Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

「あません」~くらの細道を巡る~

2014年03月12日 | □久留米発えことりっぷ
 西鉄電車では4月6日までの毎週末に、「くらの細道きっぷ」を発売中。各駅から甘木線・大堰駅までの往復乗車券(北野、大城では途中下車可)に、「おちょこ購入補助券」が付く企画乗車券です。
 この補助券と200円で特製おちょこを購入すると、沿線の酒蔵で2杯ずつ試飲ができるという酒蔵めぐりの特別企画。5つの蔵を廻れば、10杯も試飲ができてしまうという、左党にはたまらないチケットです。

 今年で3年目になる切符ですが、発売第1週の日曜日となる3月9日に、初めて参加してみました。


 甘木線の電車は、2両編成。午前中の甘木線は、沿線から天神へ向かう流動が強いのですが、逆方向の電車もさらりと座席が埋まっていました。見たところ、うち半分近くは「くらの細道きっぷ」を持っているようです。
 乗客は減少傾向にあり、3月22日の新ダイヤでは学校前、大堰、本郷の3駅が無人駅になる甘木線。くらの細道きっぷは、沿線活性化策の一つでもあります。


 北野駅で下車。駅前商店街から北野天満宮の参道へと、ぶらぶら歩いて行きます。北野町は仕事でよく行く場所ではありますが、電車に乗って訪ねると、また違った風景を感じられて新鮮でした。
 1つめの蔵は、北野駅から歩いて6分の「千年乃松(ちとせのまつ)酒造」です。


 千年乃松酒造は、この週末が蔵開き。おちょこで試飲できる2杯だけではなく、その他の銘柄の試飲や、非売品のマッコリの試飲まで楽しめました。
 おでんや地鶏焼き、粕汁などの出店も充実。思わず、1日ゆっくりして行きたくなってしまいます。


 お隣の、駅からだと徒歩5分の山口酒造場へ。参道沿いにあり、蔵の風情を感じらる外観です。


 中も和風モダンな雰囲気。


 試飲は席に案内され、軽いおつまみと共に楽しめます。試飲なのに、「おもてなし」を感じられるのが嬉しいところです。
 一杯目は、発泡性のある濁り酒。二杯目は4つの銘柄から選べたので、同行者と別々のものを選んで飲み比べてみました。


 北野駅から電車で一駅、大城駅へと移動します。と書くと簡単そうですが、甘木線の電車は30分おき。寒い中駅で待たずに済むよう、パンフレットの時刻表を見つつ移動するのが得策です。
 ひさしぶりに降りた大城駅は、駅前スーパーがさら地になり、寂しくなっていました。「よう北野・大城に~Welcom Thank You~」と洒落を効かせていた看板も、今は昔です。


 駅から徒歩1分という好立地にあるのが、3蔵目の山の壽酒造。


 試飲コーナーのお酒は、デキャンタに入れられていました。
 山の壽酒造は酒瓶のデザインのセンスが良く、贈答品にも最適なのですが、逆にラベルが先入観を与えないようにという配慮です。


 別途、燻製セット(500円)や紅茶の試飲(100円)を追加すると、お座敷に上がってくつろげます。
 紅茶試飲は、みやま市のデリバリー紅茶屋さんの出張で、星野村紅茶など珍しい銘柄も楽しむことができました。酒の間の「和み水」の効果もあるようで、ちょっと酔ってきた胃と体を休めるには最適でした。


 さらに2駅乗って、大堰駅で下車。無人化予定の駅ですが、現在も昼間の時間帯は無人駅となっています。
 しかし「くらの細道」期間中は案内のため、いつものパートのおばちゃん駅員ではなく、男性駅員が出張してきていました。ワンマン電車にも案内係が添乗しており、初めての観光客でも安心です。


 大堰駅の酒蔵2つは、徒歩14分と少し距離があるのですが、途中の土手には菜の花が咲き乱れています。
 この日は少し肌寒かったのですが、これから先は春を感じられる風景になりそうです。


 残念ながら、井上合名会社はお休み。もう一軒の、博多焼酎研醸へお邪魔しました。
 この界隈では珍しい焼酎専門の蔵。試飲は2杯のはずですが、気前よく一通りの銘柄数種類を飲ませてくれました。長期熟成の焼酎には、木樽の色と香りが移り、ウイスキーのような味わいでした。


 こんなお洒落な梅酒もあります。ストレートの焼酎を飲みながら、蔵のおじさんと語らっているといい気分になり、ついついお土産にと、酒瓶に手が伸びてしまいます。
 帰路は車で駅まで送って頂き、恐縮しきり。楽しいふれあいの時間でした。

 お祭り的な雰囲気を楽しめる「城島酒蔵びらき」とは、また違った魅力のある「くらの細道」。ふらりと一杯、楽しみに来てはいかがでしょうか。

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