今日は全国地方教育史学会第二日目。研究発表・シンポジウム・総会がありました。
研究発表の感想は、「発表してよかった」というひと言につきます。このブログを読んでいて私の裏話をご存知の方は、おわかりいただけると思いますが、今日の発表のための研究には、ほとんど時間をとれなかったので、調べたことを発表する以上のことはできませんでした。そのため、せっかくの質問にも、ほとんど「今後の課題にさせていただきます」というお茶を濁すような答えしかできませんでした。質問してくださった、O会員、SY会員、SN会員、K会員、U会員には、感謝するとともに、申し訳なく思います。後々、お答えできるように地道にがんばっていきます。
今日の研究発表の時間は、自分にとって非常によかった点がありました。それは、質疑応答の場面でのことですが、本発表が仮説していた「教育会共同体(仮称)」の具体的内容について、SN会員から質問をいただきました。これを最初に聞かれたときは、実証ができてない部分がほとんどなので(というよりまだ研究開始のスタートにも立っていない)、言うのを止(よ)していました。ちなみに、これは5月19日の記事で全カットした部分でした。しかし、この内容は自分ではおもしろいと思っていたし、この機会を逃したら、もう意見を聞く機会はしばらくないなと思ったので、仮説めいた具体像を思い切って提示してみました。そして、その具体像に対して、うれしいことにK会員が反応してくださり、話が拡がり、問題点や課題も見えてきたのです。「教育会共同体(仮)」の研究は、今の私の研究の本筋(教育会における研究活動)とは少しズレたテーマなので、すぐに対応することはできないのですが、ものすごくうれしかったです。地道に史料調査を行いながら、今後、研究していこうと思います。ともかく、「今回研究して見えてきた仮説を、ためしに先学にぶつけて意見を聞いてみよう!」と、思いきって口に出し、ホントによかったと思います。
ただ、今日の研究発表は、私の本筋の研究テーマとは少しズレた発表だったので、私のことを何かと気に掛けてくださっている皆様には、ちょっと混乱を与えたかもしれません。そこは申し訳なく思っています。私は、教育会の歴史的意義の研究をしているという意味では、自分の中でまったくブレはないのですがね。
シンポジウムは「附属学校の史的意義」というテーマでした。報告者3人の報告は、明快的確な提言を含み、よかったです。とくに附属学校の教育研究に関する話は、私の主要研究テーマと直接関わっているので、興味深く聞きました。教育会と師範学校附属学校の関係は密接なので、研究を深めるためにも附属学校の教育研究はまとめないといけないなと思っていたので、今回の報告はそのとっかかりになりそうです。ちなみに、最後の方で少し盛り上がった、附属学校の教育研究における役割については、もう少し深められたらいいのになあと思って聞いていました。K会員が展開しようとしていた、附属学校における教育研究の歴史的研究方法に関する話は、私がやろうとしている教育会における研究活動を研究する視点・方法と重なっていて、「そうそう!その視点が必要なんだ!」と共感して聞いていました。私のやろうとしている研究の目的・方法を、いつか学界に諮ることができるといいんですがね。
総会・学会片づけも無事終わり、開催校のスタッフ三人と手伝ってくださったTさんとで、しばらく放心状態で他愛もない話をしました。なお、今日の私は、自分の発表とシンポジウム参加に夢中になっていて、片づけはともかく、学会中はほとんど手伝えませんでした(^_^;)。気が利かなくてすみませんm(_ _)m。
我々スタッフは、18時半ごろ解散になりました。
私が言うのは何ですが(笑)、昨日今日と全国地方教育史学会に来られた方々、来てくださってありがとうございました! 何か得るものがあったなら、開催校のスタッフにとって、これに勝る幸いはございません。このブログを見てくださっている方も何人かおられるようなので、こんなところですが、感謝の意を呈したいと思います。
はぁ~…詰まりに詰まっていた予定が、ようやく消化できました~
4月末ごろから今日まで、PD申請と学会発表の準備に追い回され、そして周りを振り回し、プライベートではろくなことはなく、忙しい毎日でした。なんだか達成感があります。
めずらしく、今日はお酒が飲みたいなぁ。