白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

年齢を理由にしない

2021年12月24日 23時14分20秒 | 日記
かみさんが言った。
「義姉さんが蕎麦打ちをやってみたいって」
今年で八十三歳になる。両ひざの手術をして、歩くのも大変な時期もあった。
連れ合いに先立たれ、一人暮らしだが、最近親しい友達が出来て「私たちも蕎麦打ちをやってみたい」という話になった。
その後友達が、蕎麦打ちを見学に行って、あんなに力が要るんだもの、私たちには無理と言ったそうだ。
蕎麦打ち道具一式を持って義姉さんの家を訪ねた。
実際に打ってみると、蕎麦粉のこね方は筋がいい。おやき作りで慣れているのだろう。
こねる作業では冬にもかかわらず汗びっしょりになった。
年齢など関係ない。やりたい時がやれる時だ。

包丁で切る作業は面がかなり太くなったが、それも愛嬌。
初めての蕎麦打ちにとても満足そう。
友達に持っていってあげると言った。
人生には色々な事があるが、あきらめさえしなければまだまだ新しい経験ができる。人生百年時代、八十三歳はまだまだ若いのだろう。


神対応

2021年12月23日 19時45分57秒 | 日記
鉄網の駕籠に入れた豆をカセットコンロの上で回し続けた。くるくると、二十分以上。途中でパチツ、とはぜる音。煙が立ち昇る。香ばしい香りが鼻をくすぐる。コーヒー豆の焙煎風景。もう大分長いことこの作業をしてきた。隠れ家をきれいにしたのを機会に、八月にホームロースターという電気式焙煎機を購入した。これまでの焙煎の仕方だとチャフというコーヒー豆の皮が飛び散る。新しい焙煎機はネットで購入した。一回で六十グラムしか焙煎できないが、スイッチを入れておくだけでいいので楽だ。中煎りと深煎りができる。今月半ば、突然焙煎できなくなった。電源は入るのだが、熱量が足りない。購入後半年も経っていないので、保証書を引っ張り出した。販売店の記入も判もない。これまであまり気にもかけなかったが、ネット販売では普通のことなのだろうか。販売ショップへメールで問い合わせ。そしてメーカーのお客様相談窓口へも☎。対応したおねえさんが神対応。購入履歴のコピーがあれば対応してくれるという。ホームロースターと購入履歴、保証書を受取人払いで送ってくださいという。あれから一週間、前の焙煎機で直火焙煎をしてしのいでいた。その豆を挽いたかみさんが「電気でやったのとまったく違う。すごく香りがいい」という。確かに、手間暇かけて直火焙煎でくるくるとやったものの方がいい。
これは一回で二百五十グラム焙煎できる。またこれでやろうかなと思っていた矢先、「ヒーターが断線していたので、新しいバージョンの新品を代わりに送ります」と、お詫びの言葉とともに送られてきた。今度のものは浅煎りもできるようになっている。これはこれでありがたくお受けするとして、通常は手回しの直火焙煎をしようと思っている。