ほぼ平年並みのタイミングで入梅した6月4日(土)、東峰村宝珠山で開催された ほたる祭への「JR九州ウォーキング」に出かけてみることにしました。
ついでに数年間ご無沙汰している間に変化を遂げた筑豊電気鉄道(筑鉄)と、平成筑豊鉄道(平筑)にも立ち寄り。福岡県をぐるり1周の半日トリップです。
旅の出発点は、嫁さんの実家がある宗像・赤間。お昼過ぎ、赤い813系の普通電車に乗って、まずは黒崎へと駒を進めます。
JR黒崎駅は、北口整備に伴う駅舎改良工事の真っ最中。橋上通路部分が完成していました。モノトーンの、落ち着いた雰囲気の橋上通路です。
注目を浴びていたのが、通路上に設置されたおみくじロボット。北九州発の世界的電機メーカー・安川電機のロボット技術の広報塔です。
「迷い」まで再現した精巧な「手」の動きは、子どもならずとも足を止めてしまいます。
駅前の三セク複合ビル「コムシティ」は、紆余曲折の末に2013年にリニューアルオープン。壁面緑化がなされ、爽やかにイメージ一新していました。
内部には八幡西区役所を始め、公共施設が大部分を占めるようになりました。鉄道2社とバスターミナルを併設した交通結節点に役所の窓口があるのは、便利だろうと思います。
駅前デパートを再生した、宮城県の石巻市役所を思い出しました。
駅ビル1階の、筑鉄乗り場へ降りてきました。LRTスタイルの近代的な電車は、昨年デビューの5000形電車で、緑の第2編成はこの3月に走り始めたばかりです。
スマートな電車の登場は、減便ダイヤ改定やワンマン化など、後ろ向き施策ばかりだった筑鉄にとって久々の明るい話題。沿線自治体の支援のお陰です。
雨模様だったこともあって、減便が続いてきた割には満員状態で黒崎駅前を発車。その後の北九州市内でも乗降とも多く、座れたのはコース中盤の筑豊中間でした。
軌道面すれすれにまで下がった窓には、田園地帯の緑が流れます。
低床車の宿命でもある、車輪スペースの「出っ張り」がうまく処理され、すっきりした車内。3車体連接車ですが、車内空間は1両の電車のようです。
マガジンラックも備えられ、木目調のインテリアは落ち着いた雰囲気。座席もふんわりクッションが効いており、座れれば快適な通勤になりそう。
2画面タイプの案内モニタは、電車でもバスでもすっかりお馴染みになったタイプ。筑鉄といえば、ブラウン管テレビによる次駅案内が名物でしたが、目で見えるインフォメーションは健在です。
全列車ツーマン運行だった筑鉄が、ワンマン運行に踏み切ったのはこの春のこと。乗客減の中で止む無しの施策とは思われますが、筑豊直方駅では思わぬ不便に見舞われていました。
終着駅で降り口が右に変わる直方では、左にしかない運転士横の出入り口が使えません。これまでは車掌がいたので中ドアから降りられたのですが、ワンマンでは最後尾の運転台で運賃収受を行うのです。運転士が後ろに移るために15秒程度を要します。たかが15秒、されど…。
ステップ付きの従来車に比べ、乗降口の段差の低さが目立ちます。もっとも筑豊直方駅は高架構造でエレベータもなく、駅のバリアは解消されないままです。
高架駅で折り返しの発車を待つ5000形。
プッツリ高架橋が途切れた、途中駅のような形の筑豊直方駅。戦後、北九州から福岡を結ぶ私鉄路線を画策した名残りです。JR・平筑の直方駅までは、徒歩10分ほどになります。
だんだんと雨足も強くなってきたので、アーケード街を歩きます。蛍は大丈夫かな。
開いている店は少なく、アーケード終端にある大型スーパーは閉店セールの真っ最中。厳しい地方都市の現実は、ここにもあります。
歴史ある木造駅舎だった直方駅は、シックでオシャレな今風の橋上駅舎に建て変わっていました。
