THEY DRIVE by NIGHT

2009年11月13日 | Live

11月6日(金) 晴れ。

大阪国際会議場メインホールで開催されたライ・クーダー&ニック・ロウの公演を聴きに行きました。
会場は1階席が8割ほど埋まるくらいの入り。正直寂しいものがありました。

僕はニック・ロウの来日公演はほとんど毎回聴きに行ってます。
しかし直近で最後となった2003年のフジロックは行ってないですから、
2002年以来、7年ぶりとなりました。

ライ・クーダーは今回が初めてです。
アルバムは1987年の『Get Rhythm』からオンタイムで聴いております。
全アルバムを聴くまでには至っていませんがアンソロジーを購入して予習しました。

さて、今回の来日公演はJuliette Commargereという女性シンガーが前座で出演しました。
彼女は2003年のライ・クーダー、マヌエル・ガルバンの共演アルバム『Manbo Sinuendo』から
ライ・クーダーのアルバムに参加しているそうです。
2005年のライ・クーダーのアルバム『Chavez Ravine』では
Juliette Commargereの日本語の表記があって[ジュリエット・コマヘーレ]となっています。
この『Chavez Ravine』から1曲「El U.F.O. Cayo」を披露していました。
ライ・クーダー&ニック・ロウのライヴの本編では「Chinito Chinito」が
ジュリエット・コマヘーレとアレキサンドラ・リリーのヴォーカルで披露されてました。

・Juliette Commargere

Juliette Commargere(vo,key)
Joachim Cooder(ds)
Alexandra Liliy(vo,key)
Ben Messelbeck(b)
Eamon Shumow(g)

ヨアキム・クーダー(最近は[ホアキン・クーダー]と表記されてますね)はライ・クーダーのお子さん。
映画『ブエナ☆ビスタ☆ソシアル☆クラブ』の冒頭で
お父さんが運転するモーターサイクルのサイドカーに乗ってることで
知ってるという人もいるのではないでしょうか。
ジュリエット・コマヘーレとは公私ともにパートナーの関係だとか。
ジュリエット・コマヘーレのソロはエキゾチックなサウンドでした。
「El U.F.O. Cayo」の印象しか残ってないのでそう思ったのかもしれません。
はじめて聴いたのでどう表現したらいいのか、正直よくわからないというところですね。

セット・チェンジのため20分の休憩の後、午後7時50分くらいだったでしょうか、
本編の「ライ・クーダー&ニック・ロウ」が開演しました。
ライ・クーダーは頭に鉢巻きをしていました。水玉模様の日本てぬぐいです。
紺色にオレンジの柄が入ったアロハ・シャツ、太い紺のコットンパンツを穿いてました。堂々とした体格。
反対にニック・ロウはずいぶんと痩せてました。紺色のポロシャツにグレーのパンツ姿。
そしてヨアキム・クーダーはウエスタン・スタイル。ドラム・セットの後方には銅鑼がありました。

1曲目はリトル・ビレッジの「Fool Who Knows」。
ニック・ロウのヴォーカルとベース、ライ・クーダーのギター、ヨアキムのドラムから出る音が、
先ほどのジュリエットのときと比べものにならないくらい大きかったので、ちょっとびっくりしました。
1曲終わったところでニック・ロウによるメンバー紹介がありました。
日本公演はニック・ロウがメインなのかとも思いましたが、ライ・クーダーの存在感が圧倒的でした。
とにかく陽気で、自由で、楽しそうでした。
そしてやっぱり、あのスライド・ギターですよね。もう釘付けとなりました。

ライ・クーダーとニック・ロウはほぼ交互にヴォーカルを取り合ってステージは進行しました。
メインはやはりライ・クーダーでした。ルーズなロックンロールは本当に素晴らしかったです。
ニック・ロウは美しいメロディの曲が耳に残りました。新曲なのかと思った「Losin' Boy」という曲。
10年ほど前に出たボックス・セット『tHE DOiNGS』の未発表曲やライヴ・テイクを収めたDisc 4に入ってました。
エディ・ジャイルズという人の曲なんだそうです。
ライ・クーダーは正真正銘の新曲「A Shrinking Man」がありました。

僕は最初に書いたようにライ・クーダーを聴きはじめたのがアルバム『Get Rhythm』からだったので、
「Across The Borderline」をやってくれたときはうれしかったですね。
この曲もルーズにやってましたけれど、決してゆるいというのではないんですよね。
その直後にニック・ロウが「Raining Raining」を歌ったんですよ。グッときました。

そして「Jesus on The Mainline」。
ギターを鳴らしながら身を震わせるような動きがあってはじまったものですから盛り上がりました。
本編最後が「13 Question Method」。アルバム『Get Rhythm』からの曲。この曲もルーズな演奏でした。

アンコールでニック・ロウの名曲「(What's So Funny 'Bout) Peace Love And Understanding?」。
歌っちゃいましたよ。
事前にiPodで予習していたライ・クーダーの「Little Sister」はストーンズ風のイントロではじまりました。
かっこよかったです。


■THEY DRIVE by NIGHT
Ry Cooder・Nick Lowe
Joachim Cooder
special guest
Juliette Commagere

2009年11月6日(金) 大阪国際会議場メインホール
1階Am列14番

Ry Cooder(vo,g)
Nick Lowe(vo,b,g)
Joachim Cooder(ds)

Juliette Commargere(vo)
Alexandra Liliy(vo)

Set List
01 Fool Who Knows
02 Fool For a Cigarette / Feelin' Good
03 Vigilante Man
04 Losin' Boy
05 Chinito Chinito
06 Crazy 'Bout an Automobile
07 One Of These Days You're Gonna Pay
08 Cryin' In My Sleep
09 Down In Hollywood
10 Half a Boy And Half a Man
11 A Shrinking Man
12 Across The Borderline
13 Raining Raining
14 Jesus on The Mainline
15 He'll Have To Go
16 13 Question Method
Encore
17 What's So Funny 'Bout Peace Love And Understanding?
18 Little Sister
19 How Can a Poor Man Stand Such Times and Live?

・ライ・クーダー『The Ry Cooder Anthology: The UFO Has Landed』



・ニック・ロウ『Queit Please... THE NEW BEST of NICK LOWE



3枚組のボーナスDVDには2007年ブリュセルのライヴが収められています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする