松島町東部、海岸沿いの道路を西へ歩いて行くと、丘陵下を行くようになり、その法面に
常緑広葉樹の小木が生えているのを見つけました。
葉や枝を見るとナツグミに似ていますから、グミ科の木でしょうね。
4~5年前に、東松島市の宮戸島で観察したナワシログミでしょうか ?
藪状の茂みの中を覗き込むと、小さな長楕円体の実が生っているのを見つけました。
これはグミの実ですから、やはりこの木はナワシログミでしょうね。
二枚とも2023.2.6撮影
宮戸島でナワシログミを観察したのは公園内ですから、常緑樹を植栽して緑葉の乏しい冬
場でも、散策を楽しめるよう配慮したものと思っていました。
何しろナワシログミの分布域を調べると、伊豆半島以西の本州~九州となっていますから、
この島に自生している木とは予想もしませんでした。
ところが松島湾岸近くの林縁や崖地を巡ると、あちこちにナワシログミが生えていて、私
が確認しただけでも20本は生えていました。特に崖下では大株に育っていました。
崖下の農道を辿ると、海岸から200~300mまでは生えているものの、500mを超えると全く
見られなくなってしまいます。幾つかのネット記事にあるように、海岸近くを好む樹種の
ようです。ただ、本来の分布域を遠く離れた松島湾岸に生えているのは、植物学的な隔離
分布なのか、人の手を介しての実生繁殖なのかまでは判りませんね。
二枚とも2023.2.6撮影
ナワシログミは2016年の11月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/1bb806a8c9dc6df64ae85795f26118d3
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