ただ運賃を車内で収受する平筑は、改札が要らないので、駅舎を上がらず駅前広場から直接乗り降りできるようになっていました。一番人にやさしい形ですね。
筑鉄も乗客減に悩まされていますが、三セク鉄道の優等生と言われた平筑も、近年は減量ダイヤにシフト。直方から田川伊田、後藤寺方面は、休日ダイヤだと昼間1時間にそれぞれ1本という閑散ダイヤになっています。
枕木オーナー制度や…
つり革オーナー制度も、苦境の中での苦肉の増収策であり、少しでも親しみを持ってほしいという取り組みでもあります。
400形気動車は、各地の非電化ローカル私鉄で見られる標準化車両のひとつ。会社発足時の車両に比べてクロスシートが減っており、わずか2つしかないボックスシートは、全席優先席になっていました。車窓を楽しみたい若者(?)には辛い車両です。
半減ダイヤの甲斐あってか、列車はそこそこの混雑でした。
田川後藤寺着。駅のネーミングライツにも積極的に取り組んでおり、九州ではお馴染みのディスカウントストアの名前が冠されています。
ネーミングライツ付きの駅名は車内放送でも連呼されており、サブリミナルな意味での宣伝効果は高そうです。
伊田からはJR日田彦山線の気動車に乗って、ほたるウォークの出発駅、宝珠山を目指します。いつもならガラガラの列車も、ウォーキングスタイルの人たちでなかなかの乗りです。
ウォーキングのゴール、筑前岩屋に車を置いて、宝珠山までの片道を乗る人も目立ちました。2駅間は、立客も出る盛況に。
沿線ウォーキングでの増収効果は馬鹿にできないと聞いたことがありますが、確かに遠路はるばる訪ねてくる人の運賃収入は、そこそこの額になりそうです。
宝珠山駅に到着。JRのスタッフも大勢出ており、いつもなら先頭車の後ろ乗り・前降りとなるワンマン列車の扉も、2両目まで全ての扉が開きました。
マップを受け取り、弱まった雨の中を出発進行! 雨は辛いけれど、100%の予報にしては小雨で済んでラッキーです。
今回のコースのメインともなるほたる祭の会場最寄りは、筑前岩屋駅。あえて2駅遠い宝珠山駅から、宝珠山の自然を楽しみつつ歩くコースになります。
まずは踏切を渡って、線路の西側へ。
沿道にはJR九州ウォーキングの旗が並び、随所に案内看板も出ているので、下手すればマップなしでも迷うことはありません。増収効果はありと書いたものの、これだけの準備を行うのも大変ではあると思います。まして、参加費無料なのに。
沿道はしっとりと雨に濡れ、山は霧が流れて行きます。森を流れてきた風は湿気を帯び、今風に言えばマイナスイオンでいっぱい。キャンプ場で迎えた朝を思い出す、山の空気です。
もちろん豪雨は嫌だけど、今日くらいの雨模様であれば、梅雨時期のウォーキングもオツかもしれません。
宝珠山も、日本のエネルギーを支えた産炭地のひとつ。川には、遺構が残ります。
日田彦山線の2両の気動車が、エンジンを轟かせ急勾配を登って行きました。
公民館で一休み。地元自治会が準備してくれた、冷たい麦茶がおしいかったです。
傾斜地である沿道には、棚田が広がっています。精巧に積まれた石積みが幾重にも重なり、山の風景ともよく調和していました。
山側から見下ろすと、石積みよりも水田の方が存在感があります。
日田彦山線の撮影名所でもある、アーチ橋が現れました。今回のコース中、3ヶ所で見られます。列車が来てくれればいい写真が撮れそうですが、タイミングが合わず残念。
宝珠山に温泉があるなんて、知らなかった。千代川温泉というそうで、川沿いの空気が気持ち良さそうな旅館もありました。
夏場の夜、湯上りに浴衣で蛍を眺めながら過ごす夜なんてのも、いいだろうな。
