東松島市南部の宮戸島で、羊歯を求めて林道や海岸を踏査しました。
いまの季節の平日は、例年なら集落を外れると誰にも会わないのですが、今年は
復興工事の車両が通るので、のんびり写真を撮ってばかりもいられませんでした。
里浜集落西側の丘陵で見かけたヤブツバキの花で、咲いていたのは日当たりの
良い場所の3~4本ですね。
樹下は深い藪になっていて幹は確認できませんでしたが、樹高は6~7mありそうです。
2015.12.29撮影
例年なら2月の下旬頃から、ポツポツと咲き始めると記憶していますから、
今年は二ヶ月も早く咲いたことになりますね。
島の丘陵地で咲いたわけですから、海岸の崖地などではもっと咲いているかと、
南側の海岸へ出てみましたが、殆ど咲いていませんでした。
大した距離ではなくても、島の内側の方が寒風が当たらないのかも知れませんね。
2015.12.29撮影
ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹で、樹高10~15mの高木。
本州~沖縄に分布し、沿岸部や丘陵帯に多く、暖地では山地にも自生する。
樹皮は灰白色でやや平滑。小瘤状の皮目が多く、ときに微細なしわがある。
生育が遅いため、材は緻密。
葉は互生し、葉身は長楕円形で中央に明瞭な葉脈があり、先端は尖る。
縁には細かい鋸歯があり、質は厚い革質、表面には光沢がある。
典型的な照葉樹で、表面の光沢は厚いクチクラ層によるもの。
海岸での潮風や直射日光などから葉身を守っている。
花期は2~4月で、枝先に赤色の花が1個ずつ下向きに咲く。
花弁は5枚で厚く、平開しない。雄しべは多数あり、下半部が合着して筒状になる。
雄しべの筒の内側には、多量の蜜がある。早春の虫が少ない季節に咲くツバキは、
メジロ、ヒヨドリなどの鳥が花粉を運ぶ。
果実は蒴果で、直径3~4cmの球形、熟すと3裂して、暗褐色の種子を2~3個出す。
種子からは椿油を採る。
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