しょっちゅう、「空と一如は同義語です。空とは、宇宙のすべてのものが一体だという意味なのです」と言っていますが、実はどの経典のどこに書いてあるかははっきり把握できていませんでした。
大雑把な性格なもので、たくさん読んできた空に関する文献のどこかにまちがいなく書いてあった、という記憶でしゃべっていたのです。
しかし読書はするものです。
大学への電車の中の読書、『摩訶般若波羅蜜経』にあることを見つけました。
「諸仏如相(しょぶつにょそう)は皆是れ一如相(いちにょそう)なり。不二不別不尽不壊(ふにふべつふじんふえ)、是れを一切諸法如相と名く。…仏、般若波羅蜜に因りて、是の如相を得。…是の如相を得るが故に仏を如来と名く。」(「仏母品第四十八」)
「諸仏のありのままの姿はすべてこれ一体性という姿である。二つでなく別れておらず尽きることなく壊れることがない。これを一切の存在のありのままの姿と名づける。仏は、般若波羅蜜によって、このありのままの姿を覚り得たのである。このありのままの姿を覚り得たので仏を如来・ありのままからやって来た人と名づけるのである。」
また忘れてしまわないうちに、メモ―紹介しておくことにしました。
これから授業、帰宅してから、解説を書くつもりです。
乞うご期待。
*以下、簡単な解説です。
ここでは、仏が般若波羅蜜=智慧の実践によって覚ったのは、一如相=世界が一体だということだ、といわれています。
また別のところでは、仏は智慧の実践によって空を覚ったことになっていますから、つまり一如=空だということです。
すべてがつながっていて、結局は一つであり、徹底的に一つで他に比べて数えるものがないので、ゼロ=空という表現にもなるというのが、深い禅定によって体験される世界のありのままのリアルな姿なのです。
私たちは、まずつながりコスモロジーによって、理論的に学び、ワークによって少し実感し、さらに禅定を実行すれば、いっそう深くコスモスとの一体性を体験することができます。
よかったら、さらにご一緒に学んでいきましょう。
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