宝珠山駅から約1時間半で、ほたる祭の会場である棚田親水公園に到着。すでに、多くの見物人でごった返していました。
マイカーで行く際は近くまで乗り入れはできず、宝珠山駅近くの駐車場に止めて、無料のシャトルバスに乗り換えることになります。
焼き鳥や焼き鮎を肴に、生ビールをぐびぐび飲みながら、ステージイベントを眺めました。
雨とあって、屋台のおじちゃんは「今年の売り上げは1/3だよ」なんてぼやいていましたが、それでも文字通りのお祭り騒ぎ。繊細な蛍が逃げ出しはしないか、心配になります。
日暮れの遅い九州の初夏、暗くなるのは8時前頃です。それと同時に、川沿いでチラチラとほのかな光が瞬き始めました。
ウォーキング終点の筑前岩屋駅に行くまでの間も、森や水田の上に無数のホタルが。幻想的な眺めに、しばし うっとりしてしまいました。
雨でもあったので、蛍がいなくても仕方ないかなと思っていましたが、やっぱり見られてよかったです。
ゴールの筑前岩屋駅に到着。8kmの登りコースではあったものの、夕暮れウォークなので日差しもなく、祭り会場での大休止もあって、さほどの疲労は感じませんでした。
参加スタンプは、雨の日ということで倍の2個をゲット。1年間で10個をためれば懸賞に応募できるとかで、いっちょ頑張るかという気になりました。
無人駅の岩屋駅は、消防団車庫を兼ねた村の施設になっています。英彦山トンネルからの豊かな湧水に恵まれた駅で、駅前には給水所ができていました。
駅舎内にも池があり、大きな鯉がゆうゆうと泳いでいます。
9時を過ぎた山間の無人駅で列車を待つなんて、そうそうあることではありません。下りは21時04分、上りも21時20分が終列車です。
日田行きの終列車に乗ります。ワンマン運転の列車だけど、この駅も全ドア扱いでした。
夜明で久大本線へ、さらに久留米で鹿児島本線に乗りかえ、南福岡に着いたのは11時過ぎ。体いっぱいにいい空気を吸い込めた、土曜日の半日トリップでした。
ついでに数年間ご無沙汰している間に変化を遂げた筑豊電気鉄道(筑鉄)と、平成筑豊鉄道(平筑)にも立ち寄り。福岡県をぐるり1周の半日トリップです。
旅の出発点は、嫁さんの実家がある宗像・赤間。お昼過ぎ、赤い813系の普通電車に乗って、まずは黒崎へと駒を進めます。
JR黒崎駅は、北口整備に伴う駅舎改良工事の真っ最中。橋上通路部分が完成していました。モノトーンの、落ち着いた雰囲気の橋上通路です。
注目を浴びていたのが、通路上に設置されたおみくじロボット。北九州発の世界的電機メーカー・安川電機のロボット技術の広報塔です。
「迷い」まで再現した精巧な「手」の動きは、子どもならずとも足を止めてしまいます。
駅前の三セク複合ビル「コムシティ」は、紆余曲折の末に2013年にリニューアルオープン。壁面緑化がなされ、爽やかにイメージ一新していました。
内部には八幡西区役所を始め、公共施設が大部分を占めるようになりました。鉄道2社とバスターミナルを併設した交通結節点に役所の窓口があるのは、便利だろうと思います。
駅前デパートを再生した、宮城県の石巻市役所を思い出しました。
駅ビル1階の、筑鉄乗り場へ降りてきました。LRTスタイルの近代的な電車は、昨年デビューの5000形電車で、緑の第2編成はこの3月に走り始めたばかりです。
スマートな電車の登場は、減便ダイヤ改定やワンマン化など、後ろ向き施策ばかりだった筑鉄にとって久々の明るい話題。沿線自治体の支援のお陰です。
雨模様だったこともあって、減便が続いてきた割には満員状態で黒崎駅前を発車。その後の北九州市内でも乗降とも多く、座れたのはコース中盤の筑豊中間でした。
軌道面すれすれにまで下がった窓には、田園地帯の緑が流れます。
