白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

憧れのヒノキの床

2021年07月25日 13時02分07秒 | 日記
いわゆるお金持ちではないので、住まいもそれなりの作り。ヒノキの床など夢のまた夢。裸足で踏むのはとても気持ちの良いものだけれど、手が届かないとあきらめていました。
この猛暑の中、わが家にはエアコンがありません。そればかりか、今や持つのが当たり前のスマホや携帯さえも持っていません。ついでに、マイナンバーカードも、どんなに便利で特典がついていようとも持つつもりはありません。国に管理されるのはごめんです。
貧乏人ということもありますが、へそ曲がりの当方は、持たないことにむしろ誇りを感じてさえいます。
東日本大震災の時にも、自分があまりにも不用なことどもに囲まれているのかを思い知らされました。思えば、あの巨大発電所がなんと電源喪失で崩壊するとは、何たる皮肉。以来、持続可能な生活態度を大事にしてきました。暑ければエアコン、そうしないと熱中症になるからダメ。そんな言い方に疑問を持っています。他に考えられないのか。世界を見ればエアコンなど持てる人はどれほどいるだろう。食べるものさえ事欠き死んでいく子供たち。コロナで必要な医療も受けられず為す術もない人達。(本当にオリンピックで浮かれている場合ではない。もちろんアスリートには何の罪もなく、応援してはいるけれど)
もうすぐ古希を迎えるにあたって、終活ではないけれど、もっと暮らしやすくするためにもろもろの整理を始めました。ずいぶん思い切らないと捨てられないものもたくさん。葛藤の日々。
小屋を作り、収納を工夫し、捨てるものは捨てて、やっと目鼻が付きました。
まだまだ未整理も物もありますが、隠れ家と呼んでいる、自作の角ログ(風)の部屋がすっきりしました。隠居部屋でもあり、思索に耽る庵であったり、色々なものを作る工作室だったり、蕎麦打ち部屋だったりします。
これまでは土足で入れるコンパネ敷でした。すっきりさせたのを機に、思い切って憧れのヒノキの床にしようと決断しました。
四畳半ほどの広さですので、材料費は三万数千円になります。必要な材料の半分ほど購入して仮置きしてみました。

裸足で乗った時の感触がたまりません。寝転ぶこともできる。早速孫がやって来ておやつ。
部屋の隅々まで敷くにははめ合わせ部分の施工も必要です。長さもカットする必要があります。孫はなんにでも興味を示すので、おまけにじいじ、じいじと離れないので、危なくないように目を盗んで作業するのは至難の業。とりあえず後回しにして、孫と思い切り遊びましょうか。


夏山

2021年07月23日 21時17分38秒 | 日記
コロナ禍で大会が中止になる中、5月の仮想ハーフマラソン大会で2時間切りを目標にしていた。
ガーミンは上の予想タイムをはじき出した。
この時点でミッションは終了。
冬から春、トレーニングをし過ぎたせいか、脚に神経性の痛みが出ていた。
これまで、「動いて治す」をモットーにしていたが、今回ばかりはそうもいかなかった。数歩歩いても神経痛に悩まされた。
思い切って休養期間をとることにした。期間は3ヶ月。これまで故障はそれくらいの期間で治っていたから。5月から7月、ゆったりと過ごした。
持続可能は社会の在り方ばかりではない。無理をしないことだと自分に言い聞かせた。
7月中旬、梅雨が明けた。
後立山連峰がくっきりと浮かび上がった。
無性に山に行きたくなった。

自宅から1時間半。笹ヶ峰高原。目指すは火打山。

大好きなブナがたくさんある。

朝5時半、すでに駐車場は満車。たくさんの人が登りに来ている。

天空のオアシス、高谷池ヒュッテ。

今はハクサンコザクラの見ごろ。

天空のプロムナード。

コバイケイソウ。

池塘。

今年はコバイケイソウの当たり年らしい。

後立山連峰。




雷鳥にはお目にかかれず。

槍ヶ岳。

山頂は涼しかった。

脚の状態は悪くなかった。
山頂まで3時間5分。ほぼノンストップ。神経痛は出なかった。
山の空気が気持ちよくて、ずっとそこに居たかった。ただ、テント泊の装備をした登山者がたくさん登って行ったので、テントを張る場所が足りるのだろうかと、いらぬ心配をした。
11時半前に笹ヶ峰に帰りつき、早速温泉に行った。杉野沢温泉。静かなひなびた温泉だ。

夏山。言葉すらきらめいている。短い山の夏。命のきらめきが凝縮されている。