Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

広島祝宴の旅【2】スカイレールに乗る

2012年04月22日 |  □福岡発おでかけ日記
 遅くまで飲み歩いた式の翌日は、帰りの「こだま」の時間までちょっとした趣味活動に走りました。


 中国地方のJR電車は、黄色への単色塗装化がじわじわ進行中。まだ広島都市圏では以前の地域カラーが多く見られますが、塗り換わった編成もいくつか目にしました。
 写真は115系の体質改善車。車内を新快速並みにグレードアップした豪華版も、黄色一色になり、外観からは区別が付かなくなってしまいました。


 一方、ディーゼルカーは「首都圏色」と呼ばれた国鉄時代の塗装に逆戻り。車両ごとに塗り替えが進んでいるため、以前の中国地方カラーとの混色編成も多く見られます。以前、JRカラーへの塗り替えが進んでいた時にも見られた光景です。
 この車両本来の色だけに似合わないわけがないのだけど、広島駅が黄色とオレンジ色に席巻されたら、駅の雰囲気も変わってしまいそうです。


 普通電車に乗って山陽本線を上り、瀬野へ。小高い山の上にある住宅街とを結ぶ、スカイレールに乗ってみます。
 スカイレール瀬野駅から、丘の上に開発された住宅地・スカイレールタウンみどり坂を結ぶ新交通システムで、住宅会社が設立した会社が運営しています。このあたりの経緯は、千葉の山万に通じる所もあるかも。


 スカイレールは、ロープウェイとモノレールの中間的要素を持った乗り物。駅間は回るロープを掴んで、駅の出発・到着時はリニアモーター駆動で走ります。
 運賃は150円。さほどの移動距離ではないけど、高低差はロープウェイやケーブルカー並みで、それらに比べるとかなり安い印象。ゴンドラ風の車両ながら昼間は15分間隔で、立派な構造物の割に乗客はそんなに多くなさそうだけど、住宅街そのものへの付加価値向上策でもあるわけで、採算は度外視なのかもしれません。


 高台の、更に高い軌道を走るゴンドラからの眺めは、爽快のひとこと。はるか眼下の山陽本線のカーブを走る、長編成の貨物列車も見えました。


 立ち並ぶ住宅に迫る区間もあります。スカイレール側の窓のカーテンは締め切られている家が多いですが、家の設計の際に考慮すべきだったことかもしれません。


 みどり中央駅からは、歩行者専用道路が伸びています。その名の通りみどり豊かな環境で、住環境としては良さそう。


 分譲も順調なようで、区画図には「済」の字が並びます。
 ただ「商業用地」とされている駅の両側は空き地で、思惑通り商業施設が入る様子はなさそう。駅と銘打っているとはいえ、集まる人の多さは本来の「駅」には及ばず、駅前商売は難しそうな環境です。

 車社会の中で大変だとは思いますが、ユニーク鉄道の一つとして頑張って欲しいものです。