里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ハマエノコロ 十三浜の岩場

2019-10-15 | 日記
石巻市北上町十三浜地区、海岸段丘上に荒れた林道が通っていて、これをしばらく行くと海岸
に下りられそうな踏み跡を見つけました。下草や灌木の間を縫ってゆるやかに下って行くと、
尾根状に張り出した岩場の上に出ました。尾根上を慎重に下ると、あちこちの岩の割目や窪み
に、丈の詰まったエノコログサ似の植物が生えています。
磯浜でも砂浜でもよく見ますから、海浜植物の1つなのでしょう。




                             二枚とも2019.10.10撮影

「エノコログサ 海岸」で検索すると、エノコログサの仲間として「ハマエノコロ」の名前が
載っていました。これかもしれませんね、改めてハマエノコロで検索してみましょう。

ハマエノコロの記事には「茎は根際で分枝して放射状に斜上し、草丈が10~20cm。」とありま
すから、これで間違いないでしょう。コンパクトにまとまった草姿が可愛いですね。


                                2019.10.10撮影

イネ科エノコログサ属の1年草で、日本全土に分布し、草丈は10~20cm。
海岸の岩場、砂地、海岸近くの道端などに自生し、しばしば群生する。
茎は根際で分枝して放射状に斜上する。葉は披針形で長さ4~8cm、無毛でやや厚い。
花期は7〜8月、花穂は長楕円形で長さ1.5〜3cm、直径は1cmほどで、密に小穂と長い毛を
付け、やや紫色を帯びる。直立して先端は垂れない。
小穂は楕円形、黄緑色で無毛、長さ2mm、背面は突出する。
第1包穎は第2包穎より短く卵形、膜質、長さ0.8mm。
果実は広楕円形、円頭、腹面は偏平、臍は点状、乳灰色、光沢があり長さ1.4〜1.5mm。


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