こんなこと考えました

ニュース・映画・本・電車の中の風景などなどで、感じたり思いついた事を不定期に書き込んでいきます。

冒頭のシーン

2016-01-25 14:00:20 | Weblog

子供たちが坂を走りながら上っている。

色とりどりの風船を手に持って。

一番遅れていた子が,転んで風船を放してしまう。

風船はどんどん高く登っていく。

それを見つめながら,涙をにじませる子供。

しばらく転んだままで,風船を見つめていたが,あきらめがついたのか,立ち上がって

坂を上る。

坂の上で待っていた子供たちが,遅れてきた子供が到着すると,顔を見合わせて,「せーの」で風船を放した。

幾つもの風船が空に吸い込まれていく。

しばらく見つめていた子供たちが、他の場所に移動しようとすると、一人の子供が,空を指差して

「何か落ちてくる」と叫んだ。

皆が空を見上げると,人形のような本当の人のような物語、さっき放した風船を持っていて,ゆっくりと降りてきた。

子供たちの前に降り立ったのは,歳格好は子供たちとたいして変わらない,女の子だった。

「ありがとう」

「見たちが風船を放してくれなかったら,私は地面に激突して,死んでしまうところだったわ」

「本当にありがとう」

子供たちは、なんにも言えずにうなずくだけだった。

コメント
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