里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

オモダカ 球状の集合果

2023-08-18 | 日記
一関市藤沢町、丘陵地の狭間の浅い谷に耕作放棄田が続いていて、その内の何枚かにオモダカが群生していて、たくさんの白い花を咲かせています。耕作放棄田に踏み込んで花を観察していると、多くの丸い実が生っている茎があるのを見つけました。けっこう大きな実もあり、直径7~8mmはありそうです。 オモダカの雌花には多数の雌しべがあり、それが受粉するとそのまま集合果になります。小さな突起の集まりのように見えますが . . . 本文を読む

タチギボウシ 北方系のギボウシ

2023-08-16 | 日記
一関市藤沢町、山間の沢沿いの農道を上がって行くと、道下に数枚の耕作放棄田が続いていて、湿地性の植物や丈のある植物が密生しています。そんな耕作放棄田の奥の方に、青紫色の花を付けた花茎が数本見えます。ギボウシの仲間と思われますが、花や葉を観察しないと種の特定ができませんから、耕作放棄田に踏み込むしかないでしょう。 ギボウシが咲いている場所まで入って行くと、このギボウシはやけに花茎が長いですね。目測な . . . 本文を読む

メマツヨイグサ 草地の隅

2023-08-14 | 日記
朝の7時頃、町内を散歩していると、空地に草が密生していて、その中に黄色い花がたくさん咲いています。花は高さ70~90cmの花茎の先に咲いていて、直径は3~4cmですね。これはマツヨイグサの仲間のメマツヨイグサでしょうか。花は前日の夕方に咲いて、朝になると萎れてしまいますが、まだ朝の7時頃ですから少ししか萎れていません。 メマツヨイグサの花は一日花で萎れても黄色いままですが、仲間のマツヨイグサは萎 . . . 本文を読む

ハナガサギク 耕作放棄地

2023-08-12 | 日記
一関市厳美町、沢の上流域になだらかな地形が広がっていて、かつては数軒の農家が点在し、その周囲には田畑が拓かれていたのですが、今は一軒が残るのみです。田畑もほぼ全てが耕作放棄されていて、今は深い草地や低木林が広がるのみです。 車道から一本の荒れた農道が耕作放棄地の方へ下っていて、その少し先に黄色い花が20個ほど咲いています。遠目ながら、山間でよく見かけるオオハンゴンソウよりも、花に厚みがあるように . . . 本文を読む

アオツヅラフジの青い実

2023-08-07 | 日記
石巻市北上町、追波川(新北上川)河口付近を踏査していると、道路と海岸の間に小高い岩があり、その周囲を巡るとアオツヅラフジが群生しているのを見つけました。実がたくさん生っていますが、まだ夏ですから実は小さく、色も緑白色ですね。山ぶどうのような黒紫色に熟すのは、10月になってからでしょう。 大震災前から、この辺りの岩にはアオツヅラフジが生えていたのですが、復興工事に伴い幾つかの岩が無くなってしまいま . . . 本文を読む