登米市北部の荒れた林道を下っていると、先月の大雨で法面から押し出されたのか、
泥土が多少堆積しています。ぬかるまないように路側を歩いていたら、鮮やかな赤系
のキノコが生えていました。特徴がはっきりしていますから、ヒイロチャワンタケと
直ぐに判りました。色名と形状を組み合わせた命名ですから、覚えやすいですね。
こんな小さな集団で、四箇所ほど生えていました。
耳くらいの柔らかさですが、案外脆くて、弄っている間に裂けてしまいました。
二枚とも2015.10.22撮影
ピロネマキン科チャワンタケ属のキノコ、分布域の記載なし。
初夏~秋に林道などの地面に群生し、特に粘土質の裸地上での発生が多い。
大きさは小型~中型、写真の大きなもので直径4cmほど。
子嚢盤は初め浅い椀形、のち皿形に開く。
子実層面は緋色~紅赤色、外側は淡朱色、白色粉毛を帯びる。
無柄で肉質は脆い。子嚢胞子は楕円形、著しい網目模様あり。
側糸は糸状。
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