生姜ちくわのぶらぶら山日記

趣味の登山を中心としたブログです。2014年11月より日本百名山登山開始、2018年9月23日全座登頂。

5月5日(土) 新座散歩(その3)

2007年05月10日 | 都外散歩
その2の続き)

平林寺の向かい側の睡足軒の森は、現在平林寺境内林の一部であるが、江戸時代には高崎藩の陣屋があり、近代には「電力の鬼」と呼ばれた実業家で茶人でもあった松永安左エ門が土地を購入、飛騨高山付近の田舎家を敷地内に移築、草庵として使用した。

睡足軒の森に着いたのは閉園時間の午後4時10分前で、駆け足で園内を見て回った。園内は雑木林と熊笹が生い茂る静かな空間だった。草庵からの眺めが良いと聞いていたので楽しみにしていたが、残念ながら草庵は貸し切り中で建物内への立ち入りさえ叶わなかった。


その後野火止用水と支流の平林寺堀の分岐点に向かった。道の途中で平林寺堀に出合った。平林寺堀は文字通り平林寺境内を流れる堀で、現在の境内の堀は空堀だが、境内の外の水路には今なお水が流れる。

引き続き歩き続けると平林寺堀が消え、野火止用水に再会した。用水沿いには本多緑道と呼ばれる緑豊かな遊歩道が続いた。用水の護岸は土や木の杭、石で作られ、往年の野火止用水の姿を偲ばせた。遊歩道には桜の木が植えられていた。

本多緑道を越え、ひたすら野火止用水沿いを歩くと、野火止用水と平林寺堀の分岐点にたどり着いた。単なる分岐点なのになんとなくうれしくなった。

分岐点を後にし、野火止用水沿いを上流に向かって1時間程度歩いた。野火止用水は部分的に暗渠になっていたが、用水沿いには遊歩道が整備されていた。西武池袋線の清瀬駅に到着しこの日の散歩を終えた。




睡足軒の森の入り口。




松永安左エ門の草庵だった建物。




園内。




平林寺堀。




本多緑道。





本多緑道沿いの野火止用水。桜の時期に散歩してみたい。




野火止用水(左)と平林寺堀(右)の分岐点。




分岐点そばの史跡公園内の「清流の復活」の記念碑。野火止用水は開削以後生活用水や農業用水等に使用されてきたが、昭和39年の旱魃で用水への分水が中止された。用水の歴史的価値の見直しにより、昭和59年から62年に用水や緑道などの整備され清流が復活した。




史跡公園を流れる平林寺堀。




野火止用水(分岐点~清瀬駅)。


【おまけ】



思わず額に入れて飾りたくなる平林寺の入場券。




平林寺の前の通りにあった標識。






最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (miuki)
2007-05-10 20:06:50
平林寺の入場券まじカッコイイっす。
風薫る歴史の道、つい何度も見てしまいました。
返信する
分岐と合流 (Akigawa テツ)
2007-05-10 20:17:20
分岐とか合流ってのは何かそそられるものがあります。なぜか? なぜでしょうね?

地図で川の合流点、例えば○○川が多摩川に合流する地点をみると行ってみたくなります。川の合流点は見ていてもなかなか飽きないものです。

が、時にはがっがりすることもあります。善福寺川が神田川に合流する場所みたいに。
見なけりゃ良かった。(笑)
返信する
miukiさんへ (生姜ちくわ)
2007-05-10 21:46:45
入場券、かっこいいでしょう?
過去に拝観料の必要なお寺をいろいろと訪れていますが、このような入場券をくれるお寺は初めてです。

返信する
Akigawa テツさんへ (生姜ちくわ)
2007-05-10 21:54:33
合流点に引かれるのは私だけではないんですね。なぜ合流点は魅力的なんでしょうね。う~ん、不思議ですね。

善福寺川と神田川の合流地点はがっかりものなんですか・・・かえって見てみたいかも(笑)。

返信する
合流 (Akigawa テツ)
2007-05-10 22:43:23
右から来たのと左から来たのと、ここで二本が一本になった。

って言うだけでした。もうちょっとドラマは無いのか?(笑)
返信する
Akigawa テツさんへ (生姜ちくわ)
2007-05-11 07:32:05
>右から来たのと左から来たのと、ここで二本が一本になった。

う~ん、ロマンに欠けますね(笑)。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。