の外れの赤ポスト 色鳥戯れて小犬はしゃげり
                         みっちっちさん
★思わずも祈りを込めて投函す ポストは知るやはかな想いを 
                         夕庵さん
★幾たびも書ひては消して ポスト前 また逡巡す恋文とふは
                         みっちっちさん
★ほんわかと思い出すさえ懐かしき 「あさきゆめみし」読み終えし 今
                         夕庵さん
★許されぬ恋は義母なり 光る君 今も読み継ぐ永遠(とは)の哀しみ
                         みっちっちさん
★人恋いて時代(とき)は変われど永遠に 苦しみのはて相聞歌生む     
                         夕庵さん
★君恋ひて苦しみあれど 世を繋ぐ文学読めば想ひは深し
                         みっちっちさん
★この恋を歌に託して詠むうちに なお深くする恋情ひとつ   
                         夕庵さん
★歌詠むは己れの心覗くこと 悲喜交々の恋情深し
                         みっちっちさん
★心裡 穏やかならぬため息を 宇治川(かわ)に放てどいやます恋慕
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「未だ咲く酔芙蓉 八重」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

 

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