低床車の宿命でもある、車輪スペースの「出っ張り」がうまく処理され、すっきりした車内。3車体連接車ですが、車内空間は1両の電車のようです。
マガジンラックも備えられ、木目調のインテリアは落ち着いた雰囲気。座席もふんわりクッションが効いており、座れれば快適な通勤になりそう。
2画面タイプの案内モニタは、電車でもバスでもすっかりお馴染みになったタイプ。筑鉄といえば、ブラウン管テレビによる次駅案内が名物でしたが、目で見えるインフォメーションは健在です。
全列車ツーマン運行だった筑鉄が、ワンマン運行に踏み切ったのはこの春のこと。乗客減の中で止む無しの施策とは思われますが、筑豊直方駅では思わぬ不便に見舞われていました。
終着駅で降り口が右に変わる直方では、左にしかない運転士横の出入り口が使えません。これまでは車掌がいたので中ドアから降りられたのですが、ワンマンでは最後尾の運転台で運賃収受を行うのです。運転士が後ろに移るために15秒程度を要します。たかが15秒、されど…。
ステップ付きの従来車に比べ、乗降口の段差の低さが目立ちます。もっとも筑豊直方駅は高架構造でエレベータもなく、駅のバリアは解消されないままです。
高架駅で折り返しの発車を待つ5000形。
プッツリ高架橋が途切れた、途中駅のような形の筑豊直方駅。戦後、北九州から福岡を結ぶ私鉄路線を画策した名残りです。JR・平筑の直方駅までは、徒歩10分ほどになります。
だんだんと雨足も強くなってきたので、アーケード街を歩きます。蛍は大丈夫かな。
開いている店は少なく、アーケード終端にある大型スーパーは閉店セールの真っ最中。厳しい地方都市の現実は、ここにもあります。
歴史ある木造駅舎だった直方駅は、シックでオシャレな今風の橋上駅舎に建て変わっていました。
ただ運賃を車内で収受する平筑は、改札が要らないので、駅舎を上がらず駅前広場から直接乗り降りできるようになっていました。一番人にやさしい形ですね。
筑鉄も乗客減に悩まされていますが、三セク鉄道の優等生と言われた平筑も、近年は減量ダイヤにシフト。直方から田川伊田、後藤寺方面は、休日ダイヤだと昼間1時間にそれぞれ1本という閑散ダイヤになっています。
枕木オーナー制度や…
つり革オーナー制度も、苦境の中での苦肉の増収策であり、少しでも親しみを持ってほしいという取り組みでもあります。
400形気動車は、各地の非電化ローカル私鉄で見られる標準化車両のひとつ。会社発足時の車両に比べてクロスシートが減っており、わずか2つしかないボックスシートは、全席優先席になっていました。車窓を楽しみたい若者(?)には辛い車両です。
半減ダイヤの甲斐あってか、列車はそこそこの混雑でした。
田川後藤寺着。駅のネーミングライツにも積極的に取り組んでおり、九州ではお馴染みのディスカウントストアの名前が冠されています。
ネーミングライツ付きの駅名は車内放送でも連呼されており、サブリミナルな意味での宣伝効果は高そうです。
伊田からはJR日田彦山線の気動車に乗って、ほたるウォークの出発駅、宝珠山を目指します。いつもならガラガラの列車も、ウォーキングスタイルの人たちでなかなかの乗りです。
ウォーキングのゴール、筑前岩屋に車を置いて、宝珠山までの片道を乗る人も目立ちました。2駅間は、立客も出る盛況に。
沿線ウォーキングでの増収効果は馬鹿にできないと聞いたことがありますが、確かに遠路はるばる訪ねてくる人の運賃収入は、そこそこの額になりそうです。
宝珠山駅に到着。JRのスタッフも大勢出ており、いつもなら先頭車の後ろ乗り・前降りとなるワンマン列車の扉も、2両目まで全ての扉が開きました。
マップを受け取り、弱まった雨の中を出発進行! 雨は辛いけれど、100%の予報にしては小雨で済んでラッキーです。
