四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

「夏祭り」復活

2024年09月02日 15時33分01秒 | 祭り

 観測史上最大規模と言われた台風10号は、九州に上陸後あまたの迷走を繰り返し、東海道沖の太平洋に停滞した後、風が弱まり9月1日夜半熱帯低気圧に変わりました。この低気圧は2日(月)にかけて本州を北上し、秋雨前線に取り込まれる予想とのことです。
 この台風による死者は計7人となったとの報道がありました。被災され命を落とされた皆様のご冥福を改めてお祈り致します。また、台風や湿った空気などの影響で、列島は各地で記録的な雨量となりましたが、2日も北海道から近畿の広い範囲で、大気の不安定な状態が続き、雷を伴った激しい雨が降る所があるとの予報が出ています。引き続き警戒が必要と思います。

     「咲き競う 酔芙蓉 八重」

 こんな迷走台風が発生する前の、先々週の週末、私達の自治会で、夏祭りが5年ぶりに復活し開催されました。相次ぐコロナ感染症に伴い、さらに、団地の大型修繕等々で中止を余儀なくされていた夏祭りでしたが、住民の皆さんの強い要望あり、とりわけ子供たち、孫たちの強い希望があり実施となりました。
 いずれの町内会、自治会も同様でしょうが、高齢化が進み、かつて祭りを中心になって差配されていた皆さんも身罷ったり、一線を退かれたりとノウハウが十分継承されていない中での実施は、神輿・山車の組み立て一つでも、かなり大変でした。

 たまたま今回は自治会の役員に就いた関係から、祭りの実行委員会でも実質的な責任者の一端を担うことになり、5月からレンタル品の手配等を含めて準備を進めてきました。実施されなかった4年間のブランクは大きく、資料等も散逸しており、いわゆる長老と言われる方々の知恵もお借りし、企画・計画を練り上げ手探り状態から進めざるをえませんでした。また、今年から法改正等もあり、広場等での「プロパンガスを使った調理は有資格者でないと出来ない」との指導もあり、自治会では実施をあきらめざるを得なくなりました。

     「未だ咲く ブーゲンビリア」

 従来、焼き鳥、焼きそば、フランクフルト等の出店は祭りの「花」の一つでもあり、住民の皆さんの期待するところでしたが…。本件は焼きそば、フランクフルトに限定してでしたが、日ごろお付き合いのある老人ホームのボランティアの皆さんと折衝し、有資格者の方を店ごと派遣して頂くことで何とかクリアしました。また、盆踊りの舞台である櫓は、アルミ合金製の支柱かなり重く、組み立てのノウハウが継承されていないことから、諸々議論はありましたが、今回は割愛の決断をしました。代わりに簡易舞台をレンタルし凌ぎました。

 祭り当日は快晴に恵まれ、成人し団地から巣立っていった多くの子供達もそれぞれ孫を連れて、夏祭りに参加してくれました。日頃見ない子供達であふれた祭り会場は、いつもにまして華やかな賑わいに溢れていました。今回は子どもたち、孫たちの思い出作りを第一の目的とし、イベントも子供たちを中心に組みました。子ども夜店、射的、かき氷、キャラクターグッツ販売、ビンゴゲーム、ポップコーン販売等々、中でも、射的は好評でした。特に山車は幼稚園生から参加可能としましたので、親子三代で山車を引っ張る微笑ましい情景が多数生まれていました。子供達も外孫も含めて普段の数倍に近い子供たちが一つの山車を曳く様は壮観でもありました。

 大人の皆さんには、ビールサーバーによる生ビール販売、つまみ、缶ビール等の飲料を豊富に揃え、さらにサロンとして寛いで頂けるように、広場に参加人員に見合う机と椅子をレンタルで用意し、盆踊りを見学しジョッキを傾け合いながら語り合える場も用意しました。また、盆踊りは参加者が少なめでしたが抽選会は
二度にわたり行い、かなりの盛り上がりがありました。

     「未だ咲く 桔梗 白色」

 焼きそば、フランクフルト、さらに生ビールもかなりの数量を用意しましたがほぼ完売し、抽選会も最高潮に達する中で、予定通り午後9時前に終了しました。祭りの後のかたずけには、かつての私達がかかわったこの団地の少年野球のチームのメンバーも加わってくれて、短時間で終えることができました。祭りの為に集まった彼らには久しぶりに会いましたが、すっかり成長し社会でも中堅の役割を果たす中で、落ち着いたたたずまいを身に着け頼もしさを感じました。彼らとの交流もこの祭りの醍醐味の一つで、楽しみのひと時を過ごすことができました。
 今回は祭り関係の写真が撮れませんでしたので、祭りの写真は割愛させて頂きます。


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第一部「口語短歌・水曜サロ... | トップ | 第二部「口語短歌・水曜サロ... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
短歌投稿 (knsw0805)
2024-09-04 02:29:18
24年9月4日分短歌投稿
Shouさん、おはようございます。
浅間山明鏡止水です。
短歌投稿します。

源氏物語巻名歌は「源氏物語に登場する個性豊かな15~20人の女性たち」を中心に返歌を楽しみたいと思っています。主に光源氏と女性たちの贈答短歌が中心です。今週は源氏物語巻名歌から2首提出しますのでご指導よろしくお願いします。巻名歌は過去分と重複するところもありますが、返歌自体は新規で作成しています。私は再度研究しますので、Shouさんにおかれましてはお世話かけますので、返歌のみのご指導で簡潔に願います。

3空蝉(うつせみ)
再訪しての誘いにもなびかない空蝉に源氏は固執する。小君の手引きで紀伊守の邸宅を三度目に訪れた源氏は開放的な様子の若い女(軒端萩)と碁を打つ空蝉を垣間見る。若い女とくらべ見栄えはよくないが、源氏は空蝉に品のある慎みを感じる。夜、源氏は寝所に忍び込むが、それを察した空蝉は小袿を脱ぎ捨て寝所を抜け出した。行きがかり上、源氏は空蝉と同室で眠っていた軒端萩と情を交わす。翌朝源氏は空蝉が脱ぎ捨てた小袿を持ち帰り、歌に思いを託す。小君から歌を渡された空蝉は、源氏の思いに応えられない我が身の情けなさを歌に詠み、源氏の歌の端に書きつけた。
「空蝉の 身をかえてける 木のもとに なほ人がらの なつかしきかな」光源氏
あなたは蝉が殻を脱ぐように衣を脱ぎ捨てて逃げさっていったが、その木の下でやはりあなたの人柄が懐かしく思われます。
「空蝉の 羽に置く露の 木隠れて 忍び忍びに 濡るる袖かな」空蝉
羽に置く露が木に隠れて見えないように 私も秘かに涙で袖を濡らしております
返歌
「小袿は 貴女への想い せめてもの 初めて味わう 感じる切なさ」
「着古しで 汗ばんだ着物 恥ずかしく 薄衣が気がかり そこはかとなく」
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

祭り」カテゴリの最新記事