白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

山に三度雪が来た

2014年11月20日 08時00分48秒 | 日記

 ここは標高五六〇メートル。

西側に善光寺平と北アルプスが望める。

東側には標高2000メートルの志賀高原。

この山にこの冬三度目の積雪があった。

『山に三度雪が来ると里に雪が降る』。

この次はこの辺りも白くなるのだろう。

朝日に輝く北アルプス、白馬三山は純白のドレスを纏い、まばゆいばかりに輝く。

紅葉の季節も過ぎて、観光客で賑わっはた松川渓谷も静かになった。

冬が静かに進行している。

遅れていた信州産の蕎麦粉がいよいよ発売になった。

今年の作柄は良くないらしい。

県によっては壊滅状況のところもあったり、平年の半分だったり、全体的に品不足で争奪戦が展開されているらしい。

長雨で種が腐ってしまったり、天候不順でうまく育たなかったということだ。

長野県は三割減、全国的には良い方だという。

数年前も蕎麦不足だった。

その時はこんな田舎まで東京から蕎麦を買い付けに来て平常より四倍も高い値で買っていったという。

今年も長野県には九州辺りから買い付けに入っているという。

買い置いても保管しておくと劣化してしまうし、年末に向けて蕎麦粉の動向に目が離せない。、

 

七月に会社勤めを辞めてから四カ月が過ぎた。

菜園をやり、シルバー人材センターに登録して剪定をやったり水道メーターの検針をしたり、フォークリフトの免許を取りに行った。

青森の八甲田山と岩木山に登りに行き、長野県の白馬岳、金峰山と高妻山にも登った。

東海道歩きは大礒から箱根湯本まで歩いた。

基礎から全て手作りで建てた角ログ風の小屋のドアを造った(まだ未完)

思えば、まだまだやりたいことがあって、とても楽隠居という訳にはいかない。

年金がもらえるまではまだ間があるし、少しは働かなければと思うものの、意に染まない仕事はしたくない。

残りの方が少ない人生なのだし、悔いの無いように生きたいものだ。

 

 花鳥風月を愛でてとはいうものの、世の中の動きとは無関係では生きられない。

沖縄では辺野古への基地は造らせないという県民の意思が示された。当然のことだ。

ここは日本だ、俺たちの国だ。外国の基地があることがおかしいだろ。

その後に突然の国会解散騒動。

僕は安倍内閣を亡霊内閣と呼んだが、いよいよその正体が現れた。

機密保護法、憲法九条の解釈改憲、靖国参拝、原発の再稼働、消費税の値上げ(延期しても上げることに変わりはない)、TPP、どれをとっても庶民にはなにもいいことは無い。

揺籃期を戦前の、反民主主義的な環境に囲まれて育った前近代的な、時代遅れのおぼっちゃまは今や亡霊と呼ぶしかない。

そんな正体がやっとみんなに見えてきた。

アベノミクスとやらもメッキが剥げてきた。

いくら国会で多数を占めているとはいえ、多くの国民の願いとは逆のことをやって行くことに限界が見えたということだろう。

貧富の格差が一層広がっている。

極めて野蛮な強食弱肉の社会だ。

人類は築いてきた、誰もが安心して豊かに暮らせる社会という理想に反する犯罪的な社会だ。

税金はあるところから取る。消費税などは無い所からもむしりとる最悪の、強盗のような税制だ。

十パーセントに上げない、ではなく、無くすことが必要だ。

税金は有るところから取り、無い所へ回す。これこそが本来のあり方だ。

とにかく、今度の総選挙は日本の将来にとって大きな転換点となるのだろう。

亡霊よ、去れ!

 

ささやかな暮らしを楽しむ庶民である僕は、今日は水道メーターの検針作業がある。

全部で五百軒以上あるのだが、一日百軒程をこなしているので五日目の今日は最後の百軒程だ。

けっこうな坂道だが、歩いて回っている。前任者はバイクで回っていたそうだ。

一日一万八千から二万歩程になる。いい運動だ。

幸いお天気も上上、少し寒いがでかけるとしょう。

 

 

 


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