桜並木沿いを散歩していると、紅葉した小さな葉が路肩を覆っていました。
ゲンノショウコに似ていますが、帰化植物のアメリカフウロの葉ですね。
去年の初夏、小さな淡紅色の花を咲かせていたのを見つけ、いろいろ調べて
アメリカフウロと知りました。
冬場には他の植物同様に葉が枯れていたのに、いつの間にか新葉を展開していて、
それが寒暖のヒートサイクルに見舞われ、葉焼けで紅葉したものと思われます。
二枚とも2016.2.23撮影
まだ寒いですから、葉緑体によって作られたでんぷんを、葉に溜めていきます。
このでんぷんに光が当たって気温が下がると、アントシアニン( 色素配糖体 )に
変わります。これは糖度を高めて細胞内の凍結を避けるための、植物の寒さ対策
なのです。アントシアニンは赤い色素ですから、それが溜まった葉は「紅葉」します。
春になって夜間の冷え込みが無くなると、赤い葉はまた緑に戻るようです。
2016.2.23撮影
フウロソウ科フウロソウ属の二年草で、北アメリカ原産の帰化植物。
昭和初期に京都で見つかり、その後全国の路傍や荒れ地、畑などに広がった。
痩せ地では小さく地面を這い、肥沃な畑では草丈40cmほどになる。
全体に白い軟毛が生え、茎は基部からよく分岐する。
葉は幅・長さともに3~4cmで、掌状に5深裂して更に細裂、葉柄は長い。
花期は5~6月で、葉腋から花柄を出し、直径5~10mmの淡紅色~白色の5弁花を
数個付ける。ガクの縁には毛が多い。雄しべは10本で、雌しべの周りに集まっている。
果実は長さ2cmほどの角果で、5つの分果に弾ける。
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