いわゆるお金持ちではないので、住まいもそれなりの作り。ヒノキの床など夢のまた夢。裸足で踏むのはとても気持ちの良いものだけれど、手が届かないとあきらめていました。
この猛暑の中、わが家にはエアコンがありません。そればかりか、今や持つのが当たり前のスマホや携帯さえも持っていません。ついでに、マイナンバーカードも、どんなに便利で特典がついていようとも持つつもりはありません。国に管理されるのはごめんです。
貧乏人ということもありますが、へそ曲がりの当方は、持たないことにむしろ誇りを感じてさえいます。
東日本大震災の時にも、自分があまりにも不用なことどもに囲まれているのかを思い知らされました。思えば、あの巨大発電所がなんと電源喪失で崩壊するとは、何たる皮肉。以来、持続可能な生活態度を大事にしてきました。暑ければエアコン、そうしないと熱中症になるからダメ。そんな言い方に疑問を持っています。他に考えられないのか。世界を見ればエアコンなど持てる人はどれほどいるだろう。食べるものさえ事欠き死んでいく子供たち。コロナで必要な医療も受けられず為す術もない人達。(本当にオリンピックで浮かれている場合ではない。もちろんアスリートには何の罪もなく、応援してはいるけれど)
もうすぐ古希を迎えるにあたって、終活ではないけれど、もっと暮らしやすくするためにもろもろの整理を始めました。ずいぶん思い切らないと捨てられないものもたくさん。葛藤の日々。
小屋を作り、収納を工夫し、捨てるものは捨てて、やっと目鼻が付きました。
まだまだ未整理も物もありますが、隠れ家と呼んでいる、自作の角ログ(風)の部屋がすっきりしました。隠居部屋でもあり、思索に耽る庵であったり、色々なものを作る工作室だったり、蕎麦打ち部屋だったりします。
これまでは土足で入れるコンパネ敷でした。すっきりさせたのを機に、思い切って憧れのヒノキの床にしようと決断しました。
四畳半ほどの広さですので、材料費は三万数千円になります。必要な材料の半分ほど購入して仮置きしてみました。
裸足で乗った時の感触がたまりません。寝転ぶこともできる。早速孫がやって来ておやつ。
部屋の隅々まで敷くにははめ合わせ部分の施工も必要です。長さもカットする必要があります。孫はなんにでも興味を示すので、おまけにじいじ、じいじと離れないので、危なくないように目を盗んで作業するのは至難の業。とりあえず後回しにして、孫と思い切り遊びましょうか。