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両親は、泊まったビジネスホテルが思いのほかデラックスだったとご満悦ですが、カプセルホテルに泊まった僕はやや寝不足、そして二日酔いのまま1月2日の朝を迎えました。初夢も、定かではありません。
駅から歩いて10分の、朝見神社へ初詣。2日ではありますが、地元の人で早朝からにぎやかでした。
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こちらのお年玉特典は、500円の絵馬。思いのほか豪華なプレゼントで、使い慣れている母曰く、小さな神社ほどいいお年玉がもらえるのだとか。
母は記念に持ち帰っていましたが、僕は願いをしたため、境内に掲げてきました。
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別府駅の高架ホームに上がると、雪を頂いた鶴見岳を遠望できました。ゆけむりなど別府の宝の風景は数あまたありますが、鶴見の山もそのひとつだと思います。
815系電車の広い窓からも冬の風景を楽しみつつ、1時間強、中津に着きました。
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中津駅では、なつかしい列車と対面。いつしか九州は、485系の最後の牙城になってきました。
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駅から歩いて15分の中津城へ。横の中津神社への初詣客や、黒田官兵衛ブームもあって、盛り場のようになっていました。
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再び電車に乗って、城野駅へ。コンビニ併設の平屋建て駅舎は閉鎖され、立派な橋上駅舎に面目を一新していました。
ただテナントの誘致はこれからのようで、乗り換えの間に昼ごはんの調達との目論見はもろくも崩れました。
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このまま福岡に戻れば2時間もかからないのですが、せっかくの乗り放題なので、日田彦山線経由で久留米へと向かいます。
2両編成のワンマンディーゼルカーが1時間に1本、のんびりと行きかう日田彦山線ですが、北九州口ではいつも混んでいるイメージがあります。空いているボックスはなかったので、2ボックスに分かれて筑豊へ。
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炭鉱の火は消えた筑豊地方ですが、セメント工場は今も稼動しており、荒々しい車窓が展開します。
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田川を過ぎれば、乗客もぐっと減ってローカル線らしい風情に。雪も強まり、車窓は九州の正月とは思えないものになってきました。
虎の子の缶ビールを片手に、雪見酒としゃれ込みます。
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彦山駅では雪を踏みしめ、乗客が降りていました。雪国のような風景です。
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英彦山トンネルを抜ければ、夜明。夜明ダムの水面を右手に遡れば、日田に到着です。日田駅の待合室は観光客でいっぱいでしたが、室内のキオスクには閉店のお知らせが。棚ははやくもガランとしていました。
「ゆふ森」はビュッフェがありますが、「ゆふ」に車内販売はなく、事前の食料調達は必須。なのにキオスクもなしでは、ローカル線の旅も厳しいく寂しいものになってきたと感じた、平成27年の初旅でした。