フランス語読解教室 II

 多様なフランス語の文章を通して、フランス語を読む楽しさを味わってみて下さい。

Annie Ernaux:Ecrire la vie (4)

2014年11月26日 | Weblog

[注釈]
* ceux qui suivent : この photo-journal のあとに、<<Les armoires vide's>>, <<Une honte>>などの作品が続いていますから、ceux=textes となります。

[試訳]
 日記の抜粋は、選び取った写真に関連付けて載せることにした。人々が、場所が、とりわけそれらが撮られた歳月が表現されている写真にしたがって。そうした日記は決して写真の解説ではない。時には写真とほとんど同時期に書かれていることもあるけれども、大抵は写真の後に書かれた日記は。それは、時間に従って揺れ動く記憶を浮き彫りにし、私の人生の出来事に揺らめく仄かな光を投げかけてくれる。
 この写真日記は私の著作の「挿絵」ではない。そこには『場所』『恥』『ある女』『歳月』で私が描写した写真の何枚かが掲載されているだけだ。それは作家活動の解説でもなく、ただその始まりを表しているに過ぎない。これまで私が書いて来たものを書いた理由を明らかにしている。それには穴があって、囲いもないけれども、それに続くテキストとはまた別の真実を担ったテキストと考えるべきだと、私は思っている。
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 misayo さん、mozeさん、訳文ありがとうございます。いかがだったでしょうか。
 さて、これもサプライズなのでしょうか。来月また投票所に足を運ばなければならなくなりました。様々な分野の専門家が現政権に対して批判や激励の声を上げていますが、ただぼくが願うのは、この社会が、もうすこし風通しのいいものにならないかということです。「風?、そんなものなくたって、懐にわずかなお金があって、安手であってもそこそこの物が選べて買えれば、それで何が文句あるの ?」とアベノミクス推進者には言葉を返されるでしょうか。「景気」さえ上向けば、あとは難しいこと言わずにおまが下さい、という政治家には、この一票は託したくないなと思っています。
 それでは、今月中にはお約束した Patrick Modiano のテキストをご覧にいれます。

A biento^t ! Shuhei
 



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