2021年03月28日プレイリスト「棚からひとつかみ+リクエスト」
1. LET'S KISS THE SUN (LIVE) / 山下達郎 "13/12/24 中野サンプラザ"
2. WHENEVER YOU'RE READY / THE ZOMBIES '65
3. I BELIEVE IN MIRACLES / THE JACKSON SISTERS '73
4. I'M JUST A PRISONER (OF YOUR GOOD LOVIN') / CANDI STATON '70
5. I TOUCHED A DREAM / THE DELLS '80
6. MAKE IT LAST / THE STYLISTICS "ROCKIN' ROLL BABY" '73
7. 明日の私 / 竹内まりや "ターンテーブル" "インプレッションズ" '94
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■内容の一部を抜粋
・近況
今年度最後のサンデー・ソングブック。番組改編の季節だが、新年度からもこの番組は引き続き日曜日の午後2時からのオンエア。このご時世なので変わらず淡々と音楽番組を続けるそうだ。
・棚からひとつかみ+リクエスト
先週に引き続いて「棚からひとつかみ+リクエスト」。今週はリクエスト・カードがたくさん来ているとか。ほとんどリクエスト特集。
・LET'S KISS THE SUN
2013年12月24日に中野サンプラザで行われたライヴから「LET'S KISS THE SUN」。いちばん最後の演奏なのでくたびれてると達郎さん。
・WHENEVER YOU'RE READY
ゾンビーズの1965年の「WHENEVER YOU'RE READY」。アメリカでもイギリスでもチャートには入らなかったが素晴らしい一曲と達郎さん。B面はカーナビーツの「好きさ好きさ好きさ」の元曲「I LOVE YOU」。
・I BELIEVE IN MIRACLES
ジャクソン・シスターズはウエストコースとの姉妹の5人組ヴォーカル・グループ。ジャクソン5を見つけたボビー・テイラーが見つけてきたグループで一曲だけヒット曲がある。1973年、全米ソウル・チャート89位の「I BELIEVE IN MIRACLES」。
曲をかけ終えて。「ドラムこれ、この時代だとエド・グリーンでしょうね、たぶんね。すごいドラムですが(笑)」と達郎さん。
・I'M JUST A PRISONER (OF YOUR GOOD LOVIN')
キャンディ・ステイトンはサザン・ソウルの重鎮。フェーム時代の名曲「I'M JUST A PRISONER (OF YOUR GOOD LOVIN')」1970年、全米ソウル・チャート13位、全米56位。
・I TOUCHED A DREAM
神奈川県藤沢市の超常連のリスナーから「達郎さんのかけるシカゴ・ソウル、すごくいいですね。イマジネーションズ、シャイライツ。今週も何か聴けたらうれしいです」というリクエスト。お知らせ前のシカゴ・ソウルも3週目に突入。今週はザ・デルズ。シカゴを代表するヴォーカル・グループ。1980年、全米ソウル・チャート17位の「I TOUCHED A DREAM」。「これとっても悲しい失恋の歌なんですけれども、でもリードのマーヴィン・ジュニアの絶唱でございます」と達郎さん。ユージン・レコードの作詞作曲、プロデュース作品。
・今年予定していたツアーについて
「今日はちょっと、あの、私からの残念なお知らせがあります。みなさま、ご存知のように昨年2020年、オリンピック開催というので、そういう諸問題避けるため、ホール・ツアーをお休みしました。11年続いたホール・ツアーでございまして。今年2021年は明けて、ツアー再開して、全国50公演のライヴを行うべく、準備を整えていたんですけれども、このウイルス騒動がなかなか収束しないというアレでございまして。私は今年の後半からツアーをはじめようと思っておりまして、いろいろな考え方がありますけれども。観客半分でやれればと考えていたんですけれど、総勢40数名のミュージシャンとスタッフが、全国50ヶ所をめぐりますから、それの前に一ヶ月余のリハーサル、合計5ヶ月、半年に及ぶツアー期間で全国を回る中、ひとりでも感染者が出ますと、その日以降の開催は全て不可能となってしまいます。何よりもそれ以前に、観客のみなさんへの感染者対策というのも、慎重の上にも慎重を期さなければなりません。例えば歌舞伎公演のように、同一の場所での複数公演ですと、まだ多少の余裕が生まれますけれども、こうした私のような移動するツアーのスタイルでは、リスクが何倍にも増加いたします。以上の諸問題を鑑みまして、今年のツアーは涙を飲んで中止という結論に至りまして。全くもって残念至極でございますが。欧米では、あと南米もですね、深刻な状況が続いております。日本はまだ欧米に較べれば感染者が少ない方なんですけれども、それでもウイルスの特性はまだ完全には見極められておりません。新たな変種も発生しておりまして、この先の情勢はまだまだ不透明であります。そうした状況でツアーを決行することは、大きなリスクが伴うと判断いたしました。