クローンの設定に関して

ハリウッドSF（サイファイ）かアニメでしか最近は見ないんだけど，クローンの説邸と言うか考え方が，人間（動物の遺伝子）としか取り扱われていないのは、思考の偏りだと思う。
XとYそれをタンパク質として科学的に作り出す。可能性を考慮して設計通りに変更する。のが居間までの定番。
正直，ラスト・付近のシーンで明かされても，「又なの・・・」とガッカリする場合が多い。
最初からクローンと魂・人間性の話題にしたとしても，30年前の作品と現在の作品で変化したとは思えない。
星人まで成長したクローン培養人間は，人格を持つ人間として接するのが正義。見たいな風潮が主流になっている。
スターウォーズのクローン兵士を、ロボットと同じ扱いをしているのは顔が見えないせいなんだろう。

ふと思ったのだが，植物進化型の文化を持つ生命体がいたとすると，
種子で子孫を増やす。
根を張り巡らして，幹や枝葉を増やす。
それが自然の摂理で神から与えられた生命の正しい秩序だと，数千年に渡って信じられていたとして，
異星人により，指や手足などを使って「挿し木」の要領でクローンが作れるのが可能だと知らされた時に，その社会的な思考秩序はどうなるんだろうか?

自分で考えられる社会構成は，その植物から進化した生物は，個体としての移動手段を持たず，テレパシーで意思の疎通をすると思う。
死と再生の概念は，死の直前に、種や胞子をバラまくか，根を張り巡らせて，より条件のいい場所で成長を待つ。のが摂理と考える社会。
そこに、異星人が現れて，現地の植物生命体に，体の一部を挿し木とする事で，どんなにはなれた惑星にでも行く事が出来る。と提案されたら，どうなるんだろうか? という作品構成になる。
その後，宇宙全体に散らばった挿し木達が、独自手段を手に入れて，宇宙に乗り出し故郷に帰る事が出来たとき，差しき生命体を仲間として受け入れられれるのだろうか?

倫理を捨てさえすれば，少子化と高齢化社会による税収不足と人での問題は全て解決してしまう。
というストーリーをテレビ局が特番として製作してもいいと思うんだけど，宗教団体からの総攻撃を受けるのは目に見えているから，実行しないよなぁ…