里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ツタウルシの紅葉 かぶれ注意

2017-03-23 | 日記
今年はつる植物を重点的に観察しておりまして、ツルアジサイとかヤマブドウの
仲間なども観察することができました。
10月も下旬になって、ようやくきれいに紅葉したつる植物を見つけました。
写真のツタウルシですね、ウルシの仲間ですから、赤が濃く出ています。
ただ、かぶれに敏感な方はウルシと同様にかぶれますから、注意が必要です。


                             2015.10.22撮影

野生のウルシの仲間の中では、かぶれる毒成分が最も強いのがツタウルシです。
野外でウルシにかぶれたという人の多くは、これによるものと言われています。
ヤマウルシやヌルデはウルシらしい葉をしているので、触れないよう注意しますが、
山好きの人でも、ツタウルシのことを知らないケースがあるので、余計に危ないですね。

ウルシの葉や樹皮などから分泌された樹液の中に、ウルシオールやヒドロウルシオール
などの刺激成分が含まれており、それが皮膚や粘膜部分を刺激して炎症をおこします。
症状の強弱には個人差があり、人によっては直接樹液に触れなくとも、気化した成分に
反応して、そばを通っただけでかぶれることがあるようです。


                                2015.10.22撮影

ウルシ科ウルシ属の落葉性つる植物で雌雄異株、北海道~九州に分布する。
丘陵~山地に自生し、日当たりの良い林際の木に絡んでいることが多い。
気根により他の樹木にはい上がり、日の当たる樹冠部で枝を広げる。
葉は互生し、3出複葉で長い葉柄がある。頂小葉は卵形または楕円形で長さは5~15cm、
先端は尖る。成木の葉は全縁だが、幼木の葉には粗い鋸歯がある。
花期は6~7月で、葉腋から総状花序を出し、小さな花を多数付ける。
花弁は長さ2.5~3mmで黄緑色。花は雌雄とも花弁は五枚、萼は五裂する。
雌花には退化した5本の雄しべと、1本の雌しべがあり、雄花には5本の雄しべがある。
果実は核果で扁球形、直径は5~6mm、9月頃に淡黄色に熟す。


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