石巻市雄勝町の船越集落の北東に、杉ノ浜という無人の浜があります。
地形図を読むと砂浜のようですが、大震災での地盤沈下が大きかった地域ですから、
今も残されているか疑問に思い、植物観察のついでに浜まで下ってみました。
峠崎道路から林道が下っていますが、道形こそ残っているものの路面が深く抉られて、
車が通れるような状況ではありません。林道を下るに従って荒廃が酷くなり、浜が近く
なると道形さえ辿ることができなくなりました。
津波が小沢沿いに遡ったためでしょうか、立ち枯れた杉が林立し、至る所に倒木と
なって横たわっています。これらを乗越えて林を抜けると、行く手には津波で流された
建物の残骸や冷蔵庫、漁具とか流木が積み重なった小山が続いています。
二枚とも2015.12.20撮影
この浜には人工構造物が無かったはずですから、全て漂着したものでしょう。
建造物の残骸には釘が突き立っていますから、これを踏まないように注意して、
瓦礫を乗越えて浜辺に出ました。砂浜部分は沈下或いは浸食されたのか、それとも
元々が小石の浜だったのかも知れません。
瓦礫を見なければ美しい渚ですね、東西に500mほどの長さで弧を描いています。
二枚とも2015.12.20撮影
あれから五年、これほど膨大な瓦礫が、手付かずで残されているのは意外でした。
まさに五年もののタイムカプセルですね。
月命日には各地の浜辺で、警察官などがサクサクと砂を掻いて、行方不明者の捜索
をしている映像が流されます。もう手付かずの場所など無くなり、被害の大きかった
場所で、捜索継続をアピールするだけの行事になったんだね、と思っていました。
いまはグーグルの衛星画像や航空写真で、人の立ち入りが困難場所でも、瓦礫の
有無は確認できる時代です。それにこの浜は大勢の児童・教職員が亡くなった、
大川小学校から直線距離で9kmしか離れていない場所なのです。
それを知らぬふりで済ませて良いのでしょうか。
砂浜をサクサクやっているよりも、この浜の瓦礫を片付けて捜索する方が、成果が
上がるように思えてなりません。
地形図を読むと砂浜のようですが、大震災での地盤沈下が大きかった地域ですから、
今も残されているか疑問に思い、植物観察のついでに浜まで下ってみました。
峠崎道路から林道が下っていますが、道形こそ残っているものの路面が深く抉られて、
車が通れるような状況ではありません。林道を下るに従って荒廃が酷くなり、浜が近く
なると道形さえ辿ることができなくなりました。
津波が小沢沿いに遡ったためでしょうか、立ち枯れた杉が林立し、至る所に倒木と
なって横たわっています。これらを乗越えて林を抜けると、行く手には津波で流された
建物の残骸や冷蔵庫、漁具とか流木が積み重なった小山が続いています。
二枚とも2015.12.20撮影
この浜には人工構造物が無かったはずですから、全て漂着したものでしょう。
建造物の残骸には釘が突き立っていますから、これを踏まないように注意して、
瓦礫を乗越えて浜辺に出ました。砂浜部分は沈下或いは浸食されたのか、それとも
元々が小石の浜だったのかも知れません。
瓦礫を見なければ美しい渚ですね、東西に500mほどの長さで弧を描いています。
二枚とも2015.12.20撮影
あれから五年、これほど膨大な瓦礫が、手付かずで残されているのは意外でした。
まさに五年もののタイムカプセルですね。
月命日には各地の浜辺で、警察官などがサクサクと砂を掻いて、行方不明者の捜索
をしている映像が流されます。もう手付かずの場所など無くなり、被害の大きかった
場所で、捜索継続をアピールするだけの行事になったんだね、と思っていました。
いまはグーグルの衛星画像や航空写真で、人の立ち入りが困難場所でも、瓦礫の
有無は確認できる時代です。それにこの浜は大勢の児童・教職員が亡くなった、
大川小学校から直線距離で9kmしか離れていない場所なのです。
それを知らぬふりで済ませて良いのでしょうか。
砂浜をサクサクやっているよりも、この浜の瓦礫を片付けて捜索する方が、成果が
上がるように思えてなりません。
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