里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

シロキツネノサカズキモドキ

2017-03-17 | 日記
南三陸町戸倉地区を流れる西戸川の上流で、小さな沢が南から流れ込んでいて、
沢沿いを山道が上がっています。一帯は薄暗い杉林なのですが、その沢沿いだけ
が雑木林のまま残されていて、まるで明るい窓のような感じです。
その明るさに誘われて、沢沿いの山道を上ってみました。

山道沿いの落ち葉の間に、朱色の小さな物が見えます。
覗き込むと、ごく小さなキノコで、直径は1~1.5cmほど。
キノコ図鑑に似たものがあったような ?
真上から写真を撮った後、周囲の落ち葉を丁寧に避けて、側面からも撮ってみました。
まるでワイングラスのような形ですね。尤も、一般的なワイングラスはチューリップ型
ですから、これはシャンペン用に近いのかも知れませんね。




                             二枚とも2016.3.3撮影

撮影場所から少し上がると、今度は朱色の木の実のようなものがありました。
覗き込むと、これもキノコのような ?
先ほどのシャンペングラス状に開いたキノコの、発生間もないもののようです。

帰宅後にキノコ図鑑で調べたら、シロキツネノサカズキにそっくりですが、このキノコ
は発生時期が初夏とありますから、同属の別種かも知れません。
シロキツネノサカズキ属でネット検索すると、「シロキツネノサカズキモドキ」という
春に発生するキノコがありました。それに、こちらの方が赤みが強いようですから、
写真のキノコにより近いでしょう。




                             二枚とも2016.3.3撮影

ベニチャワンタケ科シロキツネノサカズキ属のキノコで、春~初夏に発生する。
落葉広葉樹林内の落枝に散生、または群生し、不食とされる。
発生時は直径1cmほどの球形だが、やがて漏斗形に開く。
漏斗の内側は美しい朱色で、外側は白い毛で覆われる。
同属のシロキツネノサカズキよりも毛が短い。希少種。


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