秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる 藤原敏行
昨日立秋。
もう残暑お見舞い申し上げます、となる。(出さないけれど)
南の方で大きな地震。被害にあわれた方、お見舞い申し上げます。
お世話になった民宿開聞のご夫婦と宿は大丈夫だったかな。
さて我身は、一昨日の左足の故障で地面に足を着けない状態だったが、今日からかかとを浮かせて足が着けるようになった。
自転車になら乗れる。
早速畑に行ってみた。
数日前に播いたそばの芽が出ていた。
四十坪弱の面積だが、畝を作って播くには広すぎるということで、種をばらまいて豆トラでかき回す方法にした。
深さや密度がバラバラになり、均一には芽が出てくれないだろうと心配していたが、やはり過疎地と過密地がある。
深く埋まった種がこれから出てくるかも知れず、様子を見ることにする。
その後自転車で小布施に行った。
ほとんど下りで、『下り坂最高!』
十時頃で、観光客が来るのはこれからだ。
街中のジェラート屋で栗ソフトをゲット。
その後あけびの湯へ。
小布施の街並みと雲の中にある飯縄山。
肉をあまり食べないぼくは、サバの味噌煮定食。
サウナに入り水風呂で足を含めた体を冷やす。スッキリ。
その後、二ヶ月に一度のあけび寄席。
入場料七百円で風呂も入れて落語も聴ける。
lineのお友達登録で三百円割引が当選していたので四百円。
演者は三笑亭夢花さん。
古典の『抜け雀』と新作の『エンゼル』。一時間ほどの高座。
評価は書かない。
ただ、常設の寄席もないこの田舎ではとてもありがたいことは間違いない。
その後また温泉に入り四時過ぎに帰途についた。
標高差二百八十メートル位。
自転車をこぐのには何の問題もない。かかとが浮いているので痛くない。
しばらくは自転車がメインになるだろう。
高齢者はエアコンの効いた部屋で静かにしていろという同調圧力がある。
これはもっともなところもあるが、僕は熱中症予備軍を大量に作っているのではないかと、やや怒りをもって思っている。
日がな一日涼しいところで快適に過ごしている人が、買い物や通院でやむなく外出せざるを得ない時、酷暑の屋外に出ればそりゃ熱中症にもなるでしょう。
『暑熱適応』『暑熱順化』のことをなぜもっと言わないのだろう。
高校球児が暑さの中でもほとんど倒れないのはただ若いからだけではない。
暑熱適応しているからだ。
高山病の同じだ。高度順化していれば高山病は防げる。
二週間少しずつ暑さの中で体を動かせば体が暑さに耐えられるようになる。
『熱中症アラートが発令されました。適切にエアコンを使用して身を守りましょう』
バカみたいにそんな放送を村は流している。
寝たきりに人や歩けない人はそれも当てはまるでしょう。
すべての老人がそうではない。
足を今痛めているからと言ってエアコンの効いた部屋で高校野球やオリンピックだけを見て過ごしているつもりはない。
さて、明日はどこへ自転車旅をしようか。