何卒、ご理解の上ご了承いただきたいと思います。早くツアーが再開できることを願いまして、また配信ライヴ、そういうようなかたちで、映像関係でフォローができればと思っております。で、ということになりましたので、その分ニュー・アルバムを早いとこ出そうという感じで、レコーディング、スタートしております。なんと『RAY OF HOPE』から10年ですからね。誠に怠け者で申し訳ありません。がんばってやりたいと思います。あと、ライヴができないストレスを少しでも緩和しようと思いまして、ライヴ・アルバム『JOY 2』というのを、前から企画しておりまして。どうせ出すなら5枚組とか6枚組で出そうと思っていたんですけれども。もうちょっとコンパクトにしまして、『JOY 2』の準備をはじめようと思っています。なるべく早く出せればと思っておりますので。いろいろそういう、手当と言いましょうかですね、代わりの作業をはじめました。本当に大変な時代ですけれども、なんとか乗り切っていくために。でしたら私ができる努力をしていきたいと思っております。長くなりましたが、そういう感じでございます。よろしくお願いします」と達郎さん。
・TATSURO YAMASHITA SPECIAL ACOUSTIC LIVE展
昨年より全国で順次開催してきた山下達郎スペシャル・アコースティック・ライヴ展。3月20日から4月5日まで愛知名古屋パルコで開催されている。展覧会グッズの通販が4月3日、お昼の12時から山下達郎オンライン・ショップにて販売開始。イラストレーター・長場雄さんの描き下ろしイラストを使用したグッズや、とり・みきさん描き下ろしの各会場限定“ご当地タツローくんステッカー”も販売。詳しくは山下達郎オフィシャルサイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp
・souvenir 2021 mariya takeuchi live
中止になったまりやさんの「souvenir 2021 mariya takeuchi live」。グッズをいくつか製作していたので、その一部を販売することになった。4月3日、お昼の12時から竹内まりやオンライン・ショップにて販売開始。詳しくは竹内まりやオフィシャルサイトにて。
https://www.mariyat.co.jp
・MAKE IT LAST
こういうご時世なのでスイート・ソウルものにリクエストが集まっている。特にスタイリスティックスが多いそうだ。1973年のアルバム『ROCKIN' ROLL BABY』から「MAKE IT LAST」。トム・ベル、リンダ・クリードの素晴らしい作品。
曲をかけ終えて。
神奈川県藤沢市の超常連のリスナーからのお便りで、先日のグラミー賞授賞式のゲスト・パフォーマンスで、ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークが組んだシルク・ソニックというユニットが、まるでステイリステッィクスを彷彿とさせる70年代スイート・ソウル風の新曲を演奏した。この手の曲が出ると過去の模倣だという批判が出ていたが、達郎さんはどのように感じていますか? という質問。
「すぐ若い人がですね、それやると、やれ模倣だとかパクリだの、すぐはじまります。あの、ロビン・シックなんてかわいそうでしたよね。評論家ごっこが好きなんですよ、どこも。なんかっていうと、何でもかんでも貶すというですね。音楽だけではなくて、文化的にそういうのばっかりで、もうちょっとなごやかに、なんで見れないのとか、そういう感じがいたします」と達郎さん。
・やめようと思ったこと
宮城県塩釜市の、今年11月で定年を迎えるというリスナーから「達郎さんはミュージシャンとして年齢で区切りがあった年はありましたか?」という質問。
「やめようと思ったことが2,3回あります(笑)。もともとミュージシャンで、一生終わる、あの、続けられると思ってませんでしたので。どっかでスタッフのほうに移るのかなって思ってたので、そういうモーメントが2,3回ありましたが、おかげさまで、この年まで現役でやれております。みなさんのおかげです」と達郎さん。
・さだまさしさんとの接点
大阪市のリスナーから「さだまさしさんと山下達郎は同じ学年ですね。今までさださんと接点はありましたか?」という質問。
「知り合いです。いい人ですよ(笑)。へへへ。なんで俺だけ呼びつけ(呼び捨て?)なんだ。しょうもない」と達郎さん。
・明日の私
年度終わりにいつもかけてるのはまりやさんの1994年のシングル「明日の私」。「この曲はいわゆる平時の曲ですので、田舎から東京に仕事で上京してくる人たちの歌ですけれど。去年今年はちょっと状況が変わりますが。将来への夢と言いましょうか、そういうものを歌った気持ちには変わりがありませんので、今年度の最後もこれで閉めてみたいと思います」と達郎さん。
■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/
2021年04月04日は、引き続き「棚からひとつかみ+リクエスト」
http://www.tatsuro.co.jp