[注釈]
* J'ai toujours e'te' sensible a` l'e'criture de Dagerman : 「私は以前からずっとダーゲルマンの書いたものに心を動かされて来ました。」sensible は、「感じ入る」というところでしょうか。
* (...) seuls ceux qui ont assez a` manger ont loisir de s'apercevoir de son existence :「腹を十分に満たせるものだけが、自身の生き方を自覚する余裕を持つ。」existence は、ここではもう少し具体的に「生きてある様子」を意味しています。
* Cette << fore^t de paradoxes >>, (...) lieu (...) mais bien contraire... : 「この『パラドックスの森』は、芸術家が避けようとするべきではない場所であるどころか、むしろ…」
* Lui qui se croyait a' l'abri, elle qui se confiait a` sa page (…), les voici confronte's au re'el : 「ある書き手はそこで身をやすらえることが出来ると信じていた。またある書き手は、そこでページに向かって自らの思いのたけを語っていた。ところが彼らはそこで現実に直面しているのです。」ここは、Ce n'est pas toujours un se'jour agre'able.という前文の具体的な説明ですから、se croyait, se confiait という半過去時制の動詞と les voici confronte's との落差を読み取って下さい。
* happy few : Stendhal が 1804 年に、自身の著作の後世の読者を指して使って有名になった言葉です。なるほど女性名詞扱いですね。どうしてでしょう。ここは宿題にさせて下さい。
ご覧の通り、今回は明子さんの訳業を参考にさせてもらって註を付けました。ありがとう、そして、ご苦労様でした。
* Moze さんから質問を受けた部分「また、モーリシャス、ロドリゲス、アルバカーキー、ニース、オニチャといった、愛の地図に記された、遥か内面のさまざまな土地の名」ここで列挙されている土地の名はなるほど全て実在のものですが、と同時にルクレジオの作品世界の中で光が降り注ぎ、波に洗われる土地です。ですから、ailleurs inte'rieurs 。元来は遥か彼方を意味する ailleurs と、最も身近な内奥を指す inte'rieurs の二語が、矛盾を孕んだまま並んでいるのでしょう。
* J'ai toujours e'te' sensible a` l'e'criture de Dagerman : 「私は以前からずっとダーゲルマンの書いたものに心を動かされて来ました。」sensible は、「感じ入る」というところでしょうか。
* (...) seuls ceux qui ont assez a` manger ont loisir de s'apercevoir de son existence :「腹を十分に満たせるものだけが、自身の生き方を自覚する余裕を持つ。」existence は、ここではもう少し具体的に「生きてある様子」を意味しています。
* Cette << fore^t de paradoxes >>, (...) lieu (...) mais bien contraire... : 「この『パラドックスの森』は、芸術家が避けようとするべきではない場所であるどころか、むしろ…」
* Lui qui se croyait a' l'abri, elle qui se confiait a` sa page (…), les voici confronte's au re'el : 「ある書き手はそこで身をやすらえることが出来ると信じていた。またある書き手は、そこでページに向かって自らの思いのたけを語っていた。ところが彼らはそこで現実に直面しているのです。」ここは、Ce n'est pas toujours un se'jour agre'able.という前文の具体的な説明ですから、se croyait, se confiait という半過去時制の動詞と les voici confronte's との落差を読み取って下さい。
* happy few : Stendhal が 1804 年に、自身の著作の後世の読者を指して使って有名になった言葉です。なるほど女性名詞扱いですね。どうしてでしょう。ここは宿題にさせて下さい。
ご覧の通り、今回は明子さんの訳業を参考にさせてもらって註を付けました。ありがとう、そして、ご苦労様でした。
* Moze さんから質問を受けた部分「また、モーリシャス、ロドリゲス、アルバカーキー、ニース、オニチャといった、愛の地図に記された、遥か内面のさまざまな土地の名」ここで列挙されている土地の名はなるほど全て実在のものですが、と同時にルクレジオの作品世界の中で光が降り注ぎ、波に洗われる土地です。ですから、ailleurs inte'rieurs 。元来は遥か彼方を意味する ailleurs と、最も身近な内奥を指す inte'rieurs の二語が、矛盾を孕んだまま並んでいるのでしょう。