この季節に毎年訪れている南三陸町歌津地区北部の、海岸への細道を下っていくと、
木々を透かして枯草色の草地が見えます。
もう草が紅葉してしまったのかと思ったが、草地に降り立ってみると、草や潅木の
葉が全て枯れてしまっているのです。しばらくは状況を理解できずに、呆然として
いましたが、少しずつ判ってきました。
葉が枯れているのは海岸から20~30mの範囲だけで、その先は緑の葉が茂っています。
そうか、10月初旬に、爆弾低気圧が沖合いを通過した際に、高波が防波堤を乗越えて、
海水を被ってしまったのか。今回は北からの暴風が吹き付けたのでしょうね。
撮影を予定していたハマギクもコハマギクも、地上部は全て枯れていました。
2015.10.17撮影
止む無く途中まで引き返し、別の農道で東よりの海岸へ歩いていくと、農道法面に
コハマギクの白い花がたくさん咲いていました。
良かった良かった、これでブログ用の写真が撮れます。
コハマギクは数百メートル内陸でも、岩場や斜面があれば自生していますからね。
一旦車まで戻り、北風が直接吹き付けないような、湾内の漁港に寄ってみると、
傍の岩壁には、嵐など無かったかのように、たくさんの白い花が咲いていました。
岩壁下から見上げると、ハマギクとコハマギクが咲き乱れています。
コハマギクは草丈が小振りな割りに、大きな花を付けますから可愛らしいですよね。
私の最も好きな花です。
二枚とも2015.10.17撮影
キク科キク属の多年草で、北海道~本州の茨城県以北の太平洋岸 に分布する。
海岸の岩壁周辺や斜面、道路法面、松林の際などに自生する。
他の植物の陰にならない、岩壁や道路法面に生える株の草丈は10~20cmだが、
林際など草木の間に生える株は30~50cmまで草丈を伸ばす。
地下茎を横に長く伸ばし、先端から新株を生じて増殖する。
茎は上部が紫色を帯び、軟毛を有し、草丈の高い株は上部で枝を分ける。
根生葉と茎下部の葉は長い葉柄があり、幅の広い卵形で長さ2~4cm、浅く5裂する。
茎葉は互生し、茎上部ほど細くなり披針形~広線形になる。
根生葉の中心から花茎を伸ばし、小株は茎頂に一花を付ける。
草丈のある株は分枝して、各枝先に一花を付ける。
宮城県における花期は10~11月で、頭花は直径4~5cm、 黄色い筒状花の周りを白い
舌状花が囲んでいる。総苞外片は線形。
花後の果実は痩果。
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