今回のコースのメインともなるほたる祭の会場最寄りは、筑前岩屋駅。あえて2駅遠い宝珠山駅から、宝珠山の自然を楽しみつつ歩くコースになります。
まずは踏切を渡って、線路の西側へ。
沿道にはJR九州ウォーキングの旗が並び、随所に案内看板も出ているので、下手すればマップなしでも迷うことはありません。増収効果はありと書いたものの、これだけの準備を行うのも大変ではあると思います。まして、参加費無料なのに。
沿道はしっとりと雨に濡れ、山は霧が流れて行きます。森を流れてきた風は湿気を帯び、今風に言えばマイナスイオンでいっぱい。キャンプ場で迎えた朝を思い出す、山の空気です。
もちろん豪雨は嫌だけど、今日くらいの雨模様であれば、梅雨時期のウォーキングもオツかもしれません。
宝珠山も、日本のエネルギーを支えた産炭地のひとつ。川には、遺構が残ります。
日田彦山線の2両の気動車が、エンジンを轟かせ急勾配を登って行きました。
公民館で一休み。地元自治会が準備してくれた、冷たい麦茶がおしいかったです。
傾斜地である沿道には、棚田が広がっています。精巧に積まれた石積みが幾重にも重なり、山の風景ともよく調和していました。
山側から見下ろすと、石積みよりも水田の方が存在感があります。
日田彦山線の撮影名所でもある、アーチ橋が現れました。今回のコース中、3ヶ所で見られます。列車が来てくれればいい写真が撮れそうですが、タイミングが合わず残念。
宝珠山に温泉があるなんて、知らなかった。千代川温泉というそうで、川沿いの空気が気持ち良さそうな旅館もありました。
夏場の夜、湯上りに浴衣で蛍を眺めながら過ごす夜なんてのも、いいだろうな。
宝珠山駅から約1時間半で、ほたる祭の会場である棚田親水公園に到着。すでに、多くの見物人でごった返していました。
マイカーで行く際は近くまで乗り入れはできず、宝珠山駅近くの駐車場に止めて、無料のシャトルバスに乗り換えることになります。
焼き鳥や焼き鮎を肴に、生ビールをぐびぐび飲みながら、ステージイベントを眺めました。
雨とあって、屋台のおじちゃんは「今年の売り上げは1/3だよ」なんてぼやいていましたが、それでも文字通りのお祭り騒ぎ。繊細な蛍が逃げ出しはしないか、心配になります。
日暮れの遅い九州の初夏、暗くなるのは8時前頃です。それと同時に、川沿いでチラチラとほのかな光が瞬き始めました。
ウォーキング終点の筑前岩屋駅に行くまでの間も、森や水田の上に無数のホタルが。幻想的な眺めに、しばし うっとりしてしまいました。
雨でもあったので、蛍がいなくても仕方ないかなと思っていましたが、やっぱり見られてよかったです。
ゴールの筑前岩屋駅に到着。8kmの登りコースではあったものの、夕暮れウォークなので日差しもなく、祭り会場での大休止もあって、さほどの疲労は感じませんでした。
参加スタンプは、雨の日ということで倍の2個をゲット。1年間で10個をためれば懸賞に応募できるとかで、いっちょ頑張るかという気になりました。
無人駅の岩屋駅は、消防団車庫を兼ねた村の施設になっています。英彦山トンネルからの豊かな湧水に恵まれた駅で、駅前には給水所ができていました。
駅舎内にも池があり、大きな鯉がゆうゆうと泳いでいます。
9時を過ぎた山間の無人駅で列車を待つなんて、そうそうあることではありません。下りは21時04分、上りも21時20分が終列車です。
日田行きの終列車に乗ります。ワンマン運転の列車だけど、この駅も全ドア扱いでした。
夜明で久大本線へ、さらに久留米で鹿児島本線に乗りかえ、南福岡に着いたのは11時過ぎ。体いっぱいにいい空気を吸い込めた、土曜日の半日トリップでした。