教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

教職教養としての教育史

2019年06月17日 23時10分42秒 | 教育研究メモ
 せめて一月に一回は執筆しようという目標すら、ままならない状態が常態化しております。
 娘は順調に育っております。かわいいです。育児も妻ほどではありませんが、一人の命を育てるために頑張っています。仕事は公表できないことばかりです。相変わらず忙しいです。研究する時間はいつも残されていません。

 昨年度に執筆した論文について構成を紹介して、更新といたしたいところ。
 さて、今年の3月に、「教職教養としての教育史」(『広島文教女子大学高等教育研究』第5号、2019年、1~13頁)を論文化しました。昨年度の教育史学会大会シンポジウム登壇の副産物です。入り口に立ったばかりの教育史教育論、といった感じですが、ネット上で読めますので読んでみて下さい。論文構成は以下の通り。

 はじめに
1.教職教養の視点
 (1)教職教養とは
 (2)「大学における教員養成」論争と教職教養
2.教職教養としての教育史の可能性
 (1)教職教養としての教育史とは
 (2)教職教養による教育史研究・教育の緊張関係
3.教職教養としての教育史の実現を求めて
 (1)学問としての教育史の課題
 (2)大学制度・教職課程における教育史の課題
 おわりに

 ちなみに、本論文は、「教育史は教職教養でしかない」ということが言いたいのではなく、「教育史は教職教養の側面を持つ、そこをもっと真剣に考えるべき」(そのためには何を考慮しなければならないか)ということが言いたいので、そこのところは誤解なくお願いします。
コメント
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